土曜日の東京は雨。ひょっとして北に行ってみたらと、ダメ元で長野方面に行ってみたら、やっぱり曇りでした。でも、1時間ほど待っていると急展開。急いで赤道儀を立て、極軸を取り、望遠鏡を載せてと、3スター・アライメントが夏の大三角の3星だったので、これまでのセッティングで一番早いくらいで準備完了。結果、北アメリカ星雲(デカすぎてペリカンが入らんかった)などが撮れたのですが、結露に悩まされた1日となりました。
この日は、レデューサーをつけたED81sで、アンドロメダ銀河の取り直しなどをするはずでしたが、いざ撮り始めてみると左上の星像がラグビーボール状になっているのに気づきました。フォーサーズなら問題ないと踏んでいたのですが、やっぱり駄目でした。
かまわず撮影していたところ、像がぼやけてきました。夜露です。雨上がりで湿度も高かったのでしょう。急遽、ダンボールの切れ端とガムテープでフードを作ってみたところ、対物レンズの曇りは収まりました。しかし、像がきれいになりません。
レデューサーを疑って、望遠鏡からはずしてみたところ、ASI1600MC-COOLの保護ガラスが曇ってるじゃありませんか。曇ってるというか、くっついて水滴になってた。ティッシュペーパーで拭いてみたら、乾燥剤が入っているケーシングのなかのセンサーの保護ガラスまで曇ってます。こちらもフタをはずしてティッシュペーパーで拭き取り(すごい不安なことしてる)、もとに戻してみました。あわせて、ASI1600MC本体の結露対策として、手元にあった発泡シートでくるんでみました。
対物も保護ガラスも結露は収まりましたが、それが気象の変化のせいなのか、これが対策として適切なのかよく分かりません。ASIは筐体がアルミだから結露しやすいんでしょうか? まさか乾燥剤も効かないとは。対策としてレンズヒーターを買ってきて、ASI本体に巻こうかとも思ったのですが、せっかく冷却してるのに、わざわざ温めるとか、わけわからん(–;
ひとまず対物レンズ用には、皿を包む和紙みたいな紙を吸水紙として使えるよう、切れ端のダンボールを多少、整形してフードを作ってみました。フード内は黒で塗ればいいのでしょうが、墨汁がなかったことと、塗ったら吸水性能が落ちそうな気がしたので、そのままにすることに。これがそのフードです(下手くそでスミマソン)。
内側のひだひだがシイタケみたいでしょう? 叩いたら、胞子が飛んできそう(笑)対物レンズ側はこれで行くとして、ASI用はどうしよう……。とりあえず、形に合うようダンボールの筒を用意しておきましたが、これからのシーズンに役立ってくれるでしょうか。
この記事へのコメント
都内から、長野にワープですか。身軽ですね。
結露、困りましたね。意味は分かりました。
サンデー毎日なので、明日は、海外を含め対策無いか探してみます。
結露は、温度差ですよね。
今までは、乾燥空気とヒータで何とかなってましたか。(汗)
そういえば、ニワトリで天の川の時、14mmの広角レンズはヒータをONで曇がとれたけど、画像拡大寝ぼけてました。あれ結露かも?!
誤変換(汗)
カメラレンズの結露が取れても、画像が寝惚けてたことがありました。
と、書いた積りでした。(笑)
オヤジさん、ありがとうございます! ひとまずASI1600のマニュアルを読むと、ケーシングのなかで結露したときは、乾いた部屋で乾燥剤を交換してちょうだいねと書いてありました。
http://astronomy-imaging-camera.com/manuals/ASI1600%20Manual.pdf
乾燥剤も予備を使ったらZWOサイトで買えばいいのか…19ドルもするとは! お菓子の袋に入っているシリカゲルでいいような気がしますが(笑)
それは良かったですね。
肌色の錠剤のような乾燥剤の写真を見ました。
常温からマイナス40度でしたか、あまり冷やすと結露ですかね。
さて、おやすみなさいまし。
3時間程ネットサーフィン(古)しました。
・乾燥材を交換してから、観測する
・必要以上に冷却しない
・保護ガラスの結露なら、アダプターに2mm程の穴を開けて乾燥空気を送るサンディエゴの方も居ましたよ。
面倒ですね。
でも、blog拝見してなかったらオヤジも、あの庭で天の川を撮った晩の出来事、思い出さなかったかもです。(汗)
オヤジさん、ありがとうございます。乾燥空気を送り込むやり方もあるんですね。今回、まさかセンサーまで曇ると思っていなかったので、原因についてじっくり考えられて助かりました!
ええっ!
ASI1600MC-COOLって結露するんですか!!
昔、水冷で冷却CCD(ビットランBJ30C)使ってた頃は、結露+水漏れで大惨事を招いていましたが(笑)。
あ!
ASI1600MC-Coolのマニュアル。見つけちゃいましたか。私も見つけて読んでみたら、今までの疑問が氷解することいっぱい書いてありまして、明日のブログにでもアップするつもりが先越されちゃいましたぁ。
あぷらなーとさん、冷却って結露との戦いだとは今回初めて知りました(汗)。ケーシングの中については乾燥剤の入れ替えで対応するのと、保護ガラスの外側については、接眼部とカメラを結ぶ延長筒などのアダプタ類をいかに断熱するかにかかっているような気がしました。マニュアル類は結露のパートしか読んでいませんので、ほかお頼み申します!
予想外の結露問題で盛り上がっていたとは…
屈折は結露が怖くて、巻きポカ巻いてました、反射で結露した事ないです。
鏡筒が触ったらボタボタ滴り落ちる時でも鏡は何の曇も無かったので、フードもしないし、もちろん乾燥空気を送ったりもしてません。
ASI1600MC-Coolが結露しちゃうのは怖いですね。
あんまり激しく冷やすのはアレだと直感的に思ったので、0℃くらいでやってます(一度、鳥肌的に寒かった時は-10℃やったけど)。
過ぎたるは…とか?
けむけむさん、私は毎度マイナス14度まで冷却してます(15じゃないのは、最初にスライダーが15で止まらなかったから)。曇天夜などで、ほかの冷却ASIユーザーのレポートを読んでると、マイナス20度くらいで安定しているというのと、マイナス40度まで下げる人もいたので、けっこう控えめなんだと思ってました。
オヤジさんがおっしゃるとおり、ゆっくり下げていくというのが本来のお作法なのでしょうね。マイナス20度まで30分かけてゆっくり冷却するとか、せっかちな私にはできませんが…
ASIに関しては数年は乾燥剤が効くと書いてあったので、ちょっとだけ焦りました。水中カメラ使いの方などは、ダイブのたびに乾燥剤を交換しているとかですが、遠征のたびに交換はやりたくないし、必要はなさそう。いずれ乾燥剤ネタなんかを書いていそうな気がします。