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Live Stackに挑戦、不承不承でアルタイルを撮るよ

梅雨が明けたような23区の夜空です。道路から空を見上げたら、夏の大三角形が真上に来ていました。ということは、デネブを捕まえたら、Hαで北アメリカ星雲が狙えるはずです。さっそく、帰宅後、ベランダにAP赤道儀と55FL(0.8x 200mm)をセット。極軸はポーラーメーターで適当に。カメラはQHY5III174M。
ファインダーも使わず、さっとデネブを導入するつもりが、ベランダの屋根の上にあって画角に入らないのです。ベガとアルタイルは見えているのに、デネブが入らないと大阪のオバチャンが撮れないのです。
ベランダの屋根ばかりは、Hα使っても透視できそうもないから、撮れるアルタイルを導入することに。しかし、この界隈、何か面白い天体はあるんでしたっけ?
普通に撮るのでは面白くないので、cockatooさんおすすめSharpCapのLive stackを使ってみることにしました。Live stackを使うメリットは、なんといっても、その場でコンポジットしてくれることでしょう。今回は試せていないのですが、ダークフレームを引くこともできます。
livestack.jpg
これまでもLive stackを開いたことはありますが、星が3つ以上見つからないとか、アライメントができないとか言われて実用に至っていませんでした。今回、Live StackのAlignmentタブでReduce Noise にチェックを入れ、Black Level Threshold を26 にしたら、なんとかフレームをスタックしていくことができました。露出は1秒に設定しましたが、「速いとスタックできないかもよ」という警告は出るものの、大丈夫そうでした。上図でパラメータが見えていますが、ここは環境によって違うと思うので、あまり参考になさらず。
トータル641秒=10分だけ撮影しました。ちっちゃいながらも上の画像を見ていただくとわかるように、極軸がきちんと取れていないにもかかわらず、ズレをきちんとそろえて重ねて行ってくれています。その分、右と下に黒い帯(私が呼ぶところのパンの耳)が出ていますね。32bitで保存をし、あとはステライメージで後処理をしておしまい。楽ちんのちん。
Stack_641.jpg
2148036.jpg
もっと少ないかと思っていたけれど、こんなに星が写るのね。Astrometryにかけたら、散開星団NGC6828 が写っていたことが判明。NGC6828って何なの?と検索をかけたら、ロシア語とかそもそも何語か判別がつかないwikiとかが出てきて、よくわからん。ともかく散開星団らしい。せめてカメラはモノクロじゃなくて、ワンショットカラーにしておけばよかった。あぁ、しかも8bitで撮ってしまっとる……。

この記事へのコメント

  1. ライブスタックうまくいきましたね!一旦パラメータを得てしまうと便利だと思います。またHistogramで簡単な画像処理が可能で、撮影中に次第に対象が浮かび上がってくるのが見られて面白いです。
    昨日は私も撮影していたのですが、M20とM17の大口径での撮り直しでした。北アメリカ星雲は北の空の星雲だと思ってあきらめていたのですが、12時過ぎに天頂近くまで来るんですね。これならばうちの南向きのベランダでもぎりぎり撮影可能かもしれません。カメラレンズアダプターが欲しい画角ですが、手持ちの機材で試してみたくなりました。
    https://www.facebook.com/satoru.takagi.927/posts/813839705441038

  2. SharpCapのLiveStackは興味津々です。晴れたらやってみたいなぁ~と思ってますが、昼間はそこそこ晴れてるのに夕方から雲が湧きまくりです…

  3. 昨夜は、こんな海沿いですが、年に何回かのド快晴で、しばらく振りにニワトリを楽しめました。
    でも、モノクロ
    ゲイン400で、露出が2分でも3分でも、ステライメージで開いても同じ様にみえて、パラメータの設定繰り返しだけで二時間も遊ばれてしまいました。
    600秒xGain500でも良さそうてすが、結果が出るのに10分掛かるのかちょっと!(汗)。

  4. cockatooさん、ありがとうございます! 今回はHαフィルターなしでしたので、次は装着してLive Stackできるかやってみようと思います。M17とM20は、本当に都内で撮ったとは思えない画像ですね!

  5. けむけむさん、LiveStackはコンポジットに時間を掛ける必要がないぶん楽でした。極軸が適当でもきちんとスタックしてくれるとか、特にベランダのちょい撮りは、これでいいかとも思います。SSDの容量を圧迫しないので経済的にも優しいです(^^)

  6. オヤジさん、1枚あたりに数分かけるようになると、おっしゃるとおり、画像を確認するのにさらに時間かかるようになってしまいますよね。やっぱり数秒〜数十秒を大量撮影したほうがいいんでしょうか? 私は当面、長くても1分くらいで落ち着きそうな気がします。cockatooさんがコメントしてくださっているように、Live Stackはちょっとずつ絵が浮かび上がってくるので面白かったですよ。冷却ならノイズをほとんど気にしなくていいですしね。

  7. おおー。なかなか面白いですね、ライブスタック。
    原理的には後からコンポジットするのと同じハズですが、保存される撮像データが圧倒的に少なくなるのが良いですね。
    実は、昔(20年ほど前)使っていたビットランの30万画素冷却CCD「BJ30C」では、「1コマ撮影したら画像のズレを検出して赤道儀を微調整して次の1コマを撮影して赤道儀を微調整して・・・・・を繰り返して、全画像をコンポジットしてから保存してくれる」という素敵な機能(インターバルトラッキング)が実装されていたのですがイマイチ使いこなせてませんでした。今考えるとコレ、オートガイドとライブスタックの合体版と言えるので、結構先進的な機能だったんですがねぇ。

  8. あぷらなーとさん、お仕事お忙しいところコメントありがとうございます! インターバルトラッキングっていうのですか? 便利そうですね。いまならディザリングも組み合わせて実現できそうな……。早くこちら側の世界に戻ってきてくださ〜い(笑)

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