東京の自宅ベランダ用の鏡筒にセレストロンC5を選択しましたが、次の問題は架台選びです。鏡筒が十分に軽ければ、ポラリエに載せるつもりだったのですが、3キロ弱だとポラリエには文字通り、荷が重すぎます。ということで、架台は何にするよ?
実をいうと、結論はもう決まっていてポチリました。ということでそこに至るまでの悶々の記録です。
話の前提:
気軽に部屋から出してベランダで観望ならびに撮影に使えること。
東京でも撮影できて、平日に場数を踏みたい。
AVXの持ち運びは重いから別の軽いのが欲しい。
要件:
(1)セッティングに時間がかからないこと。
(2)じゅうぶんに軽量であること
(3)天体自動導入はこだわらない
(3)予算は10万円を超えないこと。超えたら2回払いで乗り切る(軍縮条約規定)。
といったところ。ネットを徘徊してみる。
キューブPro 自動導入経緯台
価格:69,660円
搭載重量:約3.6kg
経緯台重量:1.75kg
三脚重量:2.7kg
こちらは経緯台。合わせても4.45kgは軽量で、重さについては魅力十分。自動導入もできちゃう。搭載重量は少し余裕がない感じ。電源は12V ACアダプターが付属。USBケーブルもついてくるみたいだけど、USBで給電できるのかな?アメリカのアマゾンなら$399だけれど、日本への出荷なし。
SmartEQ Pro赤道儀
価格:81,000円
搭載重量:約5kg
赤道儀重量:2.8kg
三脚重量:2.7kg
こちらは赤道儀。価格も重さもキューブProを上回るけど、その分、スペックは相対的に高くみえる。総重量は5.5kgでベランダ用には余裕。乾電池で駆動するのもGOOD。ウエイトシャフトが本体に内蔵されちゃうギミックもいい。極軸望遠鏡もついている。オートガイダーだって使えちゃうよ。あんまりみかけない赤道儀だけど、大丈夫なのかな。モビルスーツのゾックのようにもみえる。こころもとないが、コスト感は比較的よい。パフォーマンスが未知数。アメリカのアマゾンからは発送可。 送料込みで$591.90。てんこ盛り感がかえって不安。
AP-SM赤道儀
価格:¥119,330
搭載重量:約6kg
赤道儀重量:3.9kg
安心のビクセン製。こちらも搭載重量はベランダ用には余裕あり。こっちも乾電池かモバイルバッテリーで動作するところがGOOD! オートガイドにも対応。極軸合わせは、手元にあるポーラーメーターでいいか。ただし、DEC側はモーターがあるけど、RA側は手動というタイプ。
両方電動のAP-WM赤道儀なら138,240 円と高額、両方手動なら72,900 円だけど、電動で追尾できないと写真とれないじゃん。しかも問題は、三脚がついてないこと。専用の三脚は3.0kgの重さがある。価格は19,980円。
ということは、総重量6.9kg。それはいいけど、価格は139,310円になる。AP-WM赤道儀なら三脚、極軸望遠鏡セット製品があって、159,840円って、たっけーよ。自動導入もなければ、目盛環もないのに。フリーストップ式なので、その分、扱いやすそうだけど……。CG4赤道儀とか何台買えちゃう値段だよ。
CG4赤道儀
価格:29,800 円
搭載重量:約6kg
赤道儀重量:約15Kg
三脚付きでこのお値段! やっぱりこうでなきゃ。1軸モーターにすると+8500円、2軸モーターで+14,800円。自動導入システムで+46,800円。なんか、たけのこはぎみたいだな。でも自動導入いらないし、ベランダ用だから1軸で十分。合計38,300円。「これで決まりだ!」と思ったところ、外部電源が必要で、しかも重量が15kgとなると、cockatooさんがおっしゃっていたように気軽さがなくなる。しかもウエイト3kgとか持ち歩くわけだ。この重さが苦にならずに運べれば、いまあるAVXでいいんだよ。うーん、うーん。軽いのがいい(ワガママ)
SWAT-350
価格:135,000 円
搭載重量:約15kg
赤道儀重量:約2.4Kg
これまでのラインナップのなかでも最も軽いよ。ウォームホイール直径106mm、歯数210枚が売り。すげーと思ったけど、AVXは何センチで歯数も知らない(^^; 搭載重量とかAVX以上に余裕があるし。これなら重量級載せても大丈夫なんじゃない? 自動導入はないけど、目盛環はある。ポラリエと較べてみてもすごいよ。これいいよ。値段もいいよ。ドイツ式にしてみるとか、微動雲台つけるとか、三脚買うとかしたら、ビクセンのSX2赤道儀にSTAR BOOK TENつけれちゃうよ。一生ものだろうけど、ベランダにはオーバースペックだよ。
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これも悩みに悩んだというか、お気軽な赤道儀ってのが、前提となる条件や要件のなかでは選択肢がない。
まずは赤道儀か経緯台かの選択をしなければならないんだけれど、ここは文句なしに赤道儀がいい。経緯台は自動導入できたり、追尾もできるから、眼視用にはいい。でも、撮影するとなると視野回転を起こしちゃう。それも含めてコンポジットできればいいんだけど、この不安が拭いきれない。よって経緯台キューブProは除外。
選択肢を狭めてる一番大きな要因は、価格と重さのバランスでした。10万円出せば、AVXがもう一台買えるわけだし、CG4赤道儀の1軸仕様も価格的には魅力的でいいんです。でも重い。AVXでさえ、15kgとウエイト5kgを持ち歩くので20kgになっちゃう。
重いのが理由で、使わなくなるのが一番もったいない。ベランダに出しっぱなしというのも考えたんだけど、一応、精密機器なわけで、オヤジさんが細心の注意を払って管理しているところを見ていると、出しっぱなしはコワイ。
できれば旅先にポラリエの代わりに持っていけるような手軽さが欲しい。SWATはね、いいですよ。廉価版もあるけど、生産終了。それでも88,560 円。三脚とオプションつけたら、優に10万円超えちゃう。
そうだ中古を探そう! 目を血走らせながら検索する日々…。そしてAP-SM赤道儀発見!
この赤道儀の評価についてはHIROPONさんが議論を尽くされていると思います。
http://d.hatena.ne.jp/hp2/20141031/1414764501
じゅうぶんに納得したまま、ぽちっ! 天体沼、深すぎます…orz
この記事へのコメント
先ほどは、コメントありがとうございました。
この記事ですが、今、オヤジの頭の中で洗濯機の脱水モード状態でした。
調べなくて、楽ちんだ。(笑)
プチでも遠征中に、天の川を撮りたいのですよ。
今日、行った所は、肉眼でうっすら観えてました。
なので、Polemasterで一応、極軸を合わせて、冷却カメラで天の川。
14mmの南キムチ製のレンズで使いたいです。
アイベルさんのCD-1に長いアルミ板を付けて、PoleMasterを取り付ける。
でも、調整でいきなり、三脚の足だと、腰が(爆)
そうなると、赤道儀に成ってしまうので、思案橋♪ブルースなんです。
オヤジさん、polemaster用にステイが用意されているポータブル赤道儀ってswatとかポラリエとかap赤道儀ですかね。天の川広角20秒以内の露出なら、borgアングルプレートとフォーク式赤道儀という選択肢もありそうです。
結論は、不器用なオヤジが、三脚2台立てて、両方で星を撮る。
無理無理と言う導き安い解を同居している次女が言いました。
ほほー、言い当ててますね。(汗)
AVXなら、極軸合わせも自動導入も一応出来るまでになったので、今夜は鏡筒、今夜はカメラレンズで天の川とか。
暫くこれで行きます。一番レフは使いませんけど。(汗)
オヤジさん、三脚2台体制ですか! 天の川を撮るなら、広角&天気がよければ20秒でそこそこ写るので、赤道儀がなくても乗り切れるかもしれませんね。あればなお良しで。いい写真期待しています!