久しぶりに撮影にでかけたんだが、雲に阻まれて20分くらいしか撮影できなかった。まぁ、それは運だし、それでいいんだよ。けれど、機材に関してちょっと不満が残ったな。
お手軽で撮影しようと思ったので、架台はAZ-GTi、カメラはASI1600MC-COOL、鏡筒はBOR 55FLを選択した。三脚をのぞいて、カメラバッグに入っちゃうんだな。撮影はASI AIR PROにした。サイドポケットとか使えば、これもバッグに入れられる。気合を入れない撮影ならこれでいいような気がしてきた。
んで、IC1396を撮影してみた。1分x22枚、GAINはLow(ASI AIRの設定)。バイアスとフラットは撮ったが、ダークはさぼった。Astro Pixel Processorに入れてコンポジット。何も考えずに、背景の平準化からストレッチまで自動でしてくれるので楽ちんなのだ(ストレッチしてない画像も吐いてくれる)。
22分しか露出がかけられなかったので、この出来上がりは仕方ないんだが、よく見ると、右上がぼけてる。というか左下だけがシャープ? 四隅を切り出した画像がこれ。
以前も、55FLで撮影した画像に片ボケが出ていたし、ブログで見るぶんには影響ないやって思っていたんだが、気になりだすと気になる。BORGの公式にはこう書いてある。
55FLは短焦点でシャープな分、わずかな光軸の傾きにかなり敏感です。特に天体写真を撮影する場合は、たわみの少ない組み合わせ(ストロークの少ないヘリコイド【7758】を使う、ドロチューブの併用を避けるなど)を選択ください。
同じ55FLでもASI1600MC-COOLじゃなくて、EOS KISS X7iで撮影した網状星雲は、このようなボケがなかったから、ZWOのEOS-EFマウントアダプターにたわみがあるのかもしれないな。
55FLはEOSの専用鏡筒にしちゃおうか悩み中なのだ。
この記事へのコメント
>この出来上がりは仕方ないんだが~
薄いながらも向きを含め雰囲気は十分に伝わってるよ。
「光軸の傾きにかなり敏感」は、じゃじゃ馬だけど乗りこなせば高いパフォーマンスを発揮する証拠だよね。
次回に期待。
^^55FLダイスキショウネンヨリ
55FLは本当、針でつついたような星像を結んでくれますよね! 相性の問題があるとかまさにじゃじゃ馬ですよ。乗りこなせるんでしょうかねぇ。頑張ってみますよ。
結局は一眼レフカメラの場合はマウント部とセンサが最初から一体化されているので調整してから出荷されているはずですからね
マウントアダプタとか延長筒を増やせば増やすほどセンサとの並行度がズレるのも理解はできます
APPは超面倒なら画像だけ登録してintegrateタブの実行さえ押しちゃえば最後までいっきに全部やりますからね。便利便利
>マウントアダプタとか延長筒を増やせば増やすほどセンサとの並行度がズレる
そういういことなんですよね。きっと。マウントアダプタを使わない方向でやってみようと思います。
APPは楽ちんですね。ミキサーに材料を入れたら、フルーツジュースができているような感じです。もっと注目されてもいいような気がするんですが、英語だからですかね。
3Dプリンターユーザーなんだから光軸修正リングを作っちゃえば解決ですよ。
ほら、例のミラーレンズでもバッチリ修正出来てたじゃないですか。
Aliで買っても3000円しないのが悩みどころですけどね(^^;
あのミラーレンズの補正はお見事でした! しかし、光軸修正って大変そうです。光路長を考えながら、リング類だけで直交できないか試行錯誤してみますよー
>ZWOのEOS-EFマウントアダプター
何個か買いましたが、観測・毎回、軸がズレますね。
カメラレンズで使う場合は仕方ないですけど、冷却CMOSではダイレクトに特注の筒等で繋いでます。
驚く程落胆するズレは無いです。(爆)
私も実は2つ目です(汗) 特注の筒ですか! 長い時間かけて失敗するがっかり感を考えたら、それはありですよね。検討してみます。ありがとうございます!
こんにちは。55FLにASI1600MCだと35mm換算すると結構な焦点距離になりますね。光軸については確かに多少違いがありますが1分露出でこれだけの点像なら自分なら十分ですね。
フルサイズ135mmで2分でも流れている絵しか撮れず残念。AZ-GTiとスカイメモS用の微増雲台&専用三脚を使っていますが良い方法がないかと苦労してます。
Gさん、そうなんですよ。別にプリントするわけではなくて、せいぜいパソコンの画面で見るだけなので、十分といえば十分なんですが、気になりだしたら止まらなくて……。
今回撮影に使ったのはASI AIR PROなんですが、内部的にはPHD2が使われているみたいです。AZ-GTiでもPHD2なら、これくらいのガイドはできるのかなぁと。
ただ、今回ガイドに使ったレンズはCマウントの50mmで、収差の激しいものでした。ここをちょっと工夫したら、もう少し頑張れるかなぁとか。これも気になりだしたら、止まりません(汗)
Cマウントレンズは、何故か好きなので、またポチってしまいましたorz…