StellarMate OSで統合撮影環境を手に入れようと思わずに、PHD2を単体で起動し、オートガイドするためだけに使うっていうのはどうだろう? つまりは「手のひらオートガイダー」として使おうというわけ。オートガイドをするためだけにノートパソコンを用意するケースがあるとしたら、ラズパイはその代わりになれるかもしれない。以下、メモ。
ビルドしなくてすむ
ラズパイ用のOSである「raspbian」で PHD2を使おうとしたら、ソースをビルドする手間がかかるのだと思う。Linuxの面倒なのはこの作業。けど、StellarMate OS なら最初からPHD2がバンドルされているので、その手間が省けるというメリットがある。このおかげでLinuxであることを意識しなくてすむ。実に心強い。
お手頃価格
初期投資は、ラズパイ本体5000円とケース1000円、StellarMate OS 5000円くらい。Micro SDは手元にあるかもしれないし、買っても1000円くらい。あとはモバイルバッテリー(2.4V出力)が必要だけど、これも安い。ノートパソコンやスマホ、タブレットを使ってStellarMate OS(ラズパイ)をリモート操作することになる。
オートガイド環境が1万円そこそこで手に入るわけだ。M-GENをもう一台買わなくてすむし、ラズパイはM-GENより小さい。オートガイドをするために中古のパソコンを買って、さらにパソコンの置き場と長いケーブルに悩まされることはなくなるかもしれない。
まったく馴染みのないハードやソフトが登場するので、及び腰になってしまうけどラズパイの組み立てはプラモデルより簡単。OSのインストールも手順に従えば簡単なので、StellarMate OSデバイスを手に入れることは何も難しくはない。
実運用のイメージ
私の場合は、AP赤道儀とラズパイにモバイルバッテリーから電源を供給して、QHY5III174とPHD2でガイドするということになりそう。電子ファインダーを兼ねるし、悪くないかも。そもそもAP赤道儀は自動導入ができないから、Kstars を使う必要がない。
デスクトップにあるアイコンをダブルクリックして起動するだけ。実際にカメラや赤道儀を接続してないけどいけそう。時間の設定を気にすることもない。今度ためしてみる。
追記:まだ接続には成功していないですよ! このエントリーに期待してラズパイ買っちゃだめですよ! Linuxは一寸先が闇(笑)
この記事へのコメント
初めまして。いつも楽しく読ませてもらってます。
ラズパイにStellarMate OS入れてPHDをスマホからリモート接続して、ということですが、スマホの場合、リモート接続した後のキーボード操作が辛いかもしれないですね。PHDはPCのソフトで、スマホ/タブレットに操作が最適化されているわけではないと思いますし。
操作感は、実はGPDWINをスマホでリモートデスクトップ接続してPHDを操作するのとあまり変わらない可能性もありますね。
この流れだと実際に試されそうなので、操作感の感想など、楽しみにしてます!
hiroooo000 さん、はじめまして! 励ましのお言葉ありがとうございます。
おっしゃるとおり、スマホでリモートはつらいです。StellarMateの画面の1/8が見えるかどうかという感じでした。8インチのタブレットだと90%くらいはカバーできました。リモートで操作するときは、タブレットかノートパソコンが良いと思います。
StellarMateのGPDWINに対する優位性は、まずはお値段ですね! それからバッテリーでしょうか。StellarMateには、Team Viewerがバンドルされているので、設定をすませました。いま、27インチのiMacからStellar Mateにつないでいますが、大画面だとさすがに快適です(笑)
実際に試すのは、次の遠征になりそうなので、もう少し時間がかかりそうですが、またレポします〜。
これはまた面白そうな事を!
とにかく構想から実行までが早くてビックリ。私の場合、のんびりじっくり詰めていくタイプなので、このフットワークの軽さがうらやましいです。
今夜も天候が今ひとつなので、ダークノイズ辺りをゴソゴソ解析ごっこして終わりそうです(笑)
あぷらなーとさん、私は食い散らかすのが得意なタイプです! もう何がやりたいのかさっぱり分からなくなってきましたよ(笑)言われてみると、重装備やケーブルにおさらばして納得のいく写真が撮りたいのだと思うのですが、この手のガジェットは大好物なもので、考えなしにやっているのだと思います。次は実際に機材をつないでみないとです!