前回、AZ-GTiの赤道儀モードでKStarsを稼働させた。KStarsは、Plate Solvingができるので事前にアライメントをしなくてもよい。つまりファインダーで星を探してアライメントをする手間がなくなった。かなり良い。
ただ、赤道儀モードで使っていると極軸を合わせない限り、どんどん星がずれていってしまう。私が経緯台モードに期待しているのは、極軸を合わせる必要がない環境。星がずれるにしても赤道儀モードほどずれない。ガイドできる範囲まで星を追尾してくれると期待している(視野回転はあるけどね)。
ということで、今晩はEkosでAZ-GTiの経緯台モードを試す。金星がキラキラと輝き出したので、経緯台モード(右利き)でAZ-GTiを設営。望遠鏡の構成は、昨日、月を撮ったまま。400mmミラーレンズとQHY5III-174Mの組み合わせ。Astroberry-Jを立ち上げ、WindowsからRDPで接続した。T-Studioさんの教えのとおりにやってみる。
AZ-GTiはハンドルコントローラないので最初からGOTOしちゃだめですよ。
最初の数回はEkosのマウントコントローラーで適当な向きに移動してSolverしてください。Solverの際ラジオボタンはSyncにチェックしてください。その場所がアライメントポイントになります。
マウントのドライバは、[SkyWatcher] → [SkyWatcher Alt-AZ]を選択。このあたり、オヤジさんのこのエントリーとコメントのやりとりを読んで予習しておいた。こういった記録はありがたい。私の場合はクラッシュすることなく、つながった(別途、SkyWatcher Alt-AZ Serilalにもつないでみたが、動きはした)。
Un-Parkすると、勝手に経緯台が動き出すので、コントローラーでSTOPさせる。これは教えていただいたとおりの想定内の動作。
次に、適当な空に望遠鏡を向けてSolveする。Fail(失敗)。何回やっても失敗するので、400mmとQHY5III-174(35mm換算で3.3倍程度。つまり1320mmになる)の画角に対応していないのだと思い、36EDの200mmに付け替えた(これなら660mm程度)。
200mmでの試行。最初のSolverはうまく機能した。次の適当な空に向けたところで、まさかの無線が断線。ラズパイの電源を入れ直して始めからやりなおす。
リベンジ。最初のアライメントでは、いつまでもSolveしてるのでStopさせた。何度か試してみたが、Solveできない。さっき、成功しているので焦点距離の問題ではないと思う。なぜだろう。
「赤道儀モードではこんなにSolveが失敗しなかったのだが」。そう思ったところでカメラチェンジ。QHY5III-174Mにマウンドを降りてもらって、ASI385MCを登板させる。赤道儀モードで動かしていたときと同じ構成になった。
Solverをかけると、昨日は出なかったはずのこんなメッセージが出た。
Index file index-4205 is missing. Astrometry.net would not be able to adequately solve plates until you install the missing index files. Download the index files from http://www.astrometry.net
アライメントモジュールのデータをダウンロードしてこいということか。そのまま、そしていつまでもSolveしていて、また失敗するなと思っていたところ、Solveに成功したときた。次の適当な空に望遠鏡を向けると、またSolveに失敗した。
何がいけないのかよくわからないまま、アライメントができないままで終わってしまった。この日はこれでおしまい。またやりなおす。
この記事へのコメント
にゃあさん
その画角だとインデックスファイルが不足します。
長辺で計算すればインデックス4203、厳し目に短辺で計算すればインデックス4201まで必要です。
https://www.stellarmate.com/support/ekos/align.html
AstroberryーJでは記事に取り上げた電子ファインダー(35mm、ZWOASI120)に余裕をもたせて対応したインデックスファイルを入れています。(インデックス4206までとオプションのTycho2全て)
T-Studioさん、ありがとうございます! たまたまうまく行っていただけだったのですね。小さいセンサーのカメラを多用しているので、インデックスを入れておきます(APTではDLにえらく時間がかかりましたが)。インストールはこの手順に従えばよいですか?
https://indilib.org/about/ekos/alignment-module.html
あるいは個別にDLして /usr/share/astrometry ここに格納してもよいのでしょうか?
と、その前にASI120と35mmのファインダーを載せてやってみます。
にゃあさん、 こんばんわ
Indexは合計で30GBもあるので毎回 Download するのは大変ですよね。私はすでにDownloadした File をSDDにCopyしてあるので、そこから必要に応じてCopy しています。
場所はLink の画像にに示すEkosの Allignmet 画面の Options Buttonから表示されるAstrometry.net の画面 → Index Files の Tab で表示される場所に Copy すればOKです。
T-Studioさん配布の Astroberry であれば ASTAPでもPlate Solving は機能しますよ。その際には 取得画像のBinモードを1×1にすれば成功率Upです。
タックさん、詳細を教えていただいてありがとうございます! どのカメラと鏡筒を使うかが先決なわけですね。まだASTAPは試していませんが、Astrometryで設定してみます。
画像のLinkを間違えました。
こちらを画像です
にゃあさん
私もタックさん同様インストーラーをPCに保存してあります。
裏技としてはMacでダウンロード(CloudMakersのAstrometry.netサーバ)すればボタン押して放置しておけばインデックスファイルがダウンロードできますのでそこから必要な分をコピーして持っていっても使えます。
保存場所は/usr/share/astrometryともう一箇所(確かユーザー領域の不可視ファイルになってます。Ekosのオプションボタン押して表示される場所)どちらでも認識します。
T-Studioさん、ありがとうございます。場所、理解しました。必要な分だけコピーするというのがミソでしょうか。ひとまずやってみます!
すごーく基礎的なこと訊いてもいいでしょうか。
経緯台を使ったことがありません。
赤道儀で極軸がズレているのと、経緯台でざっくり置いたのとでは、経緯台のほうが追尾は良いということでしょうか?
眼視なら回転しても気にならないかも知れませんが、撮影しようとなると、視野回転は問題になりませんか?(にゃあさんは、撮影しようと思っているのであれば、赤道儀モードで行くほうがいいのではないのか?とちょっと思ったのですが)
木星とかなら、撮影時間が短いから回転しても気にならないのかしら。
メリーさん
アライメント取れば追尾自体はどちらも変わりませんよ。
短時間露光でスタッキング使えば経緯台でもそこそこ撮影できますよ。
このシステムはハンドコントローラが無いのですが、最初の数回架台を適当に動かしてSolver→Syncすれば自動的にアライメントポイントとしてシングルボードコンピュータに登録されますのでとても楽です。(アライメント星を探す必要がありません。)
T-Studioさん
ありがとうございます、じゃあ何故赤道儀化したいのだろう。。極軸を合わせるのって結構大変な作業なので、それをしなくてもある程度追尾するなら、経緯台のほうが良さそうに聞こえます。
その、ある程度っていうところなんだろうか。
ポータブルで自動導入ていうのは、やはりすごく魅力的なんですよね。ちょっと、気になっています。
めりーさん、「じゃあ何故赤道儀化したいのだろう」ってナゾですよね。言われて私もそう思った(笑)
赤道儀化してガイドしたほうが、視野回転がないぶんだけ、いい写真が撮れるのは間違いないです。ただ、私の場合はベランダから北極星が見えないので、赤道儀モードは主に遠征先での利用を考えていますよ(あと、ベランダでドリフトがんばる)。
経緯台は、視野回転が発生してしまいますが、極軸をとる必要がなく手軽に撮影できるメリットは大きいです。私の場合、SharpCapで15秒とかの短時間露光でライブスタックするのが使いやすいです(有線だけど)。経緯台でもガイドはできましたよ。
北極星が見える環境なら、やっぱり赤道儀モードで写真撮りたいです。視野回転ってこんな感じなので、ご参考にください。
赤道儀だと単純に赤経方向に回転させるだけでいいけど、経緯台で追尾すると、上下左右に移動させるので大変なんぢゃないか?と。
最近の経緯台は賢くなったので、ソコを力技で制御しちゃってるんぢゃないかなぁ?と思います。
けむけむさん、あぁ、たしかに自動追尾できる経緯台でないと追尾は辛いですよね。いつも力技に助けられてます。数学ってすごいっすよね。なんで私は算数もできないんだろう。
にゃあさん、ありがとうです。
短時間露光なら回転を気にすることなくコンポジットして真ん中切り出しちゃえばok!なんですね。
しかも市街地は、そもそも長時間露光が難しいわけだし。
実は私も2台体制に憧れていて、(そのために赤缶を導入したんですが一体いつ実用化するか見通しが立たず)、2台めの架台をどうするか頭の片隅で考えています。
二兎を追っても一兎すら得られず。。になりそうな気もしていますけど(笑)
ドリフトは、慣れちゃえばどうってことありませんでした。いろんなソフトが支援しているようだし、私はふつーにカメラセットして東西にびーーーーって動かしていますけど。ベランダの向いてる角度が判れば、いつも同じ角度に置けばいいだけなので、後は難しくなさそうに思います。
私も一眼レフは55FLとAP赤道儀で(広角担当)、赤缶はED81SIIとAVXで(望遠担当)っていうふうに、望遠鏡のアサインを考え中です。AZ-GTiは、AP赤道儀にできない自動導入があるし、さらにポータブルだしとAP赤道儀の座を奪うかもです(追尾精度はどうなんでしょうね)。ポラリエはいなかった子になりつつあります。ドリフトはやってみないとはじまらないので、がんばってみます! タイヤ痕がつかないやつで(笑)
経緯台の追尾ですが、星図上で右クリックしてトラッキングのコマンドを選択すればほぼズレなくその対象を追いかけます。
これだけ高性能なので大型の機材のようなカメラ回転装置が出てくれれば撮影の方法も変わってきそうです。
(AOとセットになればかなり高精度な追尾ができそうです。どこか作ってくれないかな。。。)
ISSとか衛星を追尾させると面白い動画が撮れそうですね。本日はふつうの三脚でISSを狙います。次回は経緯台で追尾して撮れるといいな。
にゃあさん
まさにそれ考えてました(笑
しかし、きぼうがどのプラネタリウムアプリにも情報が登録されていません。。
JAXAの情報もしょぼかったので手持ちで証拠写真のみ撮りました。
WindowsのKstarsをひらいてみましたが、ISSが出てきませんね。人工衛星の軌道要素をDLしましたが、やっぱり出てこなくて、ZARYAで検索しても出てこなかったです。私はStellariumで調べました。きぼうでは出てこなかったです。