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ここはどこ? 火星の地形がよくわからん

ハロウィンの満月。お月さんが超明るい。その横に火星が見えたので、火星を撮ってみることにした。ASI385とC5の組み合わせならば、倍率は3xくらいがいいらしいんだけど、3xバローが行方不明のままなので、笠井の2.5xバローで撮ってみることにした(架台はAZ-GTiの経緯台モード)。

鏡筒の外気順応のせいなのか、ピントがかちっと合うときとボケるときの差が激しい。しばらく放置したんだが、それでも揺れが収まらない。5000枚のうち25%をAS3!でスタック。RegistaxでWavelet変換をかけたのちに、Photoshopのぶれの軽減をかけるという流れ。

前回の撮影よりも火星表面のディテールがよく出ている。南極の白い極冠も写っているので、南北が分かって安心。ちょっと暗いかな。フリンジが浮いているのが気に食わないのだけれど、元が良くないのでしようがないのかしら。まぁ、それはともかく、ディテールが前回よりもはっきりしているのは収穫なのだ。

ただ、しかし、どこが写っているのか良くわからない。ググってみてもそれらしい地形の写真が見つからない。ステラナビゲータでは、同じような地形が表示されているので、誰かが私の写真に落書きしたわけではなさそうなんだが……。

で、iPad用にMars Globe HDというアプリ(120円)があったので、落としてきた。いわゆる火星儀だな。これはいい。Android版はないみたい。残念。

‎Mars Globe HD
‎Take a tour of the mysterious Red Planet. This virtual globe combines a high-resolution satellite map with laser altime...

Androidには代わりにMars Xplorer(無料)というアプリがあるんだけど、Mars Globeの方がヌルヌル動いて、見やすい。

それでもはっきりとした確証はないんだが、Hesperia Planumという溶岩平野周辺ではないかと思われ。大シルチスの南東側といったらいいのかな。画角的にはハーシェルクレーターも写っているはず。火星的には、あまり見どころではない、地味な場所を写してしまったらしい。

火星の地形を調べようにも、日本語のリソースが見当たらないとはかどらないな。

追記:2020年11月1日

Deep Sky Memoriesのrnaさんが、18cm反射望遠鏡で撮った写真で地図を作っておられた。コメントで位置関係も教えてくださったので、地名を示してみた。rnaさん、ありがとうございます! 地名がわかると楽しいです。

追記:2020年11月2日

cockatooさんから、Stellariumで地名表示ができますよとコメントをいただきました。日本語ではないけれど、確かに細かいです。画面左メニューにある「空と表示の設定」を選択、「太陽系天体」に進み、「天体表面の地形名を表示」にチェックを入れる。

細かく地名が出た!

 

Where are we? I don’t know the topography of Mars.

Full moon on Halloween. The moon was super bright. Since I could see Mars next to it, I decided to take a picture of it. 3x magnification is recommended for the combination of ASI385 and C5, but since my 3x barrow is still missing, I decided to take a picture with Kasai’s 2.5x barrow (the mount is AZ-GTi in back ground mode).

(The mount is an AZ-GTi in longitude and latitude mode.) Perhaps it’s because the optical tube is acclimatizing to the outside air, but there’s a big difference between when it’s in sharp focus and when it’s blurry. I left it for a while, but the blur still persisted. 25% of the 5000 images were stacked in AS3!

The details of the Martian surface are better than in the previous shot. The white polar cap at the south pole is also in the picture, so it’s a relief to know the north and south. It’s a little dark. I don’t like how the fringes are floating, but I guess it can’t be helped because the original is not good. Anyway, the details are clearer than last time, which is a bonus.

However, however, I am not sure where the picture is taken. I tried Googling, but couldn’t find any photos of terrain that looked like it. Stellar Navigator shows the same kind of terrain, so it doesn’t look like someone scribbled on my photo. ……

I found an app called Mars Globe HD for iPad (120 yen), so I dropped it off. It’s a so-called Mars globe. There doesn’t seem to be an Android version. Too bad.

There is an app called Mars Xplorer (free) for Android instead, but Mars Globe is slicker and easier to read.

Still, I can’t say for sure, but I think it’s around the lava plain called Hesperia Planum. I’d say it’s the southeast side of the Great Siltis. From the angle of view, Herschel Crater should also be in the picture. From the Martian point of view, it seems that I took a picture of a not-so-subtle place.

I can’t find any Japanese resources to look up the topography of Mars.

Addendum: November 1, 2020

rna of Deep Sky Memories made a map with photos taken with the 18cm reflector. Thank you, rna! It’s fun to know the place names.

この記事へのコメント

  1. 綺麗に撮れましたね。
    オヤジ、こんな火星が撮れたら、庭で「喜びの舞」をするレベルです。
    昨夜は、ベランダの狭い視界から、眩しいお月さまの光が見え、南の空は星が全然見えなかったです。
    ベランダから乗り出すと、真上に火星。
    C5 XLTを向けましたが、天井が見えてました。(笑)
    どうも不可解です。火星はピカッと光っているのに、南の空に星が無い(肉眼です)
    酔っ払っていたのかもですが。
    昨夜のベランダ観測はペケでした。

    • オヤジさん、ありがとうございます! 昨日のお月さんは、本当まぶしくて白いくらいだったですね。日が沈んだくらいの時間で火星を見ると、うちも天井が見えます(笑)南側は月が明るすぎて星が見えなかったのでしょうか、うちはいつも星は見えないので、うらやましい悩みです〜

  2. AZ-GTi 経緯台モードでこの写りですか~ \(^0^)/ 
    にゃあさんすごい腕前です。

    • タックさん、ありがとうございます。AZ-GTiの経緯台モード&ワンスターアライメントのトラッキングでは、ガイドしないとすぐに星がずれていきました。それでも5000枚くらいは撮影できる感じでした。しかし、wavelet処理などが試行錯誤の域を出ないので、まぐれ当たりです(+_+)

  3. ステラナビゲータで見るとこんな感じの模様に見えないっすね。
    何処か設定がおかしいのかな?
    いまいち細かい設定とか操作が分からない、今日はどんな星空が見えるのかな?ぐらいしか見ないので・・・。
    ソフトより撮れた写真の方が事実ですもんね。
    もう少しステラナビゲータの操作の勉強でもしましょうかね(^^;)

    • 掲載している写真は南北が45度くらい傾いているので、直感的にわかりにくいってのはありました。ステラナビゲータ(9)も月と同じように、主要な地形の名前を表示してくれればいいんですけど。waveletも使い方によっては、ないはずのものが出てきたり、あるはずのものが消えたりするんでしょうか。なにか、微妙に違う感じがするんですよ(汗)

  4. >あまり見どころではない、地味な場所を~
    最近話題になっている、日本でいうところの栃木県か?
    ^^;トチギケンミン スマン

    • 火星の土地のブランド力は、オリンポス山、マリネリス峡谷、大シルチスが高いんでしょうか。日本でいうと、富士山、層雲峡、関東平野(笑)? Hesperia Planumっていうと牛久みたいなもんですかね?(意味不明、ゴメンナサイ)

  5. 火星地図の日本語リソース少ないって意外ですね。昔からローエルの運河とか火星人とか少年雑誌でもお馴染み?でしたから。
    前回のにゃあさんのバローの適正倍率記事を読んでからx2に変えて見たり色々試してるんですが、難しい・・・
    前回記事の1枚目の写真のx5バロー、偶然私の使ってるのと同じものです。安いのに意外に高級感があって気に入ってたんですけどね。中華(島)製なのにスエーデン語かドイツ語か分からんブランド名が刻印してあったり・・・

    • i*matさん、なるほど書籍なら情報があるかもしれないですね。ネットだと、いい情報に出会えませんでした。

      バローは2xが小さいけれど、一番ピント合わせがしやすいですね。C5に5xだとピントの山を掴むのが難しいです。加えて大味になってしまいがちなので、私の場合は3xくらいがいいのかなぁと思ってます。いい組み合わせが見つけたいです。

      もし、Photoshopをお持ちなら、AS3!→registax(wavelet)→PS(ぶれの軽減)をお試しになってください。案外、効くんですよ〜

      • にゃあさん、アドバイス有難うございます!
        私はAS2!→REGISTAX6→ペイント(トリミング)でやってました。大筋、間違ってないようなので安心しました。
        PhotoShop持ってないので、GIMPで「ぶれの軽減」やってみようと思います。アンシャープマスクかな?GIMP使いこなしてないので「芸術的効果」>「プレデター」とか意味不明・勉強不足。
        そう言えば、古い68kMACのPhotoShopでも出来ますかね?アルダス時代の、IIfxがjunkPCの山に埋もれてるはずで・・・
        ↑スイマセン。返答に困るような書き込みで・・・無視して下さい。とにかくも少し頑張ってみます!

        • GIMPは深く使ったことがないので、分からないのですが、いろいろフィルターがそろってるんですね。プレデターって強そう(笑)! なるほど、熱分布風に加工できるんですね。

          IIfxって、メモリが4MBとかですよね? うちの部屋にはPowerBookが転がってますよ。そもそも重い画像が読み込めるのか不安ですけど、面白そうです〜。

          • IIfxって、超スパルタンな機種だった記憶がある。
            高性能というよりも、じゃじゃ馬だったという話をよく聞いたけどね。^^;
            IIfxが4MBって、たぶんオンボードメモリーのことだと思うな。
            この頃のMACって、オンボードに4MB程度のメモリーをあらかじめ載せていた。たぶんメモリーを載せなくても起動ぐらいはできるように?という考えだったのかもしれない。
            正確な理由は知らない。
            でもオンボードメモリーだけで使うということはまずありえない。

            ついつい68kの話題に食いついてしまった。^^
            LC475は今でもいいマシンだったと思っている。

            • そうそう、68Kです。久しぶりにこの言葉を思い出しました。PowerPCでしたよね。私がはじめてMacを買ったのは、IIfxよりあとのPowerMac 7500でしたよ。確かにメモリを増設した記憶があります。それでも8Mだったかも。いまじゃギガですものね。なつかしー^^

  6. こんばんわ。深夜0時頃に撮りましたか?写真で上に向かって尖ってる黒いのがキンメリア人の海で、その左斜め上の黒いのがチュレニーの海、その上にぎりぎり大シルチスが顔を出しています。火星の地図、ネットだと日本語でわかりやすいのなかなかないですし、年によって砂塵の積もり具合で模様の見た目がそこそこ変わるし、望遠鏡の分解能によっても印象が変わってきて混乱します… 今年18cm反射で撮った写真で地図を作ってみたのでよかったら参考にしてみてください。https://rna.hatenablog.com/entry/20201028/1603887899

    • rnaさん、ありがとうございます! こういう火星の地名を記した地図がなかなか見つからなかったので、これ、すごく助かります! キンメリア人の海=Mare Cimmerium、チュレニーの海=Mare Tyrrhenum ですね!また火星を撮ったら、参考にさせていただきます!

  7. フリーのプラネタリウムソフトのstellariumを使うと、
    表示設定 太陽系天体 天体表面の地形を表示 をチェックすると、かなり細かく表示されますね。

    • cockatooさん、ありがとうございます! ブログに追加しておきました!

      • うちのStellariumでは火星地形が日本語で表示されるようです。バージョンによってローカリゼーションのレベルに違いがあるのでしょうかね。
        ちなみにバージョンは0.20.2 windows版です。

        • cockatooさん、私がスクリーンショットに使ったのは、Stellarium 0.19.3のMac版です。0.20.0 windows版でも設定してみましたが、英語表記でした。最近のアップデートなのですかね。折を見てアップデートしてみます。ありがとうございます。

  8. にゃあさん

    C5っていろいろな意味で絶妙な鏡筒ですね。
    (このサイズなら持ち運びやすい、観望対象が結構多い)

    我が家のこのポジションは10cm屈折ですが、赤道儀以外は乗っけられる架台が追尾(DSCのみ)なしです。AZ-GTiD(ビクセン風)があったらと強く思います。。

    • いまC5って9万円近くするんですね。私はその半額くらいで買いましたよ(汗)

      あまり使わないのですが、0.65xレデューサーで800mmF6.5にもなるので、撮影の幅が広がります。周辺減光が激しいらしいのですが、小センサー使えばなんとかなるかなとか。ただ、赤道儀モードだとAZ-GTiはちょっと不安ですかね。

      と、書いているうちに、もっとC5を使えばいいじゃないかと思えてきました。AZ-GTiD(ビクセン風)って、AP赤道儀がその代わりになればいいのになぁ。

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