マンション住まいの少なくないユーザーさんが悩んでいる問題の一つが「北極星が見えない」こと。うちのベランダも北極星が見えない。そんなベランダでどうやって極軸を取るればいいのか、こんなこととかこんなこととか、ずいぶん試行錯誤をやってきた。目安があるのとないのとでは大違いなんだが、やっぱりざっくり感が否めない。
「エコノミー天文機材で行く、ゆるーい天文趣味」のLambdaさんが、日中でも北を取る方法を紹介されていて、「これだ!」と思った。Googleマップを開けば南がわかる。印刷した地図と地勢の方向を合わせると、日中でも南がわかるという仕組み。Lambdaさんの方法にインスパイアされて、私なりにも南を確認できる方法がないか考えてみた。
以前、月の南中で南を確認したことをブログに書いたとき、天リフさんにこの考え方は「山立て(やまだて)」というんだと教わった。今回、あらためて「山立て」について調べてみたら、2点を結ぶことが重要らしいことが分かった。小学校だか中学校で勉強したように「2点を通る直線は1本しかない」から。「山立て」って、もともと「和船で、航海を担当する責任者」(コトバンク:大辞林 第三版の解説)のことを言ってたんだね。
そんなわけで、LambdaさんのGoogleマップ利用の方法をベースに、山立ての原理を使えば、1点で南を把握するよりも精度高く南を把握できるんじゃないかと思ったんだ。うちのベランダの場合は、こんな感じ。
夜中でも確認しやすい目印なので、こんど赤道儀を立てるときに、この方法を試してみようと思うよ。
北極星が見えないベランダでPHD2を使って極軸合わせする
北極星が見えないベランダで苦労するのが極軸合わせ。APTにはDARVという、北極星以外の星で極軸合わせを支援する機能があるし、PHD2も同様の機能がある。ステラショット2にも支援機能があるみたい。私の場合、これまでも自宅ベランダでドリフト法...
この記事へのコメント
山立ては、昔、カムイ伝だったかで読んだ覚えがあります
(めっちゃ記憶曖昧…)
ウチの(今は使えない)ベランダは辛うじて北極星見えますが、南~東が建物に邪魔されるので、その方向を狙うには、ちょっと移動する必要があるのですが、そこは北極星見えないので、この方法を活用できそう!
けむけむさん、漫画はいろいろ勉強になりますね。最近、読んでるのはゴールデンがつくほうのカムイです(笑)高度は一度設定してしまえば、たいして問題にならないですが、東西方向の位置合わせが苦痛でした。この方法で楽になるといいのですが。
ベランダ、けっこう広そうですねえ。。
私はふつうサイズの窓幅ぶんしか視野が無く、赤道儀を立てる場所もほぼ限られます(50cmくらいしか移動余裕が無い)
建物が多い都市部だからこその手法になりそうですねー。
めりーさん、スケールはでたらめですよ! うちのベランダの広さだと80mm級を回すとどこかに当たりそうなので怖いです。近くに気軽に撮りにいける広場とかがあればいいんですが。やむなしです(><)
にゃあさん
以前ベランダで観望していたときには、”南中する太陽が作る影”をビニールテープなどでマーキングして、そのマーキング部分とアリガタが直線上になるようにしてざっくり合わせていました。(その後ドリフトアライメントで正確に)
その後、毎回ドリフトで追い込むのが面倒になり、アリミゾ・アリガタで架台を取り付ける機器を作って運用していました。(脚部は袋にかぶせ放置(笑))
https://tstudioastronomy.blog.fc2.com/blog-entry-49.html
T-Studioさん、三脚固定して置きっぱなしが最強ですよね! 以前、ビニールテープのマーキングをやったことがあるのですが、ベランダの床に粘着後ができてしまい、家人に怒られてしまいました(><)
そこでパーマセルテープですよ!
いや風雨に耐えられるか知らんけど
なんと! この際、AZ-GTiごと置きっぱなしにしてやろうかしら