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鏡筒の用途を整理する

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初めて望遠鏡を買う際に、ショップさんに「オールマイティーな鏡筒なんてないんすよ」と言われたのが頭から離れないせいでしょうか、ビギナーのくせに、あれやこれやといろんな鏡筒やカメラに手を出してしまいました。結果、それぞれの用途が何のためだったのか、なんだか分からなくなってきました。一応、たぶん、機材的には、系外銀河以外の天体は最低限納得できる写真が撮れるはずなので、用途や組み合わせを整理しておくことにしました。

・Vixen ED81SII改(625mm f7.7 → 496mm f6.1: フルサイズ対応)
用途:主に星雲・星団用
架台:Advaced VX、AP赤道儀
ガイド:M-GEN、QHY5III174M
カメラ:ASI1600MC-COOL 、ASI1600MM-COOL、DSLR
最初に買った鏡筒だけあって、使い慣れてる。軽いので架台を選ばず、癖がないので汎用性も高い。SDレデューサーHDセットの導入で生まれ変わった。フルサイズ対応のSD改造もしたので、さらに広い写野が撮れそう。取り回しもいいし、用途に合致しているので、ほかに手を出さず、この1本で修行を積んでくれば良かったんじゃないかとも思っている。

・Vixen R200SS (800mm f4 → 760mm f3.8:フルサイズ対応)
用途:主に星雲・星団用(ナローバンド)
架台:Advaced VX
ガイド:M-GEN
カメラ:ASI1600MM-COOL、DSLR
明るい鏡筒が欲しかったので、中古で購入した。コレクターPHが未購入なので、「未完の鏡筒」の位置づけ。ポテンシャルは高いのに、まったく使いこなせてない。電動ホイールを使ったナローバンド撮影にも期待している。来年の火星大接近を見据え、長焦点鏡筒としてエクステンダーPH(未発売:1120mm f5.6)を導入するか、C5で乗り切るか、新鏡筒にするかそのうち悩むと思う。位置づけも未完になるのか……。

・BORG 55FL (200mm f3.6:フルサイズ対応)
用途:主に星雲・星団用
架台:AP赤道儀、ポラリエ改
ガイド:QHY5III174M、M-GEN
カメラ:ASI1600MC-COOL、DSLR
電車や徒歩での移動用、ベランダ撮影などサブ機としての位置づけ。それにしては、妙にスペック(お値段)が高い。もっとあとで買ってもよかったセットだけど、ベランダでのお気軽撮影で稼働率が高いので許す。勝手にパーツの構成を変えたら星像がひどいことになったので、メーカー推奨の構成で使うことにする。値段が高かったので、ほかの鏡筒にしておけばよかったと思わないでもないけど、いずれ欲しくなって買っていたに違いない。そのうちBORG沼にはまりそうになるので注意。

・セレストロン C5 (1250mm f10)
用途:主に月・惑星用
架台:AP赤道儀、Advaced VX
ガイド:月惑星なら不要
カメラ:ASI1600MC-COOL(2xバロー)かQHY5III174M(5xバロー)
主にベランダ撮影用に格安で購入した。値段の割にはそこそこよく写る。Hαでじっくりと星雲のクローズアップを撮ったり、系外銀河を撮ったりしたいけどf10は暗い。0.63xレデューサーの併用は周辺の減光より、像の歪みの方が大きくて気になる。月・惑星用と割り切った方がいい鏡筒かもしれない。2018年の火星大接近はこれで撮るつもりだけれど、浮気するかもしれない。

・カメラレンズ(20~300mm)
用途:星景・星座用
架台:ポラリエ改、カメラ三脚
ガイド:なし
カメラ:DSLR、コンデジなど星空に風景があると心が落ち着く。東の森からオリオンが昇ってくるところなんか、いつ見てもドラマチック。天の川のタイプラプスとか、たまに初心に立ち返って撮ってみたい。星景を撮っていたときは、星雲やら系外銀河を撮ってみたいと思ったけれど、星野写真を見慣れてくると、星景写真の良さが分かってきたような気がする。新星景は賛否あって、私もあまり気乗りはしないけど、技術的には処理できるようになっていたい。
こやって整理してみると、R200SSを持て余している感があるな。腕が追いついてないな。C5か55FL も後回しでよかったかもしれないが、用途が案外はっきりしているので、あんまり後悔してない。何を撮りたいのかがはっきりしないと、鏡筒選びがブレてくるのは間違いない。でも、あれもこれも撮りたいし、挑戦してみたいんだよね。カメラの用途も整理しておいたほうがいいかもしれないな。

この記事へのコメント

  1. いつの間にやら望遠鏡が4本ですか。まぁ、自作PCとかと一緒で、望遠鏡は勝手に生えてくるので仕方ないですねヾ(@°▽°@)ノ
    ウチも気づけばED103S、ペンシルボーグ25、ミニボーグ60ED、同45EDII、ボーグ55FL、EdgeHD800に、最も古株のアトム 6cmガイドスコープと7本もの大所帯に(^^;
    一応、それぞれ役割分担がハッキリしてるので、無駄はないはず……ないと思う……ないといいなぁ( ̄▽ ̄;ゞ
    R200SSは実力のある鏡筒なので、なんとか有効利用したいところですね。動画での惑星撮影の場合、多少のコントラストの低下はあまり問題にならない(事後処理である程度どうにでもなる)ので、スパイダーの太いこいつでも口径なりの働きはしてくれるんじゃないかと思います。

  2. いやー。いつの間にか豪華な顔ぶれになりましたね。
    ニュートン反射・シュミカセ・SDアポ・フローライト・・・ほとんどメジャーどころの光学系は網羅しちゃいましたね。
    でもよく見ると口径が55mm・81mm・125mm・200mm・・・と被ってないところが絶妙。81mmSDがお気に入りのようですので、いつの日かツイン化とか、いかがです??

  3. 建前は、鏡筒の用途を整理する。
    その実態は、鏡筒、もう1本行っ得。
    ですか。(爆)
    オヤジは、自動で光軸調整してくれるクレバーな鏡筒が欲しいです。

  4. HIROPONさん、自作PC、初めて組んだのは1997年ごろです。ということは20周年! あぁ、何台組んできたことか。親孝行を装ったり、甥っ子用の教育用途を装ったりしてだいぶ処分しました。いまはMacで落ち着いているのですが、ステライメージが使えるデスクトップ欲しいよねとなり……。BootCampやParallelsじゃいかんのです(気分的に)。R200SSの使いこなしは今年のタスクだったんですが、来年に持ち越しになりそうです。惑星とナローで頑張ってみます!

  5. あぷらなーとさん、はい、だいぶ豪華になりました。またの名を宝の持ち腐れともいいます(汗)55mm・81mm・125mm・200mm・・・。この点々の間には235mmや280mmが代入されるのかしら。ツインは、先日まで55FLで考えていました。オークションに出ていた対物をぐっと我慢しました。エライ! あ、でもコスパを考えるとED81ツインはありですよねぇ。デスノート化しそうです(笑)

  6. オヤジさん、はい、おっしゃるとおりです。オヤジさんも焦点距離の表を作って整理されたあと鏡筒を購入していらっしゃいましたよね。同じ穴のムジナです(笑)もう1本は、セレストロンC9、Edge HD 800、VC200Lあたりが現実的な候補なんですが、火星用途だけには贅沢すぎやしないかと思ったり、長焦点で火星を撮らないと後悔するんじゃないかと思ったり、頭のなかぐるぐるです。ちなみにED81Sの光軸調整はビクセンさんについででお願いしましたー

  7. 昨日はずっと撮影だったので遅コメ失礼します。
    私の所は現在、ペンシルボーグ25(67FLガイド用)・コボーグ36ED(76DC・R200SS・VC200Lガイド用)・BORG67FL・タカハシFC-76DC・R200SS・VC200Lの6本ですね。
    R200SSは何でも撮れる万能選手、VC200Lは惑星・系外銀河・惑星状星雲・球状星団用、67FLは星雲星団のスペシャリスト、76DCは67FLでは小さすぎる星雲星団用ですが……。最近は76DCが中途半端なってしまい困っています。タカハシの屈折なので写りは最高レベルなのですが……。今度はナローバンド撮影にでも使ってみます。
    あ、大口径長焦点も一本あると楽しいですよ~(と沼に手招きする)。

  8. 上杉蒼太さん、大口径長焦点いいですね! VC200Lは、例示していただいた用途をみると、なかなか長焦点側の万能選手のようですね。惑星状星雲はちっちゃいと聞いているので、避けていましたし、星団も地味だから避けがちなのですが、バリエーションは確実に広がりそう。手招きについていっちゃいそうです。

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