GoProバスターとも言われるアクションカム「YI 4K」で星空がどれくらい撮れるか試写しました。友人と遊びに訪れた長野県内の山中で、オリオン座やおうし座などがある東の空を狙いました。
カメラを「タイムラプス写真」モードに設定。自動車の天井に三脚ごと放置し、F2.8、ISO800で20秒露出で97枚(4000x3000pix、45分間)を撮影しました。吐き出されたJPG97枚をフォトショップで動画に変換。色彩などをいじって、16:9にトリミングしてみました。
文末にエンベッドした動画では5等星が確認できますが、F2.8で20秒の露出をかけているので、もう少し星が写っていてもいいのかなという感じですし、星の色も今ひとつです。
ただ、IY 4Kは、GoProと同じく、RAWで画像を書き出すことができます。当たり前と言えば、当たり前ですが、デフォルトのJPGの画像とRAW画像(等倍トリミング)を比較してみると、星の色や描写の細かさに明らかな違いがあります。
RAWでは、ベテルギウスの赤がよく分かりますし、M42もピンク色がうっすらと認められます。これはコンポジット前提の写真を撮影する場合に期待をもたせてくれます。
参考のために、比較写真を載せておきました(クリックで拡大)。
RAW画像1枚を強調処理してみたのがこちら(クリックで拡大)。
今回は、手軽さ優先でJPGで動画を作成しましたが、余裕があれば、RAWからタイムラプスを生成したほうが良いようですね。さらになんとか工夫してソフトフォーカスフィルターを装着すれば、結構なタイムラプス動画になるかもしれません。
結果として、出来上がったタイムラプス動画は、可もなく、不可もなくといった感じでした。本気でタイムラプスやるならDSLRやミラーレスで撮影すべきなのでしょうが、それでもアクションカムならではの小ささが効いていて、どこでも気軽に撮影にかかれるのが強みです。
どちらにせよ、なんちゃってカメラだという思い込みがあり、画質に期待していなかったこともあっただけに、RAW画像のクオリティには驚きました。同じIMX377センサーを搭載した天体専用デジカメ「NANO1」に肉薄できるのか楽しみです。
35mm換算レンズ焦点距離: 14
感度(ISO): 800
最大絞り値: 2.8
露出時間:20秒

綺麗に写ってますねぇ~
これ、どこの山ですか?