天体写真のノイズを劇的に軽減してみる

冬季は冬眠中のつもりだったんですが、寒い中、撮影に行ってきましたよ。ASI1600は冷却を使わなくてもセンサー温度がマイナス3度という……。スキーウェアを着たものの、つま先が凍えそうでした。
ポラリエを使って、お手軽撮影でさっと済まそうと思ったのですが、これがまったくお手軽ではなくて、極軸とるのに時間がかかる、天体の導入に時間がかかるとかで、夏ならまだしも、こんな寒さなのでしもやけしちゃいそう。
で、仕方なく?ED81SIIとAVXを引っ張り出してきたら、重いは重いんだけど、極軸のセッティングはポラリエに比べて早いし、天体導入も早い。はじめから、このセットにしておけばよかった。
最初に狙ったのはM42、オリオン星雲です。ASI1600とカメラレンズの組み合わせでは何回か撮影しましたが、望遠鏡で撮るの初めてなんですよ(笑)ということで、M42デビューです。
多重露光のため、ゲイン400で20秒147コマとゲイン300で20秒50コマを撮りました。中途半端なコマ数になっているのは、SharpCapがストライキしたから(マイナスカウントになって撮影が終わらないという、たぶん、けむけむさんと同じ現象)
予定より23コマ少なかったのですが、一応、撮影終了で画像処理へ。コンポジットのお仕置きタイムが辛いので、ステライメージに100枚食わせたらメモリが足りんと弱音を吐きよりました。なので、一度に50枚ずつ食わせる処理で我慢してあげました。
全部コンポジットしたあと、淡い部分をあぶり出していたらレンズの汚れみたいなのが、べちゃっと出てしまっていたので、フラットを撮ることに(あとで自分用にメモしておく)。フラット処理のため、計195コマを再処理。汚れがまったく見えなくなったので、調子にのって暗い部分を持ち上げにかかったら、今度はすごいノイズが目立つ画像になってしまいました。
F7.7の鏡筒では60分じゃ足りないんですかねぇ。と悩んでいたところ、Neat Imageというソフトウエアがあることを知りました。使い方がまったく分かってないのですが、ザラザラのノイズを劇的に軽減してくれるとかで、フォトショップのフィルター版とWin,Macともにスタンドアローン版があるようです。
Neat Image

今回試したのは、フォトショップのフィルター版です。無償だと8bitの画像にしか適用できないという制限がついていたので、いったんjpgで保存してからフィルターを適用しました。
M42_ノイズ処理前.jpg
ノイズだらけの画像がこちらです。ちっちゃい画像でみるとあんまり分からないのですが、拡大すると荒いですねぇ。Neat Imageの使い方は、ノイズのプロファイルを読み込ませてナントカするみたいなんですが、ちんぷんかんぷん。適当に、Auto Profile, Auto Fine-Tuneとすべて自動で対応してApplyしました。詳しい使い方はあとでググってみます。
M42_Neat Image適用後.jpg
そうしたら、本当、劇的にノイズが減っていました。それがこちらの画像です。全体的にシルキーな出来上がりになっています。ただ、ディテールが損なわれてしまっていて、そこはノイズを消す代わりにディテールを失うというトレードオフという感じ。
M42_微調整.jpg
ディテールが欲しかったので、アンシャープマスクをかけて仕上げてみました。
M42_比較明合成.jpg
いっそのことフィルタ処理した画像と元画像を合成したらいいんじゃないかと思って、比較明で合成したのがこちら。ノイズが復活しちゃってる(汗)
もうちっと構図考えようと思ったけど、寒すぎて、それさえできませんでした。根性なしです(笑)。Neat Imageの有償版は39.90ドル。買えないお値段ではありませんが、デモ版は無料なので、ぜひお試しを!