ヤフオクに出品されていたK-ASTEC製の高度方位調整装置「XY50D」が22,500円(送料別)で落札されてた。応札してたら、熱くなってたかもしれない(汗)。結果的にポイント割引込みで微動雲台DXと変わらない値段だった。そういう意味でホッとした感じがしないでもないけれど、本来ポラリエ用の微動雲台DXが、AZ-GTiで使い物になるかどうかは今後の課題。手は打ってある。
で、三脚の話。今私がAZ-GTi用に使っている三脚は、たぶんM-155MA三脚と同等品。取り付けネジは1/4インチで、ポラリエを載せるくらいなら十分なんだけれど、AZ-GTiを含め最大5kg程度を搭載しようとすると、心もとない。こんなやつ。
ということで三脚を物色していたわけだが、最終的にINNORELのRT90Cを入手した。INNORELという名前は聞いたことがないし、公式ページも見当たらなかったのだけれど、INNOREL Technologies Co., Ltd.は、2014年設立の撮影用補助器材を扱う中国・深センの会社のようだな。
そのRT90Cをありさんで買うかどうか考えた。でも、価格差が小さかったのと、配送の速さやアフターフォローを考えて、アマゾンで購入することにした。素直にAPP-TL130に行くというのが王道だったと思うけれど、ちょっと冒険してみたかったんだ。
箱のなかにキャリーバッグが入ってて、さらにそのなかにプチプチにくるまれた状態で三脚が入ってた。バッグ自体もバッグのジッパー部分も普通によい感じだった。
配達のお兄さんが重そうにかかえて持ってきてくれたけれど、AP三脚ことAPP-TL130の3kgに対して、RT90Cは2.87kgと重さはほぼ変わらない。それでいてパイプ径の一段目は40mmある(4段式)。M-155MAの23mmと40mmの差ってこんなにでかいのか(考えるまでもなく倍だけど)と驚いた。見た目でかいのに、片手で持ち上げられるとは。
あんまり参考にならないらしいけど、耐荷重は40kgとのこと。こういうゴツいカメラ三脚は初めてなので、少々、圧倒されている。
アマゾンの商品紹介にはカーボン10層と書いてあるけれど、ウェブカタログでは、カーボンは東レ製で8層だと書いてある。たぶん、8層が正しいと思う。
作りはしっかりしてると思うよ。特に開脚したときの大きさに安定感を感じるな。この安定感に加え、付属のボウルアダプタを使うと水平角と仰角を自由に変えられることから、海外では、ライフルの銃架にしているユーザーさんもいた。
私はライフルを所持していないけれど、AZ-GTiを経緯台モードにしてセレストロンC5を載せてみたところ安定感は抜群。これまで使っていた三脚とは比べ物にならない。いまどき君でDEC部が少し外側に出たこともあって、赤缶なら脚への干渉がなさそう。M-155MA三脚ではこころもとなかったので、これだけでも十分に満足が行く。
AZ-GTiの経緯台モードとは相性が抜群に良さそう。しかし、AZ-GTiよりも三脚の方がお値段が高いというのは内緒なのだ。
1段を開いて設置すると高さは55センチ。脚の繰り出しはネジ式で、もう一段伸ばすと86センチになる。脚の出し入れはスムーズで、少しグリースが効いた感じのネジをゆるめると、するする、すぽっとでてくるし、収納時もまったくストレスがない。APP-TL130と同じかさらにスムーズな感触。
金属部の加工もていねいにできてる。トッププレート(mounting pan)のネジはひっくり返して1/4と3/8を切り替えできる。トッププレートは、両手で人の首を締めるようにして固定するタイプ。
ジッツオ5型のシステマティック用が使えるらしい。取り外しは、ネジをゆるめたあとに、裏側にあるボタンを押すとリリースできるようになる(写真では左上)。
これまでAZ-GTiや雲台の取り付けは、目隠しをした人質を回すように三脚の上でぐるぐるねじ込んでいたのが間抜けだった。けど、これはプレートの取り外しがきくので、AZ-GTiや雲台をプレートに取り付けてから三脚に固定することができる。スマートだな。ビクセンの極軸微動雲台を載せてみたところ。
MORE BLUEさんほかから出ているアダプタ類を使えば「GP赤道儀系に使えるのかな?」とか天体用途で考え始めるなら、はじめからアダプタ付きのSCT-53にしておくとよいと思う。というところまでは考えた。理屈では理解した。AVXの超重い三脚の代わりに使えるんじゃないかという考えも、頭に浮かんできたが、そこはぐっと我慢だ。(笑)
私は使ったことがないけれど、石突は、とんがってるタイプ。ゴム足と差し替えて使う。石突は付属キャリーバッグのサイドポケットに入っていた。
私は店頭くらいでしかジッツォを見ることがないけれど、これは「プアマンズ・ジッツオ」だな。ジッツオが買えないユーザーのための“ジッツオ”だよ。3万5000円というこのお値段はこのクラスでは非常にリーズナブル。一つ下のクラスだと、ありさんで買えば1万7000円、アマゾンでも2万3000円。もはや価格破壊だよね。久しぶりにいい製品を手にした感じがするよ。
この記事へのコメント
良い三脚ですね。
架台はしっかりしているほどいいですもんね。
自分は赤道儀を使わない撮影(経緯台とか)にはGIZTOの大型アルミ三脚(耐荷重10kg)を使っています。
スカイメモSにはビデオ三脚(耐荷重7kg)と少し心許ないのですがボウルアダプターが使えるので非常に重宝していますよ。
こちらは40kgですかー、話半分としても20kgは凄いですよね。
ボウルアダプターってのも良いですね。
外で使う時簡単に水平が出せますもんね。
これってすごく重要ですよね。
アジャスターとか入れなくていいのはホントに楽ちん。
三脚や雲台の水準器はイマイチなので、別途大工が使うような水準器を使ってセットしていますよ。
自分も欲しくなっちゃうなぁ・・・。
カメラde遊ingさん、私もいつかはGIZTOです! とかいって、2万円以上する三脚を買ったのは初めてです(汗)
いつも水平をとるのに脚を伸ばしたり縮めたりをしていましたが、ボウルアダプターだと楽ちんですね。ライフルが欲しくなったりして(笑)
AZ-GTiだけに使うにはちょっとオーバースペックなので、一つ下のクラスでも良かったかなとちょっとだけ思っています。あとは耐久性とかですかね。長く使えるといいなぁ。
知らないメーカーにも飛び込む勇気!
そこに痺れる、憧れる!
これだけぶっといカーボン三脚が3.5万円ですか・・・安いなぁ。
Aliでは3.1万円・・・イヤ買わないぞ(笑)
手元にあるスリックのシステムカーボンは細くてももうちょっと高いです。
GITZOに至っては・・・昨日、物置で見たなぁ(笑)
ボールアダプターは使ったことありませんが、水平取るのに使いやすいんですかね?
そてにしても首を絞めるとか、人質とか穏やかじゃないデスなぁ。
人柱になるのが好きなんですかね。ほぼ同じ仕様の三脚が別ブランドで出ていたりして、実態がよく分かりません。
スリックのシステムカーボンの価格を見てみたら、これまた結構、いいお値段しますね。ボウルアダプターはベランダで撮影する限り、使わないと思いますが、鳥屋さんのフィールドにもいいかもです。
しかし、いろいろ気づいてくださって嬉しいdeath.
三脚欲しいぃ
AVXの三脚、今はジムニに積みっぱ。いまんとこ、ベランダ撮影不可なので、無問題なのだけど、撮影できるようになったら、ベランダとジムニに配備しておきたい。
AVXの三脚、物凄く重いし、長いので運ぶの大変なんすよ…
AVXの三脚重いですよね。とりはずしも面倒ですし。AP赤道儀やらAZ-GTiやらをベランダ用に買い揃えるなら、はじめからもう一台AVXを置きっぱなしにしたほうが、結果、安くついたんではないかと反省しています。しかし、AVXも昔と比べて値段が1.5倍くらいになってないですか? きのせい?
なってますよね~
某社がアレしてアレがアレしたので、アレみたいですが
アレですよね…
あー、そういうことですか! 残念っす。
Aliでサマーセールが始まり、RT90Cも安くなっています。
いや、買いませんよ、買う必要ないですし、おすし。
MoreBlueのアダプターでGP系の赤道儀にも使えるのかぁ・・・
AVXにも使える?
でもAdvanced GTがHAL-110に嵌まらなかったことがあるんですよねぇ。
Aliで頼んだEAFその他が3週間経っても届きません。
いつも2週間以内には来るんですけどねぇ。
コロナピークの時でも遅れなかったのですが。
せろおさん、RT80Cもクーポン割が効きますね。1万5000円くらい? これならMore Blueさんのアダプタが使えますものね。あ、いや、買いませんよ(笑)
私も5月31日にオーダーしたブツがまだ届いていません。ひょっとして、シンガポールとかえらく遠回りして日本に来てるんじゃないかと思います。港ごとに検疫でひっかかってしまってたりして。
これ気に入って2台使っています。2台目は迷彩柄。黒と違って、迷彩柄には肩に載せるパッドとストーンバッグが付いていてちょっとお得でした。本当は黒にしたかったんですが・・・・
安定感は抜群ですね。これ使うと他の三脚が頼りなくて使えなくなりました。
それと石突が両方とも付いていなくて、外れ掴まされたと思ってました。サイドポケットなんかありましたっけ?今日帰ったら確認してみます。
随分、昔の記事でした・・・・
昔の記事でも無問題です!確かにサイドポケットは黒の保護色なのでわかりにくいと思います。きっと入ってると思いますよ。