スポンサーリンク

自動導入撮影セットの持ち歩き重量6kgは重いのか軽いのか

うちのベランダ撮影で一番やっかいなのが電線と天井。電線より高い階やルーフバルコニーのある部屋はいいなあと思っている。そんなところに引っ越したら、かかる費用は機材どころじゃないので、ベランダから出て“近征”あるは“徒歩遠征”するというのが残された手段なんじゃないかと思うよ。以下、手持ち機材重量の足し算がだらだらと続くだけのメモです。

過去にも旅行に持っていくためのセットをいろいろ考えた。最初は強化したポラリエを持ち出した。M-184V三脚込みで重量は5.7kgだった。これをバッグに詰めて、旅先先で移動するのが少し辛かった記憶がある。いまなら、旅先では「星野写真」にこだわらず、むしろ観光地の景色を楽しむ「星景写真」のほうがいいんじゃないかってことで、非強化ポラリエを選択すると思う。とにかく、これが徒歩持ち運びを考える原点になった。

ポラリエを旅行に持って行ったよ、重かったよ
いつもは自動車で移動するのですが、この土日、写真好きの友人と新幹線に乗って東北方面に一泊二日の旅行をしてきました。満月期にかかるので、天体写真は期待していなかった一方で、ひょっとして星を撮りたいと思うかもと、ポラリエを持参しました。 おまけ...

次は、電車で帰省したときに観望を楽しむための経緯台の持ち歩きのセットを考えた。AZ-GTiとコンパクト望遠鏡がメインで、重さは3kg程度。庭のテーブルの上に置いて「すばる」やら何やらをみんなで見て楽しめた。自動導入があるのとないのとでは大違いってことを体感したよ。

AZ-GTi用ミニ三脚で旅に出たい
小型軽量の自動導入経緯台であるAZ-GTiを旅行に持っていきたいと思ったときに、おっくうになるのが三脚の運搬。モバイル三脚でも1kgあるので、自動車で移動するのでない限り、「やっぱりやめておこう」ってなる。なので、以前、マンフロットのミニ三...

今回は、電線に空が遮られていない近くの公園に徒歩と電車を使って機材を持っていくことを考えるんだ。目的は「観望」じゃなくて「撮影」。撮りたいのは「星景写真」でなくて「星野写真」。歩いて移動する以上、軽量にしたい。

天体導入のしやすさ、ガイドのありなしを考えると、自然とポラリエではなくてAZ-GTiを選択することになるな。以下、重量はアバウト。

一番重いのはAZ-GTiの1.2kg。次に重いのは、微動雲台DX(795g)で、これにワンオフプレートが付くので1kg弱くらいかな? シャフトとウエイトを合わせた重さは1.2kgくらいかしら。架台部分は約3.4kgになる。これに卓上三脚(255g)を加えると、ここまで架台と三脚だけで約3.6kgになる。

望遠鏡は、36EDモバトラ望遠鏡(鏡筒バンドプレート込み 490g)を選択する。カメラは非冷却か冷却かで重さが異なる。ASI385MCなら約120g。ASI1600MC Proなら約410g。300gも違うんだな。冷却を選択すると、カメラと望遠鏡の重さは合わせて約900gになる。

それから、撮影用のPC。ノートPCを持っていくと2kg弱とかさばるんだが、ASI AIR PROは約250gと軽い。制御用のスマホはいつもケツポケしているので、ノーカウントだ。

あとはバッテリー。せろおさんに教えていただいた12Vに対応したバッテリーの重さが540g。平たいので持ち運びはしやすい。ただ、まだ一度もAZ-GTiやASI AIR PROで試していない。

ガイドするとなると、ここにASI120mini-mmとCマウントレンズで組むガイドカメラ約200gがプラスされる(もうちょっと軽くて済むかも)。

ほかにもケーブルだとか、なんだとかいろいろあるけれど、トータル5.5kgになっちゃう。フルスペックだとこんなもんか。ちょっと重いような気がする。ウエイトやガイドは無しで仮組みしてみた。見た目はいいね。これを公園の地面に置くと。

モバトラ望遠鏡くらいの重さなら、ウエイトとシャフトは必要ないかも。ということでマイナス1.2kg。するとトータルで4.3kgだ。非冷却カメラを選択して300g軽くするという手もあるけれど、誤差かもね。

観望セットが3kgだったので、それと比べると1kgオーバー。私的には、5kg以上は重いと感じるけれど、3kgならそうでもない。ちょうどその間の重さってことだな。現実的にはそんなもんかも。

移動用のリュックは1.8kgある。ヘッドライトを入れたり、本を入れたりすると、6kgかそこらを担ぐ必要がありそうなのだ。これを重いとみるか軽いとみるか。

一説によると、小学生はランドセルの重さも含めて「平均約6㎏を背負って登校している」らしい。「小学生でも毎日背負ってる重さなんだから、文句なんぞ言うまい」と思ったけれど、むしろ小学生が哀れだな。

この記事へのコメント

  1. >うちのベランダ撮影で一番やっかいなのが電線と天井
    仮住まい
    数日前、眠い目をこすって、朝方、M42を撮ってみました。
    電線(三相の動力線なので3本が水平に走ってる)の間に見えるので、ステナビでこれから3月頃までの高度を確認したけど、ほとんど、電線の中で、にゃあさんと同じ、仮住まいも3Fにすれば良かったと後悔。でも、今度は、重い鏡筒を下ろすのが大変ですけど。
    で、オヤジは、焦点距離1000mm位にすると、そこそこ、ベランダ観測で電線のストレスからは開放されることも確認。(汗)
    まあM42は、はみ出してしまいますけど。(爆)

    庭に出ればOKなので、ベランダは機材の動作確認と割り切ることになりそうです。(笑)

    • 1000mmを超えると、電線にフォーカスが当たらなくなるということですか。目からウロコです! 試してみる価値がありそうな気がしてきました。うちならC5でいけそうですよ。ありがとうございます!

  2. AZ-GTiって、もともとの開発コンセプトは観望用だよね。
    星雲とか倍率が低いのはいいけど、高倍率が必要な惑星なんかを他人に見せるときには自動追尾が非常に役立つ。
    昔は微動装置もない(おいらのは上下微動装置は付いていた)経緯台でそれをやっていたもんだから、あっという間に対象が視野から外れて忙しいったらありゃしない。
    ^^ナツカシイオモイデ

    台車に数十キロの機材を積んでガラガラっと、いざいつもの公園へ!
    ^^ドコカデキイタコトアルナァ

    • 是空さん、私には手動で追尾するような気力や、重い機材を積んで移動するだけの情熱が足りないですね! 星も食事も何事もカンタンに済ませてしまいたいお年頃です(というオッサン)。 

  3. 画像のセット、可愛くて良いですね。
    これなら背負って山も登・・・らないですね。
    CMOSカメラをMFTミラーレスカメラにすればもっと軽量に!
    いや、じゃじゃ馬Nano1か!?
    と勝手に妄想しています(笑)

    • 私の友人は10kg以上の荷物を背負って山行するみたいなので、私は手ぶらにして、友人に機材を持っていってもらうという手もあるかと思いました(鬼)

      >じゃじゃ馬Nano1か
      すっかり忘れてました! 軽量機材といえばこの子でしたね。MFTミラーレスは、天体に関係なく、ちょっと欲しいと思うことがあります。ペンタックス Qシリーズの後継機でないかなぁ。たぶん買わないけど…(笑)

タイトルとURLをコピーしました