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手動天体導入に使える?ステラナビゲータで画像マッピング(プレートソービング)

撮影した画像が、どの星野で撮られたのかを教えてくれるという「プレートソービング(Plate Solving)」という機能があります。「この写真はどこの写真?」という疑問に答えてくれるので、手動で天体を導入する際の支援としても使えそうと期待しています。
プレートソービングは、けむけむさんがすでにCarte du ciel (CDC)を使って成功されていたので、まねっこしてみたのですが、データのダウンロードに恐ろしく時間がかかってしまい、指を加えて見るだけでした。
この機能(似た機能?)は、ステラナビゲータにも搭載されています。ステラナビゲータでは「画像マッピング」と言っています。これを使うためには、「拡張恒星カタログ」が必要です。私はインストールしていなかったので、一度、ステラナビゲータをアンインストールして、追加することにしました。私が使っているステラナビゲータはバージョン9です。
ステラナビゲータ.jpg
ちなみにマニュアルには、
あとからコンポーネントを追加インストールしたい場合
「標準」や「コンパクト」でセットアップしたあと、ほかのコンポーネントもハードディスクにインストールしたい場合には、Windows の「コントロールパネル」から「プログラムのアンインストールまたは変更」(または「プログラムの追加と削除」)を実行し、「AstroArts ステラナビゲータ 10」を選択してから[変更]ボタンをクリックして追加インストールしてください。

とあります。いきなり使い方です。
(1)ステラナビゲータを起動する
(2)メニュー右上の「視野・写野」で、「撮像エリア」をクリックし、「レンズの焦点距離」と「カメラ」を選んでおく。私の場合はED81SII(625mm)に0.6xレデューサーを使ったので、375mmとし、ASI1600MMのフォーサーズを選択した。そうすると、写野を意味する四角が出て来る。これをやっておかないとマッピングに成功しない。
ステラナビゲータ1.jpg
(3)撮影した範囲を画面の中心に持ってくる。NGC7000を撮影したので、ステラナビゲータの検索機能を使って、NGC7000の位置を表示させる。
(4)撮影したファイルをステラナビゲータの上にドロップする。近い方がいい。角度は気にする必要がない。オレンジ色の線に囲まれた画像がペーストされる。FITでもドロップできた。
ステラナビゲータ2.jpg
(5)写野角と同じ大きさになるまでリサイズする。オレンジ色の線に囲まれた画像を右クリックして、「自動位置合わせ」を選択。実行する。
ステラナビゲータ3.jpg
(6)成功すればどの位置を撮影したのか分かるようになる。私の環境では25秒でマッピングができた。
ステラナビゲータ4.jpg
ステラナビゲータ5.png
※FITの読み込みはできましたが、カラーのベイヤー画像が読み込めるかは試していません。
以上です。
私の場合、手動導入の支援に使いたいと考えています。本来なら、ステラナビゲータに頼らずとも一発ビンゴができれば格好がいいのですが、なかなかそうも行きません。
デネブ付近の大阪のオバチャンとかサドル付近の名古屋のシャチホコとかは、楽に導入できますが、M13とかは目立った恒星が近くになく(3等星ばかり)、軽く迷子になれそうな予感がしています。
こんなときにファインダーを縦や横に振りながら被写体を見つけるのではなく、いったん立ち止まって撮影をし、ステラナビゲータに解析させて目的の天体を導入するという方が確実なような気がしました。今回の環境では25秒程度でしたので、言うほど待たされることはありませんでした。
一方で、ステラナビゲータに画像を読み込ませるためには、撮像ソフトウエアの画像を一度ファイル化しなければなりません。要はコピペができないので、ファイル化の手順を簡単にするための工夫が必要そうです。一眼レフの場合だと面倒そうだけど、冷却CMOSとかPCとカメラを繋いでいる環境ならではなの恩恵かも。
また、そのうち試すつもりですが、APTやSharpCap3.0との連携で赤道儀制御をやってみるつもりです。
APT(Astro Photography Tool ) と ステラナビゲータ10 の連携
http://lqz.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/aptastro-photog.html

この記事へのコメント

  1. ステラナビでもplate solv出来るんですね(^_^)
    最近、自動導入は、AVX使って微調整は撮影した画像見ながら、↑↑↓↓→←→←とかやって調整してます

  2. けむけむさん、いつものように実用になるかどうかが問題です(笑)どこを撮っているか分からないときに適当に画像をドロップしてちゃんとsolveしてくれるのかどうか試してみます(汗)

  3. 難しい事やってますね。
    こういう、手順の多いのは、3日で忘れてしまうので諦めてます。(笑)
    自動導入の導入補正で、真ん中に来ればOKにしてます。
    時に、あーぁ、カメラを回せば良かったのに、、、も有りますが、そこは、明るく笑い飛ばして終わりです。(爆)

  4. オヤジさん、自動導入機能があってもなくても肉眼で星が見えない場所で撮影しようとすると、こういう回りくどい技が必要になっちゃうのですよ(泣)。逆に星が十分に見えてれば、自動導入機能がなくても「30秒以内で導入完了っすよ!」みたいな技を身につけたいです。はい、いつの日か(遠い目)

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