オートガイドにM-GENを使っています。上級者向けという触れ込みだけれど、パソコンが不要だし、かえってオートガイド初心者にも使いやすいと思う。高価なことと12V電源が必要というのが玉に瑕かな。後者は昇圧USBケーブルを買ってしまえばいいんだけどね。
2台体制を組むときとか、M-GEN2台はもったいないので、PHD2を使ってオートガイドすることにしています。カメラはQHY5III174Mで、レンズはサインソニック CCTV Cマウント(50mm)を使ってる。GPD WINでも難なく動くことが確認できた。
AP赤道儀のモーターを一軸から二軸にしたことで、撮影環境が劇的に良くなった。一言でいうと、「オートガイドができるって素敵!」ってことだと思う。
もともとAP赤道儀はオートガイドに対応しているのだけれど、モーターなしではオートガイドができない。一軸モーターだと、ガイドはできるけどよっぽど極軸をきちんと合わせておかないとどんどんずれていく。二軸をモーターにしておけば、アライメントが超いい加減でも追尾してくれる。
私の家のベランダからは、北極星が見えないので、極軸はポーラーメーターで取ることになる。7度の磁気偏角をとっておけば、一応、アバウトながら北極星を向いているはず。このRA側のアバウトさをオートガイドが消してくれるし、二軸にすればDEC側もズレを解消してくれる。極軸望遠鏡やPoleMasterもいらないなんて!
ズレがあると、パンの耳が増えてどんどん使える部分が小さくなっていってしまう。これが悲しい。でも、二軸ガイドにしたことで、ズレが解消されて、長時間の露出ができるようになったし、星が流れなくなったので分単位の露出ができるようになった。いや、本当、AP赤道儀をお持ちの方は、二軸モーター化をおすすめしますよ。
東京の空で、星が(大きく)ブレずに、長時間露光できるようになったのは嬉しい。結果、放置プレイができるようになったので、つきっきりでなくてもその間にメシを食べたり、本を読んだりすることもできる。遠征先ではきちんと極軸を合わせたくなるけど、極軸望遠鏡持ってない(汗)
まぁ、品質は別なんだと思う。ここまできてようやく、みんながPHDのグラフに一喜一憂しているのか分かってきた。これまで、ネットでよく見るガイドのグラフは何のソフトのものなのかも知らなかったくらい。
たしかにガイドのエラー量を見てどれくらい安定しているかの方が気になる。ガイド星が雲や電線に隠されたらとたんにグラフが跳ね上がるし、そのたびにドキドキしちゃう。そのうち数値の意味とかピリオディックモーションがどうとか気になり出すのだろうけど、まだそこまで技術が向上してないからいいんだ。
しかし、いいツールがあっても撮影している人が間抜けだとどうにもならない。先日の撮影で「PHD2が反応しねぇなぁ」と思っていたら、ガイドカメラにしっかりとプラグが挿せてなかった(汗)
この記事へのコメント
二日酔いでゲロゲロかと思ったら…
M-genこそ初心者向けに一票。
NexGuideなんて、今使っても使えない予感(感度がアレなので、どうしてもガイドスコープを微動させる必要が出て、そうすると諸々と芳しくない事が発生する)。
北極星が見えなくても、極軸をどうにかするツールがAPTにあったような気がしますが、面倒くさそうなので放置中です…
M-GEN前から気になっていたのですが、やっぱり使い易そうですね。もうASI224MCとPHD2でガイドシステムを組んでしまったので今更ですが、何かあった時は候補に上げたいと思います。今のガイドシステム、精度は悪くないのですがパソコンのバッテリーがもたないんですよね……。
正直、天体観測機材は色々買いました。
で、買って、こんなに嬉しい気分にしてくれたのは、唯一、M-GENですね。
PHDの時は、面倒で面倒で、でもオートガイドをマスターしないと、それなりの世界で終わり。
QHY5L-2も壊れて・不明な故障で、3個も買いましたが、あれをコントロールなんてできませんでした。
M-GEN大明神!
感謝しつつ、間隔的には1つのパーツ、感謝の気持ちを忘れたら、罰が当たりそうです。
二個あります。(爆)
けむけむさん、ゲロゲロでした。それを見越しての予約投稿の記事でございました。スミマセン。極軸調整ツールは、うまくガイドでてきていると無理に合わせなくていいやという気持ちになってしまいます。おっしゃるとおり面倒で。いずれ勉強がてらやってみる日は来るかもしれませんが(汗)
上杉さん、機会があればぜひM-GENを!(回し者ではないですよ) 薄型モバイルバッテリを本体の背中に付けて昇圧USBケーブルで結び、長い電源ケーブルをなくしてしまえないかなとか考えてます。ベランダ撮りではACが引けるので意識してなかったのですが、PHD2のガイドって結構、電気食いなんですか?
オヤジさん、私もM-GENは買ってよかったアイテムの一つです。オヤジさんは二つですか(笑)あとグリススリップ問題はあったもののクランプを取り替えてから、赤道儀も身の丈にあったAVXでよかったなと思っています。あ、これもオヤジさん、二つですね!(爆)
PHD2というより、ASI224MCとASI1600MCの強力タッグ(笑)が電気を食っているのだと思います。どっちもUSB接続で通電していますので。
皆様のお話でM-GENがとってもいいとは確信できたのですが、さすがに金が続かないのでASI224MCとBORG(ペンシルボーグ・コボーグ・67FL)の組み合わせでガイドする日々が続くと思います。67FLならばVC200L(焦点距離1800mm)でも3分~5分露出でも点像になりますからね。
上杉さん、ご説明いただいてありがとうございます! M-GENがいいと言っても、私は使って日が浅く、ガイドスコープによって、星像が変わるとかそのあたりまだ経験したことがないので、上杉さんの作例を見ながら勉強させていただきます! ☆彡
最近、怒濤のエントリー更新が続いてますね!
次から次へと秘密兵器が登場してビックリ♪
AP赤道儀も2軸モーター仕様になると、本格的に運用できますね。一般的な赤道儀よりも軽いと思いますので遠征に強そう。
もう少し安ければ、私もゲットしたい逸品なのですが・・・。
あぷらなーとさん、ネタがどこまで続くか、マゾなマラソンです。ちなみにネタ作りのために、軍拡してるわけではないですよ(笑)AP赤道儀は三脚込みで片腕に抱いて移動できる軽さです。おっしゃるとおり高いのですよね。あと天体導入……ですね。