三連休の2日目、晴れそうだったので星空を撮影してきた。目的は、慣れないはんだ付けで製作したばかりのM-GEN用ケーブルを使ってα99のディザリングをすること。日の入り前まで晴れだったのに、日が暮れると急激に曇り。2~3時間粘ったら少しずつ晴れてきた。夜露でびっしょびしょ。
構成は、Advanced VX、α99、M-GEN、ED81SII。XYスポットファインダーでアライメントする。背面の液晶モニタに、当然だけど恒星が写る。ベガ、アルタイル、デネブと順に行ってアライメント完了。バーティノフマスクを使ってピント合わせ終了。
雲が激しく動いていたので、シャッターを切るのがためらわれたけど、目的はディザリングだと思ったら、気が楽になって、網状星雲を自動導入した。
ディザリングパターンをsnakeモードに。ISO1600、一コマ5分、30枚に設定して放置。時折のぞいてみると、撮影しているのが分かる。手作りケーブルは断線していないようだ。
流れたコマを弾いて12枚を比較明合成したのがこれ。ディザリングはうまく行ったようだ!
網状星雲の撮影が終わったころ、天頂付近を中心に快晴。ちょうどアンドロメダ銀河(M31)がてっぺんにあったので、網状星雲と同じ設定で撮影を開始。撮影終了後、手作りのフラットジェネレータでフラットフレームも撮っておいた。
ステライメージ8の自動モードを使ってコンポジット。星が流れたコマを眼検ではじきはするけど、あとはほったらかしでコンポジットが終了するので楽ちん。そのまま、処理に入ったのだけど、何かへんだ。何だこれは?
迷光?のような色被りが何か所かにある。
下部の光は、以前にもあった。ティルト式の液晶モニタのヒンジにあたる部分で、熱が影響しているみたい。これはEOS X7iでも同じらしく、ヒンジの部分が明るくなるらしい。これは認識していたので、液晶モニタはオフにしたのだけど、変化がなかった。むしろ前回は3分露光だったのに対して、今回は5分と長くしたせいか、この熱かぶり?が大きく目立ってしまってる。
斜めに2本入っている筋は、ファインダーに迷い込んだ光なんだろうか? 上部の広い色被りも原因不明だけど、フラットがうまく当たっていなかったのではないかと思う。
網状星雲をフラットなしでコンポジットして強調してみた。こっちのほうが分かりやすい。上部はやっぱりフラットが合わなかったことが原因だな。
一応、目的は達成できたのだけれど、α99がDSO撮影の使い物になるかどうかは別の話。うーん、困ったなぁ。α99は星景用にまわすか?
#追記:なるほど、これが熱カブリか。ダークで補正するわけね。ディザリングだけじゃ引けないとなると、ダークは必須になっちゃうな。
この記事へのコメント
なんか激しい事になってますねぇ…
けむけむさん、激しいですねぇ。冷却CMOSを使う理由が分かってきたような気がします(笑)
にゃあさんも、段々、ハイレベルな記事が多くなり、あぷらなーとさんを追いかけてますね。
段々、書き込みできるところが少なくなって頭ボリボリです。
は、冗談ですが、熱ノイズってーのは、センサーに電流が流れて発生するノイズなんですか。
場所によって、と、言うか、そのカメラ固有のノイズ量が違うのですかね。
で、上の網状もダークを掛けると、綺麗サッパリ消える訳ですね。
もう、こうなったら、カメラをドライアイス中に沈めたらどうなりますか。?
オヤジさん、ノイズの種類と原因ってさっぱり理解してないんですよ。でも、ディザリングして消えるノイズと消えないノイズがあるっていうのが分かったので、ちょっとすっきりしました。
熱カブリの出方は、機種によって違うし、結局、きれいサッパリに消えるわけではなくて、情報量が減ってしまうだろうから、天体向きのカメラとそうでないカメラがあるってことなんだと思います。
ドライアイス、なるほどですね。放熱フィンとか試してみたいと思っていたので、乗ってけてみますかね(笑)
大昔、フィルム時代には、天体写真撮るときには(フィルムの相反則不軌を解消するために)マジでドライアイスで冷却してたんですよー。(私は未経験ですが)
ともかく、αでディザリング成功おめでとうございます!
変なカブリはダーク減算で軽減できるかもですよ。(特に画面下のアンプグローっぽいヤツは)
あぷらなーとさん、ありがとうございます! フィルム時代ってそんなこともしていたのですか。掃除機で吸うという話も聞いたことがあります。自宅でダークを撮影しようと思ったのですが、αの電池がトランクなのか、落としてきたのか、どこかにいってしまいました(汗)