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天体専用コンデジNANO1を電子ファインダーとして使う

誰も知らない、売れてもいない。買った人のほとんどが後悔している天体専用コンデジNANO1。まぁ、いろいろ、できない子なんだけれど、Cマウントが装着できる唯一の“アクションカム”だし、ちっちゃくてかわいいんだ。この子をどう使っていいものやら、以前から悩んでいたところ、せろおさんが「NANO1を電子ファインダーとして使えないか」とコメントに書いてらしたんで、試してみることにした。

ちっちゃいNANO1に合わせるメインの鏡筒は、同じくちっちゃいものクラブ所属のBORG 36EDと2.5xバロー。メインカメラは入手困難なレア物のPrayer NIER 385を使う。Prayer NIER 385を使うということは、電子観望をするのだ!

電子観望専用カメラ Prayer NIER 385 レビュー
「電子観望って何なんだろう」ってたまに思うことがあるよ。たとえば、SharpCapを使った観望。LiveStackの機能で星雲の形が現れてくる様子を見ていると、「おお!」って感激するよね。しかし、私がLiveStackを使う場合、画像を保存...

東京の空は、肉眼で一等星が見えるか見えないかというひどい光害なんだ。冬の空だと、大三角が見えるかどうかなんだよね。こんな空模様なので、光学式のファインダーを使った天体導入は困難を極める。しかし、ASI120MM-miniを使った電子ファインダーなら、そこそこ星が見えることは分かっているよ。

電子ファインダーの動きを動画で紹介するよ
きょうの東京の空は晴れていたけれども、一等星も見えにくい状態だった。こんなときにいつも力を発揮するのが、何度も紹介している電子ファインダー。これまで静止画は掲載してきたけれど、どんなふうに写るのか動画では紹介してこなかった。なので、きょうは...

以前、Prayer NIER 385を使って、M42を導入しようとした際、リゲルを起点にスターホッピングしてたどり着いたんだけど、さすがに、毎回スターホッピングはつらいので、NANO1には、電子ファインダーとしての活躍に期待がかかるんだ。手動の経緯台だと、自動導入ができないしね。

NANO1には、25mmのCマウントレンズを装着した。フルサイズ換算125mmくらいだと思う(メインは2500mm!?)。ファインダー部に自由雲台を使って接続した。作業は以上。ケーブルレスの電子ファインダーの出来上がり。

いつものビルの航空障害灯を使って、NANO1と36EDの光軸を(適当に)合わせておいた。

まずは、肉眼でも見えるおおいぬ座のシリウスを導入。その左下には1.41等級のアダラ、1.96等級のウェゼン(わんこのしっぽの付け根部分)がNANO1のディスプレイに写っていた。肉眼じゃ見えないんだよな。パシャッ。ふふふ、撮影もできるファインダーなんだよ(以下、NANO1のJPG撮って出しをリサイズ。ISO800, 露出5秒, F1.4)。

これならファインダーとして使えるじゃんかと、スマホ版のStellariumを片手に、西の方角に望遠鏡を向けたら、NANO1がアルデバランをとらえた。おうし座の角がV字になって写ってる。結構、大きく写るんだな。パシャッ。ここまで着たら、アルデバランをNANO1の中央に持ってくることはカンタン。当然、電子観望用のディスプレイにもアルデバランが導入できてる。

アルデバランが導入できてるってことは、ファインダーに映りさえすれば、すばるだって導入できるよね。北の方角に望遠鏡を動かすと、いたいた。パシャッ。うん、観望用のディスプレにも導入できてた。

観望用ディスプレイの写真がないって? だって、観望用だもん。見るだけOnlyなんだよ。と言いつつ、M45すばるは、こんな感じで見える(ディスプレイが赤被りしているのは、部屋の照明かなにかのせい)。

このあと沈みかけのM42も難なく導入できた。めでたい。せろおさん、Good!なアイデアをいただいて、ありがとうございました!

結論、NANO1は、電子ファインダーとして使える。暖かくなってきたら、遠征先でも使ってみたいな。同じ電子観望でも、もっと星が見えるはずだよね。NANO1は、天体用カメラとして不評でも、人間の目よりは感度が高いってことが良く分かった。ちょっとおもしろくなってきたので、もっとNANO1を活用してみようと思いました!

この記事へのコメント

  1. 私めのアイデアを実現していただき有難う御座います。
    昨日、Nano1の箱を見かけたものの放置したところです。

    なんせ導入が下手くそで、対象を肉眼で見たまま双眼鏡を構えてもズレるポンコツです。
    ゆえにポタ赤+望遠レンズ使用時は導入するのにアホほど時間かかります。
    天体改造α7s使用時は動画モードを電視ファインダー代わりに使っています。
    自分もNano1を電視ファインダー化すべく、まずは小型雲台の発掘をします。

    ところで画像に星座線や星雲星団を緑色で表示するのはどうやってるのでしょうか?
    まさかNano1の機能?

  2. NANO1・・・
    名前は強そうなんだけどね~。^^

    Astrometry.netは復活してるみたいですよ。
    昨日は耳だけでなく、サイトも日曜日だったみたいね。

    • IMX224あたりでいいから高感度センサーを搭載したNANO2が出てくることも期待したんですけどね〜

      ありがとうございます。Astrometry.netの復活確認しました! サイト(Site) = Sight =目に対して耳ですか? 高度なユーモアを理解するのに小一時間かかりました(笑)

  3. ストロボシューに取り付ける自由雲台が発掘されたので、
    昨晩、Nano1電視ファインダーデビュー!
    ・・・のはずだったのですが、電源入れてすぐにバッテリー不足の表示が出て電源断。
    充電してから少ししか使ってないのになぁ、と思いつつモバイルバッテリーから充電しようしても赤LEDが点滅するだけで充電されず・・・バッテリー死亡?

    で、今日室内で充電したところ、普通に使えました。
    どうやらマイナス10度の環境では使えない模様。
    まぁ、普通のカメラも動作温度は0-40度なので仕方ないのですが。

    昨晩は相変わらずAVXは暴走するし、StellaShotのGearBoxは動かないし散々でした。
    ASKAR ACL200は納期が6月から延びるし、AsiAirPlusもAM5も納期は伸びるていますが、ロシアのせいでまたさらに伸びそうです。
    なので繋ぎにAZ-GTiを落としてしまいました(笑)
    またあの苦労が始まるぜ・・・
    でもAsiAirがないとオートガイドとかできないじゃん!

    • マイナス気温だと動きませんでしたか! YI 4Kでオリオン座のタイムラプスを撮ったときは内蔵バッテリで1時間くらい動いたのですが。それでも、マイナス気温なら1時間でしたねぇ。そういえばNANO1でタイムラプス撮ってなかったです。AZ-GTiはコンパクトでいい赤道儀ですよね。おかえりなさい〜

      ASI AIRは、星図で導入できないのは不便で、たまに、無性にStellaShotが欲しくなるときがありますけど、超楽ちんですよ! ノートPCのような大きなデバイスがなくても星撮りできるのが気に入ってますです。

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