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火星用の望遠鏡は押入れの肥やしになるのか


ニュースサイトのコメント欄で、「火星用に望遠鏡を買うとか、押入れの肥やしにしかならん」的な書き込みを見たよ。私の知り合いにも肥やしにしちゃった人がいるので、そういうことはあるあるなんだと思う。

眼視って、すっごくリアルに見えるので、歓声が上がるくらい感動は大きいのだけど、じっと同じ対象を1時間も観察し続けられるのかというと難しいと思う。少なくとも私には無理。時間にして5分も観察したら、次に何をしたらいいのか分からなくなる。「そんなだったら、観望会に行ったほうがいいよ」というのがコメ主の言いたいことなんだと察するよ。

「火星が見えるよ」はいいんだけど、その先でどんなドキドキができるのか、ビギナーには分からないんだ。分からないから、買わなかったり、火星だけ見て肥やしになったりしちゃうんじゃないかなぁ。「火木土に飽きたら、月をどうぞ」もあんまりそそられない(笑)

しかし、実際、「望遠鏡の選び方」をネットで調べると、サイトのほとんどは望遠鏡の種類と倍率の話が最初にあって、天体としておすすめしているのは月火水木金土だよ。これだと、にゃあ的には肥やしだな。「夜空にはこんな天体があるんだよ。見てみようよ」っていう、興味を掻き立てる紹介がないんだ。

火星の大接近は、きっと天文趣味のきっかけ、入り口なんだ。

火星が離れていっても、干潟星雲が見えますよ、秋になったらアンドロメダを見てください。冬はオリオン星雲、一年中楽しめますよ。一年中楽しむのなら、少し高くてもこの望遠鏡がいいですよって感じのアドバイスがあれば好奇心が膨らむよ。ビギナーはメシエ天体の存在も知らないから。自慢じゃないが、私もメシエ天体ってものがあるのを知ったのはここ2〜3年の話だよ。

私には眼視の経験がないので、それこそ分からないんだけど、3万円で買える90mmF10屈折の架台・三脚セットって、メシエを年中楽しむに十分なのかな? それともやっぱり、オールマイティーな望遠鏡なんてないんだろうか。

この記事へのコメント

  1. そういえば、けむけむ少年も火星大接近!とかって書いてある時期に8cmニュートン経緯台とか買ってもらった覚えがある。
    もちろん、火星を見たと。すごく小さくて円盤状には見えたけど、模様が見えた覚えはない。
    その後、ちゃんとアンドロメダ大星雲を見たりした。渦巻きが見えると思いきや、え?これすか?的な、あるのかないのかハッキリしろよ…的なモノが見えただけだった。
    さんかく座銀河に至っては、見つからなかったような…
    星雲ってのは見えないモンだと理解したけむけむ少年は変光星を見て、明るさを記録するッつーあり得ない位聡明な行為に及んだけど、もちろん結果は訳わかんなかった。

    • けむけむさん、きっかけは火星大接近だったんですか。変光星観察とか、神童のみがなせる技ですよ。しかし、アンドロメダのがっかり感、わかります。店頭の派手な写真が目立つだけに期待も大きいので……。電子観望なら期待に添えるかもですね。

  2. https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-fe-cc/nonta1965/folder/65744/85/37421885/img_1_m?1531349005
    この方の画像だと、運河まで見えてるような感じですね。

    天気が良ければ毎晩でもニワトリやりたいですけど、まさか、高温多湿で、いじけ虫になるとは。(汗)
    まあ、3連休でも終われば、湿度の低い夏もあるとは思いますが。(笑)

    • オヤジさん、これだけ見えたらすごいですね。というか、うちの望遠鏡よりキレイに写ってますよ(笑)なんでも、やってみないと分からないですね! ってC9.25じゃないですか!

  3. 子供の頃は6cmの屈折望遠鏡だけを使ってましたが、それでも
    月面→惑星
    と進んだ後、
    M42やM31などの明るい星雲やM13などの明るい球状星団は眼視で楽しめました。
    田舎であることは必要ですが、9cmもあれば十分に色んな星雲星団が見えますね。
    でもほとんどの方は(期待が大きすぎて)ガッカリして天文から離れていくような気がします。スゴい天体写真が氾濫している現代では特に。
    ※手軽に星雲星団を楽しむには5cm前後の双眼鏡が最強かもしれません。

    • あぷらなーとさん、眼視はモチベーションを保つのが難しそうですね。望遠鏡を買ったとしても、せいぜいキャンプのお供的な扱いでしょうか。よくキャンプで家族が望遠鏡をのぞいているCMだとかを見ますけど、それでも回数を重ねるごとに飽きてきそうですね。キャンプ=望遠鏡は、イメージ的にキレイでも、マーケティング的には成立しないのかも。この趣味は、入り口が難しそうです。

  4. 火星の為に望遠鏡購入するのなら、その大半がタンスの肥やしだと思うなぁ。

    一般の方が入門用の望遠鏡買って火星みても感動はないと思うのです。
    だって、小さい紅い点が見えるだけだから….
    土星のわっかとか木星の縞々の方が おぉぉぉぉ!ってなりますもの。

    って事で、「火星の大接近は、きっと天文趣味のきっかけ」にはならないかなぁ…..

    継続にはなんでもいいから目的がないと…って思うのですよ。。

    天体撮影が目的なら、星が好きである必要はないしネットで情報収集して機材揃えたらなんとかなる。。。

    天体観測が目的なら、まずは星が好きじゃないと続かないかな。
    (定例観望会に足を運ぶ様な人推奨)

    入門に望遠鏡必須ではないので肉眼や双眼鏡で十分。(環境によりますが…)
    そこから始めないと経緯台の入門用望遠鏡で目的の天体視野に入れれないでしょう? たぶん。。。。
    初望遠鏡が自動導入機ならなんとかなるかも…

    • moritoさん、みなさんの話をうかがっていると、眼視は継続が難しそうですね。双眼鏡ではまんまるな惑星が把握できないでしょうし、「定例観望会に足を運ぶ様な人」もごく一握りでしょうから、マーケットや同好の士の拡大にはつながらなさそうですね。自動導入機だったら、初期投資15〜20万円くらい覚悟でしょうか。動機づけからして難しそう。眼視を飛ばして、いきなり直焦点の方が長続きするかもしれませんね。

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