経緯台として使っているBORG【3106】の微動雲台には、微動ハンドルを接続するための金具(だと思われる)が付いている。ハンドルがあれば便利だなと思っていたので、ポルタにも使えるという適当なハンドルを注文したところ、金具の大きさが違って接続できないという事件がおきていた。
こんなの経緯台で共通の規格だと思いこんでいたので、しっかり確認しなかった私が悪い。そういうこともあったので、3Dプリンタが届いたら、このアダプタも作ってやろうと思っていた。ちょこちょこっと採寸と作図をしてプリントアウト。
必要となるフィラメントは、0.5mちょっと。重量にして1gらしい。これをおよそ15分かけて印刷した。やっぱり凸より凹が収縮する問題ってのがある。凸はほぼ設計どおり出力されるのに、凹は設計した値より小さく出力される。穴の直径が8mmのところ、9mmで設計するなど、何度か試行錯誤が必要だった。単なる造形じゃなくて、ある程度精度を求めるとなると難しいなぁ。サポートは指で簡単にはずせた。
ハンドルにはめてみたところ凸はジャストフィット、凹はほんの少し余裕がある。凹の横には一応M4ネジ穴をあけてある。横や斜めから開けたM4のネジ穴はこれまでのところ、タップでねじ切りしなくても大丈夫みたいだ。
プラスチックの積層は、ねじりの力に弱そうなので、プリント密度の低い試作は折れた。強度を考えると金属部品であるにこしたことはないと思う。密度を100%にしたもののそれでも折れるようなら、横にしてプリントするとか、考えないとだ。
けれど、ともあれ、これで不注意で買ってしまったハンドルが無駄にならずに済んだのだった。
めでたし、めでたし
この記事へのコメント
この手のアダプタがサクッと作れるのはホントに便利ですよね。
AliExpressで買ったデュアルスピードフォーカサーに作ったアダプターは、今でもVixenVMC95Lで活躍しています。
印刷する方向によって強度が変わるってのはあると思います。
自分も用途に応じて変えていますよ。
時には見た目が優先されることもありますけど・・・。
いやぁ、面白いです。これまでできなかったこととか諦めていたことが、どんどんできるようになっていきます。この世界に誘っていただいてよかったです(^^)
セールスマンの喪黒 福造は、落とし穴はあるけど心の隙間を埋めてくれますが、にゃあさんは物理の隙間を埋める。
素晴らしいですね。
で、落とし穴はありますか。(笑)
「オーッホッホッホッホッ…」
この世界、いろんなフィラメントが転がっていますよ。蓄光、木材、七色、TPU、銅、カーボン、竹…よりどりみどりですよ。1kg単位で。ドーン!!!