スマホ用ペルチェ冷却装置を使って非冷却のASIカメラを冷やせないかという実験は、30分かけて7.4度の冷却ができるということが分かったわけだけれど、実用から言うとなんとも微妙な結果に終わった。少し思うところあって、この実験を継続してみることにした。あんまり冷やしすぎると結露の問題が起きるだろうし、かえって排熱が効かなくなることも予想される。あぷらなーとさんがおっしゃっていたように、温度を一定に保つというところあたりを目標にしてみようと思う。
それに先立って必要なのは、冷却器をカメラに固定する手段を実現すること。スマホ用ペルチェ冷却装置は、6つの吸盤でスマホに吸着するようにできているわけだけれど、ASIカメラにはぴったりフィットしない。そのままじゃ使えないので、3Dプリンタでケーシングを印刷することにした。
まずは冷却器の吸盤をとりはずす。両面テープでかなり強力に張り付いているので、力づくでもぎ取る。というほど、難しい作業じゃない。
次、FUSION 360で吸盤をはずした冷却器を収めるケーシングを作図する。冷却器を円筒のなかに収めてしまえということで、こんな形になったんだけれど、ちょっと不格好かな。角のあるほうがかっこいいかな。まぁ、実験用なので適当でいいや。
ほぼ問題なく印刷できた。ブリムは火の魔法で消した。カメラと冷却器を合体させてみる。思った以上にぴったりとはまった。逆さにしても落ちてこないくらいぴったり。固定用にとM6ネジの下穴を開けておいたけれど、必要なさそう。
ここで通電させても結果は前回と変わらないだろうから、この先に工夫が必要になる。といっても電子工作はやったことがないので、別の手段を考えるよ。昇圧すれば冷却力があがるかな?というのが基本的な発想なんだけど、分からないことだらけ。きょうはここまで。
おまけ:熱伝導シートを剥がしてAPTで計測。熱伝導シートの効果はあるみたい。
0分後 35.6
5分後 33.3
10分後 31.6
15分後 30.5
20分後 30.0
この記事へのコメント
コリャスゴイ!形になってきましたね!
スマホのアクセサリーって、面白いものが沢山ありますね!
吸盤で固定するなんて、目からウロコの方法!
ZWOのカメラって持ってないのでわからないですけど、デジイチとかミラーレスを改造するより、ドライエアーで密封しやすそう。
温度制御は、スタンドアロンでやるなら、センサーと安い専用ボードの組み合わせで簡単に作れそうです。
USBでどこまでパワーアップできるかも注目ですけど、オーバーロードすると簡単にブローするらしいので注意をようするらしいです。特に吸熱に見合った排熱ができないと・・・
i*matさん、いろいろアドバイスいただいてありがとうございます! この赤缶、指で触ると、結構冷たくなってるのが分かるんですが、結局のところ、金属部分とセンサーの部分が接していないので冷やしきれないという問題が根本にありそうなんですよね。かくなるうえは分解して、ペルチェとセンサーの距離が短くなるようにケースそのものを作ったほうがいいのではないかと思ってみたり。道のりは長いですが、ぼちぼちやっていこうと思います。
どんな実験がはじまるんだろう?なんか面白そう。
昇圧もいいけど、また文鎮にしないでね。^^ゼンカガアルカラ
イタタタ! ASI385は主力カメラの一つなので、バラすのは気が引けるから、実験用にカメラを買ってもいいかなあと思っています。
>イタタタ!
ウッヒッヒッヒッ~! ^^カイカン
ヒ〜ヒッヒ~! ^^カイカン
センサー直冷が一番いいのですが、基盤とか、組付けとかで難しいですよね。。。
バラスと組みなおして精度出るかとか、元の基盤どうすんべとか大変。
そうなんですよ。バラしたあとで精度でるんかというのが、結構な問題で…そもそも惑星メインのカメラを冷却する必要があるのかとか、どうも次の一手が見えません…