望遠鏡パーツを自作しようとamazonでポチっていた3Dプリンタ「FLSUN Q5」が届いた。組み立て式なので、自分で組み立てないといけない。自分にできるかと心配だったけれど、はんだ付けとか電子工作的なものはないので、Windows PCの自作やイケアの家具を組み立てるような感覚で作業できた。FLSUN Q5の組み立てそのものは、中学生や初心者でも大丈夫だと思う。心配なし!
開封の儀
宅配やさんから荷物を受け取ったとき、想像していたよりも軽いと感じた。体感では、AP赤道儀と三脚をあわせたくらいの重さだ。ダンボールを開けるとこんな感じでパーツが収納されていた。
六角レンチ各種やスパナなど組み立てに必要な工具が一緒に入っていたので、買いに走らなくてすんだ。組み立て工具以外にも、スクレイパーやニッパー、SDカード、お試し用のフィラメント(オレンジ色)など一通りがそろって入っていた。
しかし、使わなかった工具が入っていたのが謎。六角レンチも4本入っていたけれど、使ったのは1本だけだった。何か見過ごしてなければよいけど(汗)
フットプリント
私の机の上には大きなプリンタを置く余裕がなかったので、場所をとらないデルタ型を選択したという経緯がある。そういうことなので、まずは不明だったフットプリントを見てみた。フィラメントもプリンタ上部に設置するタイプなので、別に置き場所を作る必要がない。十分に省スペース。高さがあるので造形サイズも大きいのでGOOD。ちなみに、卓上から本体てっぺんまでの高さは約56cm、らにこの上にフィラメントのリール(直径20cm?)が載る感じなのでデカイはデカイ。
実際に机の上に置いてみたのがこちら。思った以上にスペースをとらなかったので一安心。筐体は金属でできている。といっても各部は薄い。デスクトップのPCケースのようだといえば、伝わる?
組み立て
箱には、紙の組み立て手順書のほか、付属のSDカードにも説明用の画像が入っている。どれをみても問題ないと思う。私の場合は、百聞は一見にしかずで、YouTubeにあった動画を参考にしながら組み立てた。ネットって便利だ。
組み立ての流れは次のとおり。ネジ止めとプラグの接続をするだけのカンタン作業。
- トップの本体とタワー3本をネジ止めする
- ボトムの台座と上記をネジ止めする
- ロッド6本をタワーにネジ止めする
- ロッド6本とプラットフォームをネジ止めする
ネジが比較的小さく、六角レンチで締めるのと、ロッドとプラットフォームをネジ止めする際に空中の無重力状態(?)でネジ止めするところがあるので、指先が不器用な人は作業しにくい場面に遭遇するかもしれない(私はちょっとだけ苦労した)。といっても、それだけ。
注意するのは、220Vと115Vの両方の電圧で使えるようになっているので、日本で使う場合は115Vに設定しておくこと。これはマニュアルの最後に書いてあるので見逃してしまう恐れがある。といっても、私の場合はあらかじめ115Vに設定してあった。どっちにしても要確認なのだ。
届いたプリンタは、Youtubeの動画で扱われていたプリンタと違って改良されているみたい。動画のプリンタのプラグはぜんぶ黒だけど、私の場合は、つなぐべきプラグは赤、黄、黒と違う色になっていた(写真上)ので、プラグの接続は迷いなしだった。ちょっと戸惑ったのはロッドについているネジ・ヒンジ部分に機械油がさされていて、指先がヌルヌルになって作業がしにくかったくらい。
所要時間
組み立ては20〜30分くらいで終わるらしい。らしいというのは、私はメモや写真をとったり、コーヒーを飲みながら作業したので、その時間で終わらなかったから。ゆっくり作業しても1時間あれば完成すると思う。
組み立てが終わって、電源ケーブルを差し込もうとしたところでちょっとしたトラブル発生。付属の電源ケーブルは3Pタイプっていう円い棒のアースが付いてるやつ。一般の家庭では、台所以外で使える場所はないと思うので、3P→2Pの変換アダプタが必要になる。私は、昔にPCを自作したときの2Pケーブル(写真下の左)があったので、それを使ってしのいだ。
電源オン! 動いた〜
この記事へのコメント
>使ったのは1本だけだった。何か見過ごしてなければよいけど
他のレンチはエクストルーダーの分解とかメンテナンス時に使うんだと思いますよ。
普通の六角レンチは意外と使いにくいので、他の用途も考えられるのであれば六角ドライバーをそのレンチと同じサイズで揃えておくと、今後のメンテナンス時に役立つと思います。
メンテナンス箇所によってドライバーが入らないとかあるかもしれませんが、ノズルの交換やその他のメンテナンス動画がメモリカードとかに入っていると思うので確認してからの購入をお勧めします。
問題なく(精度良く)テストプリントが終わるといいですね。
カメラde遊ingさん、メンテのときに使うのですね。ありがとうございます。入っていたのは、片方がレンチでもう片方がドライバになっていました。六角ドライバーは、以前にセットで買っていたので、ちょっと損した気分です(笑)
カードに入っていたゾウさんのデータをテストプリントしてみました。感動ものですね!ちょっくら不良のところもありますが、モデリングの仕方なのかなぁという気もしています。これは勉強ですね!
余計な工具が入っているのはよくあるよ。
たぶん理由は、同社の他製品と同胞物を共通にするとか、既にアセンブルされている部分で組み立て時には必要ないけどメンテナンス時に必要になるとか、本当に誤って入れてしまったとか。
それで思い出したけど、
最近アウトドア系の人のツイートで、ホットサンドメーカーが付録の雑誌があったらしく、そのホットサンドメーカー取っ手が入ってなかったという人と、取っ手が2つ入っていたという人がいて、その両者がtwitter上で出会ってるのに笑った。
全然関係ない話をしてしまったけど、3Dプリンタが無事に動いたお祝いの言葉に代えさせてもらいます。
おめでとう。^^
是空さん、ありがとうございます! 望遠鏡を買うのとは違う感動がありますね。ものを作る過程を買うというところに感動しているんだと思います。もちろん、望遠鏡も星空を撮るための過程なわけですが、自分で設計できるっていうのが違うのかも。
テストプリントはうまくいきましたが、しばらく慣れるのに時間がかかりそうです。メンテナンスもやらないといけないですね。
素早いですねー。デルタ型カッコイー!!
一発目でちゃんと印刷できたのなら立派です。自分のときはレベル調整がよくわからなくて、最初何度も途中で剥がれてしまいましたので。
ねこめしさん、ありがとうございます! 自動的にレベル調整をしてくれる機能があるので、問題なくいけました。自動でなければ泣いてたと思います(笑)プリンタは動きを見ているだけでも飽きないですね。しかし、みるみるフィラメントがなくなっていく様子に驚いています。
何かしら作ってるタイムラプスがUpされるのに期待中…
動画を撮影していたら、完成までカメラのバッテリが持ちませんでした。タイムラプスで撮影しておけばよかったです。
この3Dプリンタから何が産まれていくのか?
ワクワクが止まりません!
ところでランニングコストってどれくらいなのでしょうか?
置き場所さえ確保できれば欲しいけど、段ボール地獄の我が部屋には置けません(笑)
通販みてると、フィラメントが1kg数千円。試作の回数にもよると思うので、これがどれくらいのペースでなくなるか、まだ想像が付きません。今回のプリンタ設置で部屋が散らかったので、うちもダンボール片付けないとです。
おお、新兵器導入ですね。
こちらは梅雨が明けているのに晴れないので曇り空に波動砲です(苦笑)
なかなか楽しいですよ。望遠鏡パーツ以外にも作ってみたくなりました。こちらも、雲のなかに月が隠れてしまっていて、木星もぼやーっとしています。波動砲いりますね(笑)