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「大いなる宇宙の旅」に行ってきた

いずれ人類は宇宙に出ていくんだ。そう思わずにいられなかった。東京・六本木の富士フィルムフォトサロンで開かれている写真展「138億光年 大いなる宇宙の旅」に行ってきた。

雨にもかかわらず、たくさんの人が見に来てた。熱心に説明を読んでいる人も多かった。大げさでなく、涙が溢れてきたくらい、久しぶりに心が動いた写真展だったよ。

系外銀河や惑星の写真の一つひとつが美しい。ここに飾られている写真の多くは、ネットで探せば見つけられるのだと思う。だけど、両手を広げたくらいに大きくプリントアウトされた写真が持つ迫力は、パソコンのディスプレイで見るそれとはまったく比較にならない。

ハッブルが撮った写真の数々には息を飲んだ。ふだん撮っているM57やM42が、こんなに精細だったのかって驚いた。でも、それ以上に私が感動したのは、ハッブルではなくて探査機が撮った太陽系の写真だったよ。

たとえば、幅2メートルを超えるカッシーニが撮影した土星の写真。その美しさは圧巻だった。まさに漆黒の宇宙に浮き上がる土星の輪が蒔絵のようなんだ。そして、この写真には、人が放った探査機が「そこにいた」という意味がある。芸術的な美しさ以上の価値があると感じたよ。

地球から遠くを撮影しているハッブルに対して、カッシーニやジュノーは、太陽系内とはいえ、確かに「そこ」に到達したんだ。

ハッブルが撮影した美しい銀河や星雲の写真には、「いつかそこに行きたい」という夢を人類に与えてくれる力がある。一方で、カッシーニやジュノーといった探査機が撮影した写真には、「いつかそこに行きたい」という人類の「夢」を「計画」に変える力がある。

NASAが発足して60年。探査機が撮影した写真に導かれて、人類はいつか宇宙に出ていくんだよ。

そんなことを考えてしまいました。おすすめの写真展です。ちなみに会場の様子はSNSやブログに公開OK。

俺たちのライバルが写真展をやるってよ
俺たちがどんなに大枚を叩いても、絶対に勝てない機材を持ってるやつがいるんだぜ。つまり、NASAくんだ。宇宙空間に望遠鏡を置くだけでは飽き足らずに、火星にまでカメラを持っていっちゃった。すごい遠征だよね。こちとら127mmとか200mmで火星...

 

この記事へのコメント

  1. こんばんわ

    ライバルが撮影した巨大写真 みてみたいぁ。

    でも、ライバル君の写真ってパソで見てもファンタジーの世界だから

    「肉眼ではこう見える展」ってのも見てみたい気がする。
    眼視で星雲みてる時みたいなのかぁ????
    間近で見れたら可視光線は全て見えるだろうから、色はどんなんだろ?

    • moritoさん、たしかに肉眼で見たらどうなるんでしょうね? スケッチに白黒が多いのは目は色より輝度を感知するほうが得意だからですよね? M42が緑に見えるのは、目が緑を感じやすいから? だとしたら、可視光線が全て見える星雲は何色に見えるんでしょう? スペースノイドの眼は、宇宙を見るために最適化されるように進化するんでしょうか? こちらもファンタジーの世界ですね!

  2. >探査機が撮影した写真には、「いつかそこに行きたい」という人類の「夢」を「計画」に変える力がある。
    NASAに表彰されそうな文章ですね。詩人ですねぇ。
    そろそろ「はやぶさ2」も到着しますね。

    • けむけむさん、褒めていただいたので、表彰の副賞にハッブルの撮影権がもらえたら、けむけむさんとわけわけすることにします。はやぶさ2も楽しみです。リュウグウは、ソロモンに似てましたね。

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