3Dプリンタのフィラメントのお話。PLA+フィラメントを使い切ったので、ねこめしさんのブログで知ったPETGフィラメントに切り替えて印刷してみることにした。ABSフィラメントとPLAフィラメントのいいところどりで、加工がしやすく、反りやゆがみがないらしい。私の買ったOvertureのフィラメントには定規とビルドプレート(スクエア200mm*200mm)が付属してた。プレートは安くないので助かる。
PETGといえば、糸引きの問題があるので、適切な温度を設定してやる必要があるらしい。テスト印刷は、Thingiverseにあった、ペットボトルのキャップをふたとして使える物入れを使った。PLA+で印刷したときも糸引きがあったので、テスト印刷にちょうどいいんじゃないかと思った。
まず初めは、ノズル210度、ベッド60度で印刷。糸引いたよ。糸引きってレベルじゃないな。盛大に大失敗。
次、ノズル220度のヘッド60度。お、うまく行った。糸引きなし。しかもPLA+より積層がキレイかもしれない。この物入れ、複数作ってカラフルなキャップをつけたらかわいいよ。私はLiptonレモンティーと生茶のキャップをつけてる。この子はウィルキンソンにしよう。
さて、テスト印刷がうまくいったので、望遠鏡パーツを印刷することにする。
が、ここからがうまくいかない。ビルドプレートにフィラメントがつかなくなった。これまで使っていた3Mのビルドプレートをはずして、付属品(写真下)に替えてみたが、やっぱり駄目。フィラメントが十分に溶けてないか、ベッドが十分に熱くないのか、その両方か。
245度まで上げたら安全装置が働くのか、加温が自動的に停止する。ノズルを240度、ヘッドを80度にしてようやくフィラメントがプレートに定着した。さっきの成功はなんだったんだ。
そこから先は順調かと思ったら、名物の糸引きが発生。サポート材とボディの間を印刷している間に糸が出ちゃったみたい。造形に影響しなさそうだったので、そのまま続行。その後の糸引きはなかった。引き戻しは有効にしてある。表面にダマみたいなものも見えるので、ノズルの温度をあと5度下げて様子をみてみるか……。新しい素材のフィラメントを使うときは調整が難しいね。
印刷していたのは、36EDの横につけるバッテリーホルダー。糸をひいて汚くなった部分はヤスリで削ってごまかした。加工のしやすさは、PLA+とあまり変わらないかしら?
BORG 36EDは、ベランダの主鏡としてだけでなく、先の遠征からED81SIIのガイド鏡としても使うことにしたんだ。バッテリーは小型の6800mAh。USBが2門あるので、このバッテリーから36EDのレンズとED81SIIのレンズにヒーターの電源を供給する予定。ケーブルがだらんと地面に垂れているのが嫌だったのね。
36EDに装着するとこうなる。ちょっと左右のバランスが崩れるけどさ。写真に見えるファインダー座も3Dプリンタ製。主鏡として使うときにCマウントのガイド鏡を載せるんだ。
以上、PETGフィラメントによる工作でした!
この記事へのコメント
レモンティに生茶とウィルキンソン、センスが良いですね♪
レモンティってどこの製品も美味いし、お茶なら生茶、ウィルキンソンのジンジャーエールなんてもう最高!
いやそこじゃないって(^^;)
コレ、ネジの収納に良いですね。
いろんなサイズのネジが溢れてきて、ビニール袋収納しているので探すのも取り出すのも面倒でした。
入れ物のサイズを少し見直して真似っこしようと思います。
私もネジ入れにして使っていますよ! ローレット加工したデータもあるので、カラーフィラメントと組み合わせて、バリエーションが楽しめますね。3Dプリンタならではのおもしろいアイデアだなぁと思いました。
この小物入れ、たしかにいいアイデアだね。^^b
こういうの考えた人って凄いなと感心するよ。
で、本題のバッテリーホルダーは、色々あったみたいだけど、とりあえず完成したんで、めでたしめでたし。^^
捨てちゃうものを活用するというのがいいですね。キャップは、よく見ると個性があるし、無理やり再利用しているという感じもないですよね。
バッテリーホルダーも、様子をみて改良していきますよ。ありがとうございます!
この小物入れ、良さげ。thingiversって色んなアイディアあって面白いですね~。ゴソゴソ(←マネしようと、昔買ったクリヤPETを物置から探す音・・)
36EDのお姿。ファインダー座も3Dプリンタ製ですか。滑らかで金属パーツと見分け付きませんでした。ビックリ。も少ししたら、鏡筒もカメラも3Dプリンタ製です~という時代が来るカモ。
このバッテリーも、この小ささで6800mAhって、エネルギ密度高そうですね!
1枚の写真で2度ビックリ。
Thingiverse楽しいですね! Aliexpressで怪しい小物を探しているときのような楽しさがあります(笑)55FLくらいの小さい鏡筒のバンドなら3Dプリンタで十分かもですね。
ファインダー座はThingiverseにアップしたデータに輪っかを足しただけなので、好きに改修できるのがいいです。あまりに簡単に作ったので、不要な三角の隙間ができてます(笑)
PETGはパラメータがシビアですよね。自分はスライサーにCURAを使っています。CURAの場合コーミングモードをonにするとヘッドが移動するときに印刷したものの上を通るようになるので糸引きしにくくなりますが、引き戻しがされなくなります。でMax Comb Distance With No Retractの値を1とかにすると、1mm以上ヘッドを移動させるときには引き戻しされるようになります。デフォルトはここが0になっていて、0は引き戻しoffです。お試しあれー
ねこめしさん、ありがとうございます! CURAの設定ってすべてが見えているわけではないのですね。Max Comb Distance With No Retractの項目が見つかりました。次に印刷するとき、この設定でやってみます!