連休を利用して撮影にやってきました。日の入り時間が目に見えて早くなっていますね。撮影時間が長くとれるのはいいことですが、なかなか晴れてくれません。この日は、手元に届いたM-GENオートガイダーさんのテストを行いました。シンプルだった望遠鏡がだんだんと物々しくなっていきますねぇ。
被写体はM45のガスを狙いたかったのですが、時間がはやく、撮影できる位置にまで上がってきません。これまで何度が挑戦して、うまく撮れなかったM33を撮影することにします。ケーブル類もすごく増えちゃった。冷却用、赤道儀用ですでにパワータンクバッテリーのソケットは満員なので、シガーソケット3連タイプを購入して増設。485円なり。こんなやつ。
ED81sをM33に向けます。設定が多くて、なんだか難しそう。マニュアルはわかりやすいのだと思うけど、暗闇で読みながら手順を進めるところにストレスを感じてしまいます。まずは電源をつなぐ。ケーブルを赤道儀とM-GENのカメラにつなぐ。ここまではOK。2本あるので、どっちがどっちか迷うと思ったけれど、物理的な大きさが違うので問題なし。ディザリングしたり、記録を残すのではなく、ただデフォルト設定でガイドするだけならば、案外、簡単にいけそう。
日時は意識しなくていい。Live Viewモードでスコープのフォーカスを合わせる。モノクロ液晶モニタで合焦する部分を探すのは難しいが、気にしなくていいというので、なんとなくというところで収める。ピント位置を確定。焦点距離(mm)、ゲインを入力する。これもLive Viewの画面で行う。コーワ100mmのCマウントなので、F2.8(カメラ側の設定)、1000mm、ゲイン6にしておく。数値の入力にちょっと癖があるけど、すぐ慣れる。基本的な設定はここまで。
Star Searchのモードでガイドを行う。こっちの方が簡単そう。gui maskとかよく分からなので、Calibrationに進む。Moving DEC と Moving RAにチェックが入るまで、ここでしばらく待つ。Ortho(オルソ)は採点のようなもの? 一回目は35%だったので、もう一回やりなおす。99%だった。いろんなパラメータ設定ができるようだけれど、まだ概念自体が分かっていないので、それは追々。オートガイド開始。以上。慣れれば、すぐガイドを始められそうな雰囲気です。
カメラ側の設定は、手始めに120秒としました。gain350、binning=1。30枚を狙ったのですが、途中で被写体だけでなくて空全体が雲に隠れてしまった。撮れたコマは18(総露出 約36分)。このあとダークフレームもSharpCapの機能を利用して撮っておきました。この日の撮影はこれにて終了。
ダークをひいてコンポジットして処理したのがこれ。2分だと余裕で星が流れてないですね(そのうち5分とかやりたい)。ガイドなしだと70秒でもちょいと星が流れることがありましたので、効果てきめんです。
比較のために、これまでどうやっても上手に撮れなかったM33を掲載しておきます。こちらです。
こちら設定は70秒gain350,binning=2で狙った25コマ(総露出 約30分)。設定が違うので比較はできませんが、過去に撮影したM33も、やはりうまくいっていなかったので、オートガイダーの効果だと信じることにします。やっぱり一コマ60秒と120秒の差は大きいのでしょうか。
撮影に熱中しているあいだに、M-GENさんのマニュアルは夜露にやられてビショビショになってしまいました。おかげでマニュアルをかぶせてあったパソコンのキーボードは助かりましたが(笑)。それから鏡筒にとりつけたフードのおかげでしょうか、今回は対物レンズの結露はありませんでした。カメラの乾燥剤も交換したしね。
と、ガイドスコープを見たら、曇ってた(泣)こっちにミニフード作らなきゃ。
この記事へのコメント
M-GENの操作は慣れが必要ですが、オートガイドだけなら、あんまり悩まなくて大丈夫と思います。
私のはカメラが認識できなくて、数日うんうん悩みましたが、結局初期不良で交換になって、ちゃんとしたのが来たら、あっさりと使えました (^o^;
gui mask = 星の像が見えるので、あんまり大きくならないようにGainを調整
Profile = 星の明るさをグラフで表示したもの。ほぼ見ません
Drifts = ガイド中はコレを見て一喜一憂したりします
なので、Gui maskでgainを決めて、キャリブレって、Driftsに変えて AG start しちゃえばいいです。
AG start して、しばらく(30秒くらい)は様子見して、グラフが落ち着いてから露出する方が気が楽になります(どうせ風が吹けば暴れるんですけどね)
exp = 500 ~ 1000msec. くらいでいいと思います(焦点距離が500~1000mmくらいなら)
けむけむさん、いいアイテムをご紹介いただいてありがとうございました! おかげで初挑戦でも、なんとなくうまくいきました。設定詳細もありがとうございます。Driftsを使ったら一喜一憂できるんですね。新しい楽しみが増えました!(笑)
追伸:M-GENのガイドスコープは結露しやすいです。
http://lqz.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-8a1c.html
なるほど、さすが先輩です。いろいろ試してらっしゃいますね! 幅3cmの巻ポカなかなかないですねぇ。ホカロンをくくりつけちゃおうかしらん。
わあ!ついにMGENゲットですか!
良いですねぇ。M33もぐっと鮮やかになりましたねぇ。これは7姉妹のガスがクッキリ見える日も近そう。期待します♪
あぷらなーとさん、コメントありがとうございます! あぷらなーとさんのこんな声が聞こえてきましたよ。「二枚を重ねてみたらどうですかね?」。は、はいっ!
M-GENって面白そうですね。
色々なBlogを拝見してると、天体観測じゃなくオートガイドが趣味なのかと見間違う所もありますけど。(笑)
オヤジは、驚くような星雲などの不思議を見ることが目的なので、オートガイドはなるべくシンプルで悩む必要のない部分になって欲しいです。
そんな訳で、にゃあさんのM-GENの現地実況楽しみにしてます。
オヤジさん、コメントありがとうございます♪ オートガイダーがあれば星が止まるというくらいの認識しかなかったので、何を買うべきか良くわかっていなかったので、けむけむさんのアドバイスに素直に従っただけなんですよ。なので他製品との違いが分からないし、たぶん、しばらくはこれ1本で行くんだと思います。常用することになるでしょうが、その際、何分で撮影したかで性能(と私の力量)が見えてきます((((;゚Д゚))))しかし、天体沼は恐ろしいですねぇ。
にゃあさん
M-GENって、レンズ部分の交換はできるのですか。
それと、レンズなしの本体だけの販売はしてないのですかね。
まあ、調べた範囲では、レンズは抱き合わせ販売みたいですが。(笑)
M-GEN単体でも売ってますよ。
ガイドスコープでもいいですが、Cマウントレンズを付けて使うのが多いようです。
100mmのレンズで1600mmが問題なくガイドできます。
M-GENの先生が!!!!!、忘れてました。
にゃあさんも、それで、購入されたんでしたね。(笑)
QHY5L2Mを3個も買って(1個は壊れ買い足し)ちょっと、勿体なくて、本体だけだと安いのかな~と。
オヤジさん、けむけむさん、ありがとうございます!
そうなんですよ。けむけむさんのアドバイスで買うことにしたんです。まだ一回しか出動していませんが、初めてでも使え、満足いく結果でした。ASI1600にオートガイドの端子があるので、これとM-GENをつないだらどうなるかとか妄想しているのですが、コーワのレンズがF2.8と明るいので、あんまりメリットを感じず、いまのまま行くんだと思います(^^)
KOWAの、75mmと130mmがあり、勿体無いので、変換アダプターを付けて使う予定で考えてます。
が、変換アダプターは抱き合わせ三点セットなので、変換アダプターだけ購入できるか、照会中です。(笑)
やっぱ、CCD保護フィルムありましたよ。
写真をHP.に張り付けておきました。(ふふ)
オヤジさん、ありがとうございます。気になったら剥がしますです。つけたままになるところでした(笑)