天体写真ブログが、ことの成り行き、3Dプリンタつながりで、だんだんとプラモブログになりつつあるけれど、いずれこの修業の成果は、必ず天文趣味に還元するので、生暖かく見守ってほしいのだ。前回は、下地を塗装したところまで進んだ。
となれば、次はいよいよエアブラシを初めて購入した。昔、クリスチャン・ラッセンやH・R・ギーガーのエアブラシを使った絵に憧れたことがあったので、わくわくしてる。
エアブラシというのは、筆にあたる「ハンドピース」と空気を圧縮して送り出す「コンプレッサー」がセットで必要なんだね。しかし、部屋にコンプレッサーを置く場所がない。
それならば、と探してみると、コンプレッサーがないタイプがあったんだ。時代は進んでるね。厳密にいうと、コンプレッサーがないわけではなくて、ハンドピースの下にぶら下がる赤缶がコンプレッサーになっている。そんでもって、USB-Cで充電できるようになっているので、電源ケーブルがいらないんだよ(世の中、プラモデル業界も赤缶でコードレスすよ奥さん!)。狭い我が家にはぴったりだ。
SOUL POWERというブランドで、ダブルアクション式。ダブルアクションというのは、空気を出すアクションと塗料を出すアクションが別になっているタイプのこと。予備バッテリーがついているというのが良くて、バッテリーが切れても、交換すれば良いだけ。そして切れたバッテリーを作業中に充電しておけば、いつまでも繰り返し使えるってわけ。
似たような外観のエアブラシも売られているんだが、エアの電源が赤缶ボディーについていて、これをオンにしないと空気が出ないモデルもある。このSOUL POWERは、オートスイッチに対応しているので、ハンドピースのボタンを押すと、電源も自動的に入る。これは便利だね。ZWOの赤缶と比べると、お値段は1/5〜1/30といったところ。コンプレッサーにつなぐバルブも付属しているので、その気になればステップアップもできるみたい。お値段も性能も入門者にはちょうどいいんじゃないかな。
さて、エアブラシを買ったら、塗料が必要だよね。プラモデルを趣味にするつもりはないので、塗料の数は必要最小限がいい。置く場所もないしさ。ということで、CMYK(+ホワイト)で調色してしまえばいいんじゃないかと思った。そうすると塗料の数は5つで済む。小学生以来、塗装なんてしたことがないのに、調色なんて無謀だよね。
無謀なんだが、やってみる。塗装するのは、ハロウィンの棺桶型お菓子入れだ。ハロウィンカラーで、トップ(オレンジ)+トップの縁どり(緑)+フタ(茶色)+ボディー(茶色)にしようと考えた。
適当にボディーとフタの茶色を作ってみた。エアブラシに投入するには、シンナー?で薄める必要があるらしい。塗料1に対してシンナー1の割合がいいらしいんだが、精密に計っているわけではないので適当だ(それでいいのか?)。
暗いベランダに自作塗装ブースを出して、エアブラシのスイッチ・オン! ぶしゅ〜って塗料が吹き出したよ。でもね、暗くてよく見えないんだわ。おまけに外は雨で、乾きも遅そう。それでも古い棺桶っぽいのをイメージしながら濃淡を付けて塗っていった。ひととおり、色を塗ったところで、明るい場所に持っていったら、液だれしてた。シンナーが多すぎたらしい。このあたりの調合は試行錯誤が必要そうだな。
小学生のころ、ウェザリングというプラモ塗装の汚し技を教えてもらったことがあったのね。乾いたブラシで、ヘリに灰色とか茶色で色をつけると、塗装が剥げたみたいに見える技なんだけど、突然、これを思い出したんだ。
液だれしているところを、こすってみたら、いい感じに色落ちしたんだよ。調子に乗って、削っていったら、ボロボロになった木の棺桶の雰囲気が出て、ホラー路線になってしまった。楽しい。内側を真紅にペイントしたらドラキュラっぽくていいかも。蜘蛛の巣ほしい……。
そうだ、棺桶が菓子箱だというのを忘れてしまっていたよ。まぁ、ホラー路線は下手くそがなせる技といったところ。初めてのエアブラシだし、これで許すのだ。
めも:暗い場所で塗装しない。なるべく晴れた昼間に塗装すること! 塗料の量はきちんと計ろう。液垂れするまで塗装するとサーフェイサーも一緒に溶けちゃうぞ。調色は別途、勉強しよう。
この記事へのコメント
憧れのエアブラシ!
面白そうだけど、「シンナーに気を付けて壁塗んなぁ~、へい親方~」
って大昔のスネークマンショーを思い出しちゃいました。
ぐぐったら、「分かりました~親方~」でした。
ニンゲンの記憶ってものは曖昧ですなぁ
スネークマンショー!
またたびに気を付けて壁塗んなぁ~、分かりました~親方~
またたびに気を付けて壁塗んなぁ~(ふにゃ)、分かりました~親方~(ふにゃふにゃ)
シングルアクションかダブルアクションか迷いましたよ~。
値段とベタ塗りメインなことからシングルアクションにしましたけど。
まだ使ってない(^^;)
使用記、楽しみにしています。
カメラde遊ingさんの、塗装セットはレギュレーター付きの本格的なものですものね。車にも色が塗れそうです。そのうち、望遠鏡パーツに塗装していきますよ。修行、修行!
RGBの人からCMYKの人になってしまったか。^^フカイイミハナイヨ
にゃあさんって、もともとCMYKの人だと勝手に思ってるんだけどね、使ってるPCのQuadroを見た時からさ。
しかし、天体系から離れた話題を、天体系を絡めた形にしようとする涙ぐましい努力は^^シカトウケトメタ
天体写真をやってなければ、塗装に行き着いていないので、ある意味、自然な成り行きなんです(たぶん)。問題は、光学性能とか追尾性能とか、暗所性能とか、機能優先の世界で、かわいい望遠鏡がほしいと思っているユーザーさんがどれほどいるかということですかね。いなさそうですねぇ。
シングルアクション?ダブルアクション?にゃあさんの事だから銃火器のことかと思っちゃいましたョ・・・(ハヤトチリ・ハヤトチル・ハヤトチレ・・・)
ボルトアクションのエアガンのことですかっ!! こうやって、パン、パン、パン!! (ハナトチレ・・・)
>シングルアクション?ダブルアクション?
おいらもこの言葉で真っ先に思うのは銃火器のことだね。^^hold up!
i*matさんも、是空さんも武闘派の方だったんですね!(笑)私は、銃火器のシングルアクションとかダブルアクションのことは、まったく知りませんでしたよ。モデルガンで遊んだのは、これも小学生のとき以来です。
SOFT99 (99工房) エアータッチ で中華延長リングに反射防止のジェットブラック塗装しました。かなりお安いので、少しだけならこれでもよいかなと。エアブラシで反射防止とそうすれば、筆より効果出ますよ~
あぴさん、 内面の反射防止材にエアブラシが使えるのですね。有益な情報ありがとうございます! かわいく仕上げることばかり考えていましたが、これは実用直結ですね。やってみます!