APS-Cフォーマットの「EOS Kiss X7i」がラインナップに加わったことで、あぷらなーとさんから「もはやアリの這い出る隙間すらない布陣になったのでは」というコメントをいただいた。そこで、手持ち機材で実現できる合成焦点距離表を作り直してみた。
2018年9月2日のエントリで「鏡筒・カメラの組み合わせと合成焦点距離」をまとめてみたあるけれど、今回は隙間を見ることが目的なので、イメージは省いた。またC5は前回と同じ理由で加えなかった。QHY5III178のガイド転用を考えて、QHY5III174M(1インチ)を表に加えた。
互いにかぶりつつ、200mmから3888mmをカバーしているのが分かる。「アリの這い出る隙間すらない布陣」になっているだろうか。隙間が分かりやすいように、グラフにしてみた(クリックで拡大)。
EOS Kiss X7iが加わったことで300mmをカバー。星雲撮りでは、何かと使い勝手のある画角なので、よしとする。また、1216mmが実現できることで、978mmから1584mmの隙間が埋まった。
あえて言うと1000mm前後が欲しいな。しかし、小センサーの働きは強力だな。QHY5III174が3.22倍、QHY5III178が4.86倍。このおかげで、ハイスピード55FLが1000mmの画角に迫っている(笑)
1インチは、ガイド転用のQHY5III174(235万画素)じゃなくて、高解像度のASI183(2048万画素)が欲しくなってしまう。
また、合成焦点距離で競合域が2つあるのが分かる。972mm vs. 978mmの「970mm対決」と1584mm vs. 1590mmの「1590mm対決」だ。
第二の競合域「1590mm対決」は、「R200SS & ASI1600」組に軍配が上がりそうだけど、第一の競合域「970mm対決」が興味深い。「55FLとQHY5III178(600万画素 F3.6)」と「ED81SIIとASI1600(1600万画素 F6.1)」がぶつかる。同じ露出時間なら、どっちが優秀なんだろう。明るさが有利なのか? 冷却と画素数が有利なのか?
すべての組み合わせを1夜ずつ試してみるだけで、15夜も必要になる。そこにLRGB、AOO、SAOなどフィルターワークとか入れたら、組み合わせの数はたくさん(笑)
外は雨。次はいつ撮りにいけるだろう。
この記事へのコメント
鏡筒のラインナップが被っているので、大変参考になります。
294MCまでは買えず385MCにしたので、3/4のカメラは持っていませんが。
ところでコレクターPHが見当たりませんね(笑)
あれはイイ物ですよ。
うちの古いG-R200SSの周辺像が見違えるようによくなりました。
それにしてもレデューサー類ってなんであんなに高いのですかね。
元の鏡筒の半分~2/3の価格だし、使い回したくても制限あるし。
せろおさん、ASI385 MCは人気ありますね! 私も逡巡したのですが、QHY5III178にしてしまいました。385にしておけばよかったです(笑)
コレクターPHは、R200SSを買ったときから狙ってはいるのですが、まだこの鏡筒を使いこなせず……。使えるようになったと思ったら、買うと思います。バランスからファインダーから苦手意識が先立ってしまっていて……。
しかも、おっしゃるとおりお高いですしね!
A型してる表ですねぇ~
グラフにアイコン付ってのが上層部アピールに効きそうです (^o^)
けむけむさん、リーマン歴それなりに長いですから(笑)次はパワポ1枚にまとめないといけませんね。
キター!すんごい布陣♪
やはり300mm相当域がカバーされたのは大きいですねぇ。
しかしグラフが美しくてビックリ。こんなプレゼンされたら一発で稟議通りますね(笑)。
「同画角対決」ネタが量産されることを期待しています。
あぷらなーとさん、ヘンに充実してしまいました。これできちんとした写真が撮れるといいんですけど(笑)しばらくカメラ集めはお休みかなぁ。