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会社帰りの天体撮影妄想、ナノトラッカーを見直す

「きょうは空が晴れているから、会社帰りに天体写真でも撮っていくか」とはなりにくい。三脚やら赤道儀やら鏡筒やらを持って電車に乗って仕事場に行くわけにはいかないし。私が使うベランダ撮りの軽量版フルセットは重さがだいたい10kgあって、これをかついで徒歩で遠征したときは、ひと仕事だった。会社帰りに天体写真を撮ることって現実的なんだろうか?

ひょんなことでサイトロンさんの「ナノ・トラッカー TL」が手に入ったので、会社帰りの天体写真撮影妄想をしてみた。2016年くらいまでだろうか。私が天体写真を始めたころは、使ってらっしゃるユーザーさんがそこそこいらしたようだけれど、いまはほとんどウェブでも見聞きすることがなくなった。

たぶん、ポータブルな赤道儀も移り変わりが激しくて、ナノトラッカーがあって、ポラリエがあって、いまは自動導入もできるAZ-GTiが人気ということなんだろうか。もちろんAZ-GTiはコンパクトで良い赤道儀ではあるけれど、AZ-GTiのセットを通勤カバンに忍ばせておくことは現実的にできないと思う。ナノトラッカーなら、それができそう。もともと旅先での気軽な撮影を想定した商品だと思うし。

通勤カバンに入れて持ち運べそうな構成を考えてみた。といっても、そんなに工夫はない。赤道儀に北緯35度の角度をつけるために「アングルプレート」というのが売られているけれど、手元になかったので印刷した。三脚はどの家庭にでも1台はあると思われるMomanのミニ三脚(255g)を選択。カメラもコンパクトなほうがいいので、天体専用コンデジNANO1(100g)を乗せてみた。水平や極軸を取るのにレベラー(写真に見える三脚の下にあるやつ)があればいいと思うけれど、そこまで必要ないような気がするので、組み込みはやめた。

ナノトラッカーTLはコントローラーも入れて550gらしいから、樹脂製アングルプレートと自由雲台込みで1kgくらいになる。持ち運びケースにセパレータなしで突っ込んでみたのがこちら。

これくらいなら、通勤カバンにも入って、持ち運びの苦にはならないかも。通勤カバンにPCが入っていれば、ASIカメラにしてもいいかもしれない。三脚も少し大きいやつにするとかして、強化バリエーションができそう。逆にカメラはスマホでいいんじゃないかってなると、さらに軽量化できる。

いい機材があれば、いい写真が撮れるのは間違いないとは思うんだけれど、お手軽機材でお手軽な星空を撮るという選択肢がこれまで頭になかったような気がする。

うちのベランダ撮影の天敵は、広い死角と電線なので、通勤カバンに突っ込むことまではしなくても、近くの公園にふらっと出かけて星景写真や天体写真を撮るということくらいはできそう。この組み合わせで撮れる写真で満足できればの話だけれど。

この記事へのコメント

  1. 日本で一番Nono1を使いこなしている男、にゃあさん、世界で一番小さい?撮影環境を構築されたのですね。
    ナノ・トラッカー TL、ちっちゃいものクラブでイイですね!
    400gで8kgも回せるですか。
    かつてナノ・トラッカーを持っていましたが、一眼レフを回すにはイマイチだったので手放しました。
    今の手持ちの最小はオルゴールEQですが、キラキラ星が結構やかましく、人がいるところでは使えません。
    暖かくなってきたのでNano1も使おうとしていますが、使っているレンズが悪いのかピントが合わせられません。

    • せろおさん、私のNano1は、ここ最近、α6400よりも電源を入れている回数が多いと思います。特にファインダー用途で活路が見つかりました。ありがとうございます。

      ピント合わせはスマホアプリ経由か、拡大表示で確認するかですかね。あのちっちゃい液晶だと、やっぱり無理がありますよね。私もピンぼけ量産の悪寒…。 

  2. 軽量、コンパクト化について何回か記事にしてると思うけど、ついにここまで来たかという感じ。
    追尾撮影の部なら優勝を狙えそうだ。
    軽量、コンパクト化の道は果てしないね。

    >ひょんなことで~
    おいらにもひょんなことにならんかなぁ~。ひょんひょんひょんっとさ。^^

    >手元になかったので印刷した
    このフレーズがなぜかツボに。^^

    • 追尾撮影の部!  
      あとは三脚をさらに小さいやつにするとかでしょうか。これ以上軽くするアイデアが思いつきません。 あるいは打ち出の小槌で、「ちーさくなーれ、ちーさくなーれ!」

      >このフレーズがなぜかツボに。^^
      確かに、唐突感がありますね。印刷といえば、紙ですし(笑)

  3. ナノトラッカーもっています。
    自撮り棒についていた三脚と組み合わせて、ちっちゃいカメラでライブ配信してみました。ナノトラッカー極軸は方位を合わせただけですがきちんと追尾してくれました。
    望遠で使うにはあれですが、広角で撮影ならほんと問題ないです。
    重い機材つけると「くるりん」事件が起きますが、西に偏荷重を意識すればよいかなと。
    ちょいとカバンに入れて適当に撮るにはいいんですよね。
    自分とこではポラリエより活躍してます。
    ※サイトのURLにライブ配信の後追い再生のアドレス入れました。

    • あぴさん、渚みかんさんにブランド統一ですね (-ω-ゞラジャ

      配信動画、拝見しました。なるほどケーブルだと風の影響を受けるのですね。しかし、ちっちゃい子セットでも、きちんと追尾していますね。これなら2000枚くらいのキャプチャは余裕でできそうです。

      まずは月で試してみようかしら。うちのベランダからだと下弦の月が撮れないのですよ。

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