火星人大接近で全米が泣いた!

火星人の地球侵略を描いたH・G・ウェルズの『宇宙戦争』。1938年10月30日、この小説をもとに創作されたラジオ番組が放送されると、火星人が本当に攻めてきたと信じたアメリカがパニックに陥ったと言われているよね。どんな放送だったんだろうと思って探したらyoutubeにあった。80年前の放送が今聞けるわけだ。すごい時代だね。1時間もあるよ。

Orson Welles – War Of The Worlds – Radio Broadcast 1938 – Complete Broadcast.

全米をパニックに陥れた伝説のシーンは16分30秒あたりからかな? ニュージャージー州グローバーズ・ミルに落ちた物体の現場の実況が始まる。悲鳴に続いて、ラジオの放送が途切れる。続いて40人の死亡が伝えられ、戒厳令が敷かれる。途中から聞いたら、この実況中継は本物のように聞こえるよね。でも、ラジオドラマだよ。少なくとも、オーソン・ウェルズによる原作の朗読ではない。

その続きを聞いていくと、まぁ、ラジオドラマなんなんだろうなという雰囲気は伝わってくるし、「これはウエルズの番組だよ〜」と言っている。だけど、爆撃機や街の鐘とか、効果音や背景音の演出が秀逸で、物語に引き込まれる。音の向こうから伝わってくるリアリティーがある。素晴らしい作品じゃあないか。

AT&Tの電話オペレーターが当日を振り返る動画も公開されていて、実際に動揺しちゃった人はいるらしい。真偽は確かめてないけど、グローバーズ・ミルの給水塔を火星人の兵器だと思って発砲しちゃった人もいたとか。でも実際は、パニックは誇張だったのではないかとナショナルジオグラフィックは伝えている。どんなパニックだったかは想像するしかないけど、早とちりする人はいつの時代にもどの場所にもいるよね。おまいらもちつけ!

「宇宙戦争」、パニックはなかった?
オーソン・ウェルズの有名な『宇宙戦争(TheWaroftheWorlds)』がラジオで放送されてから、2013年10月30日で75年になる。このドラマは、ウェルズのラジオ番組「マーキュリー・シアター・オン・ジ・エア」で流れたもの。火星人が地球を侵略する詳細な描写に、多くのリスナーは本当に火星人がやってきたと信じた。

ラジオの商業放送が始まったのは1920年。放送されたのが1938年だから、ラジオが普及しはじめて20年も経ってなかったんだね。テレビも普及していない時代(BBC1936年、アメリカの商業放送は1941年)だったわけで、私たちが普及間もないネットに没入しているのと同じように、当時の人も新しいメディアであるラジオに没入してたんだろうなぁ。「ラジオすげー」(byラジオ民)、「だからラジオは…」(by新聞社)みたいな時代だったんだろうか?

ウェルズの『宇宙戦争』を原作で読んでもおもしろい(英語版は無料であるのに、日本語版は無料がないの?)。そういえば原作はロンドンが舞台だったけど、ラジオ版はアメリカのニュージャージーが舞台になってる。アメリカ人はこういうリメイクや演出が昔からうまいんだなぁ。

The War of the Worlds, by H. G. Wells

それはともかく、ラジオが登場したことで、家庭に娯楽が生まれ、無理して本を読まなくてもいい時代になったわけだ。1時間でストーリーが終わるし、頭を使わなくてもいいしね(笑)

ちなみに映画の歴史はラジオの歴史よりもう少し古い。映画『月世界旅行』は1902年、1930年代はカラーの映画が存在してる。1953年の『宇宙戦争』のトレーラーも味があるよ。

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そして、宇宙戦争の映画はリメイクされて、無料で見られるようになった。トム・クルーズが主演しているやつ格好いいね。50年でここまで表現が変わるのか。

War Of The Worlds – Official® Trailer [HD]

肝心の空はずっと曇り。雲の向こう側で、火星からの流れ星が地球に落ちてなければいいけどね!

この記事へのコメント

  1. ラヂオの黎明期、聞こえてくる音は、恐らく不安定な状態で、諸々のノイズが好演してたのかも知れません。
    当時の人々の考え方を現生人が軽々に論じるのも早計でしょう。
    再評価すべきは、オーソンウェルズのマーケティングなのかも知れません。

    …昨夜、色々あってねぇ…

    • けむけむさん、オーソン・ウェルズのマーケティングですか。面白そうな着眼ですね。けむけむさんにとっては、火星人よりナナフシの襲来の方が問題ですよね!(笑)

  2. この番組有名ですよね。まだ我が家にテレビが無かった頃、多分小学低学年かな?日本でも同じような架空実況中継がラヂオから流れで来て、大変なことが起きているので父にどうしたら良いのと心配して聞いたことをかすかに覚えています。その時父は黙り込んだまま。日本語バージョンだったのかな?ウン十年前の話ですがね。

    • Gさん、そういうことがあったのですか。テレビと違って、ラジオは「CMです」とか「これは訓練です」なんていうスーパーが出るわけじゃないですから、偽物か本物かを判別するのに時間がかかってしまいますね。当時は鷹揚だったのでしょうか。いまラジオで同じことをやるとすぐ炎上してしまいそうです(汗)

  3. こんばんは
    流石に夜中、そよそよと、涼しい風が吹いてきました。
    火星も少し模様が見えて、極の白いのがチョビットだけ見えるようになりました。
    もう少し、がんばります。
    火星が南中を過ぎると、見つけられなくなりそうですが、もう少し。(笑)

    • オヤジさん、こちら都内も今日は空がきれいです。火星も麦球のように力強く光ってます。ただ、ちょっと疲れたので、設営せずに風呂入って寝ます。あぁ、もったいない(笑)

      • 撮影は一期一会ぢゃぞ

        • けむけむ先輩、最近、副業(!)が忙しくて、火星というか天体全体に時間が避けないでいます。星より生活、情なし(><)

          • 忙しいってのは機材増強が期待できますね。どうせ天気悪い(と思う)ので、頑張って稼いでください。

            • けむけむ先輩、温かいお言葉ありがとうございます!しかし、本業、副業を問わず、飲んで帰ってくることが仕事のスタイルというのは、いつまでも昭和を引きずっているんでしょうか。働き方をアップデートしなければと反省する次第です(汗)

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