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Hαナローバンドフィルターをカメラにインプラントする

激安ナローバンドフィルターが想像していたより早く到着した。しかし、この箱、なんとかならんのかね。あまりにも前衛的なので写真に収めておいた。見方を変えると、かなり厳重に輸送されてきたとも言える。なんたって、中身は直径25mm x 厚さ1mm のガラスだからね。

このフィルター、Hαの波長である656.3nmを中心に半値幅は20〜25nmといったところ。半値幅7nmや10nmとは性能的に比較にならないけど、見ようによっては、デュアルナローバンドフィルターに匹敵するとも言える。加えて、お値段は比較にならないほど安い。実際に支払ったのは2585円だからね。

箱を開けると何重にもプチプチにくるまれた紙切れ?が出てきた。フィルターは2枚のシートに挟まれてた。この写真で分かる? これをはがして取り出すわけだ。

このフィルターをどうするかというと、QHY5III178Mにつけっぱなしにするのだ。現在進行中のウォーリーにナローバンドフィルターをつけようとすると、対物レンズの前に装着することになる。

それはそれで準備はできるんだけれど、高いフィルターを表に出しっぱなしにするのは気が引けるし、どんなゴーストが出るか分からないので、できればセンサーの直前に取り付けたい。というわけで、QHY5III178Mにこのフィルターをインプラントする。こうすることで、ガイドカメラやほかの鏡筒でメインカメラとして使うときもパリッとした画像が得られるはず。

QHY5III178Mの保護ガラスをはずすと、センサーが露出する。センサーの周りはウレタンのような柔らかい素材に囲まれているので、ここにフィルターを乗せて、保護ガラス(写真中央)を閉じるだけだ。最初、枠をプリントしようと思ったけど、そうするまでもないと思ったのでやめた。

作業は超簡単だったので、1分もかからなかったんじゃないかな。出来上がり! 鏡面になってるよね。小センサーカメラだからできる裏技だな。裏表を間違えてなければいいけれど。天気が良ければ、この半値幅不明のHαフィルターで東京の空を撮ってみたい。うまくいけば、カラー側のもう一つもインプラントしたいな。

この記事へのコメント

  1. 怪しいフィルターで、なんとまぁお手軽&美しい仕上がりか!
    フィルター枠がないからこそですね。

    画質的には、対物レンズ前に付けるよりずっといいと思いますよ。
    それこそ「怪しいフィルター」ですし……(^^;

    • HIROPONさん、ぎょう○検査のシートみたいに納品されて一瞬、焦りましたが、予想外のお手軽さで出来ました(笑)フォーサーズはさすがに無理ですが、1型までならいけそうなので、QHY5III174Mもやってしまいそうです♪

  2. これまた、怪しい(?)モノを!
    実写試験に期待します~♪

    • いつものビルの航空障害灯を撮ってみましたが、一応、光は通していたようです! Hαがどんなふうに写るかはしばらくお待ちください〜

  3. 最初の写真、軽くエルボーを食らった跡を含めて、どこかで見た薄い紙にくるまったパンケーキか何かにみえる。
    どこで見たどんなケーキか思い出せないけど・・・

    ふむふむ、
    ここまでスムーズに事が運んでしまうと、あとは結果を待つばかりだ。
    ^^ケーキガタベタクナッタ

    • お土産ケーキにありそうな雰囲気ですよね。シールには挟まってないですが、萩の月が好きです〜

  4. 安定の箱つぶれ具合。
    いやフィルター1枚にこれだけ厳重に梱包してくるとは、いつもの中華梱包とは大違いですね。
    通常、小物はプチプチ小封筒で送られてくるのに。

    • ここを真面目にやろうとすると、フィルターのサイズごとに用意したプラスチックのケースにしっかりと梱包して、検品タグも入れて…と余計なコストがかかるところ、「おっきいダンボールにくるんどいたら、割れへんやろー。割れてたら交換したらええだけやでー。このほうがやすいし、かまへん、かまへん」という大胆な発想が素敵ですね(なぜ関西弁?)

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