久しぶりに外でお仕事をして、空を見上げたら黒かった。黒い空はこちらも久しぶりだ。月は明るいけれど、木星も見えている。木星を撮ることにした。
AZ-GTiにC5を乗せる。カメラはASI385。3xバローを噛ませた。ASI385で木星を撮るのは初めて。それまではQHY5III185で撮っていたようだな。記録によると2年ぶりの木星撮影なのだ。シーイングは良くはなかったけれど、跳ねるような悪さではなかった。むしろ、近くを走る電車の振動が敵。
23:33分に2000枚撮影したうちの25%をAS3!でスタック。Registaxで処理したのがこちら。やはり、あんまり綺麗ではない。きょうはこれが限界だった。
ステラナビゲータを見てみると、イオが横切っている最中のようだ。右上の黒い点がイオの影だな?
それからアドレステアという天体もこのあとに木星を横切っていたみたい。アドレステアってなんなんだ? 初めて聞いたぞ。
ガリレオ衛星であるイオの内側にテーベ、アマルテア、アドレステア、メティスという4つ衛星が発見されていると。
アドレステアは1979年に発見。半径は8kmで上の4つのなかでは1番小さい。ついでに、アマルテアは1892年に発見された、内側から3つ目の衛星。半径は73km。といっても、ガリレオ衛星の次に大きいらしい。
どちらにしても、それだけ小さければ、目に見える形では写ってないな。
ステライメージでもコンポジットしてみた。AS3!と比べたらえらく時間がかかる。こちらは同じファイルから上位20%を選択した。ステライメージが良いのは「惑星色ずれ補正」が使えるところかな。
どちらもPSで明瞭度とかすみの除去を加えてある。クロップの大きさが違うのは気まぐれ。上の画像、クリックしてもらえると分かるけれど、ノイズがひどい。そこで、出来心でDenoise AIを(控えめに)かけてみた。だいぶ、綺麗になっているんだが、お化粧の許容範囲?
この記事へのコメント
>アドレステアは半径は8km
直径16㎞に対して木星の直径は約140,000kmらしいので、ざっくり9,000分の1の大きさ。
ASI385の横の画素数が1936ピクセルだから、1ピクセルの中に余裕で埋もれてるね。
にゃあさんが情報を提供してくれたんで、どの程度なのか調べてみたけど、調べるまでもないよね。
^^;
ガリレオ衛星以外はみな超小さいというのが分かって、ちょっとショックでした(笑)せめて望遠鏡で捉えられるくらいの大きさがほしかったなぁって。