クラウドファンディングで365%を超える資金を集めたとかいうコンデジサイズの天体カメラ「Tiny 1」というのがあることを知りました。 http://tinymos.com/
特徴は
(1)ポケットに入る小型サイズ(2 micron pixels 1/3″、2.5K Ultra HD resolution)
(2)天体の位置をナビゲートしてくれる
(3)アダプタを使ったら望遠鏡と接続できる
(4)赤外線を通す(切り替え可能)
(5)特許出願中のノイズリダクション機能がある
(6)RAWで保存可能
くらいかな
お値段はアダプタ付きのセットが484ドル。円安が進むと辛い。ちょこっと残念なのは、アストロトレーサーみたいなの積んでればいいんだけど、追尾機能はないみたいなので、真面目に撮るならポタ赤が必要。作例をみると星像が歪んでる? それから2017年5月出荷ということかしらん。
面白いのは、天体の位置をナビゲートしてくれるデモ機能がGoogle Playで公開されていること(iPhoneはたぶんない)。で、スマホに入れてみた。天体名を入力すると、その位置を矢印で示してガイドしてくれる。日本語にも対応している。精度はいまひとつだけど、広角なら問題なさそう。まずこのアプリで天体を導入し、デフォルトのカメラで構図を決めるという使い方はできるかも?
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.tinymos.camera&hl=en
それならTiny 1はいらんよなと思いつつ、ベランダのお気軽撮影には面白そうと、ちょっと興味を示してみる。ただ、この値段だと、ヤフオクで天体改造のKissが買えてしまうのだが。
追記:あぷらなーとさんに精度はどんなもの?という質問をいただいたので、キャプチャをご紹介。
このキャプチャは、オリオン座の方向に向けて適当にシャッターを切ったもの。実際のカメラは文字が写り込まないらしいですが、機能制限として文字が残る仕様になっているそうです(かえって役立つのだ)。文字が赤いのは夜間モードになっているため。日本語が表示されています。
実際は拡大していただかないと分からないと思うのですが、ARになっていてカメラの向こう側の星が写っています。「シリウス」の「リ」と「ウ」の下に白い点があります。「リゲル」の濁点部分に白い点があります。「ベテルギウス」の「ル」の上に白い点があります。といったように、ぴったし重なるわけではなく、参考程度にはなります。シリウスの赤点と実際のシリウスの感覚は、ベテルギウスやリゲルのそれと比べて大きく出ていますが、Tiny1のレンズだと等間隔に広がるのかもしれません。天体導入の精度も似たようなものだと思います。
この記事へのコメント
面白そうなカメラですね。
似たようなアプリはいくつかタブレットに入れてますが、タブレット内蔵のセンサーでは十分な精度が出ずあきらめました。
このカメラの精度はどうなんでしょう?
あぷらなーとさん、ありがとうございます! 手軽さでは有利なんですが、それなりな感じもしてしまいます。デモアプリの精度なのですが、ブログ本文に追記してみました。Google Sky MAPやスマートステラでもセンサーを通じてカメラの向いている位置の星座や天体が表示されますが、この子はARだというのが面白いですよ〜
アライメントで、画角が狭くなると、これ本当にベガ?これで夜な夜な悩んでます。(汗)
f:800mmでは、何となく見えるのですが、2000mmだと難しいですね。何かグッズ無いかしら。
オヤジさん、私は2000mmの世界を知らないのですが、ファインダーの精度を上げるのがいいんですかね。けむけむさんがおっしゃっていたように、ズームレンズをファインダーに使うというのはどうでしょう? レンズを新たに買うと高くなるので、ズーム40倍のコンデジなら新品でも2〜3万円(fl24mm~960mm相当)で手に入るのでコスパはいいようですよ。ここまで届くなら、そのまま撮影しちゃえばいいようにも思いますが(笑)ちなみに、スマホなら8倍くらいのズームは利くようです。
ズームのファインダーが安ければ良いですね。
アライメントで、コントローラにアルデバランが定番で出てきますが、連星と言うのか伴星と言うのかの直ぐ上の明るいの。
そんな風に、覚え始めました。(汗)
なんだかんだツールを手探りしているうちにそうやって星を覚えていくものかもしれませんね。私もアルデバランとアルデミラン、ミラクとメラク、ラスアルハゲとラスアルゲティとか似た名前にいつも振り回されています(^^;)