NiSiの「クローズアップレンズ NC キット」で望遠鏡を組んだ。焦点距離が予想より短かったので、延長筒に関して新たな出費は必要なかったけれど、それでも筒が長いので55FLを支えていた鏡筒バンドをはずして、新しい方に持ってきた。ビデオカメラみたいになっちゃったぞ。
焦点距離は400mmくらいだと書いたけれど、レンズからセンサーまでの距離をメジャーで測ってみると300mm程度だと思う。型番はAstro Nier NC77 とでもしておこう。
外は台風の襲来を予感させる雲が空を覆っているにしても、ここ東京はどんな天候でもビルの明かりに困ることはない。ビルに望遠鏡を向けてフォーカスをしてみたところ、ケンコーのクローズアップレンズやTB006であったような、1色に焦点を合わせると別の1色がボケるとか、そんなことはなかった。
どの色も一緒にボケるし、どの色も一緒に焦点が合う。カメラレンズで当たり前と思っていることが目の前で起きていることに驚いた。これはアポクロマートの為せる技だよね。フォーカスの様子をフルサイズのα99で録画したのがこれ。
色は問題なさそう。これならNB1フィルターとか投入しても問題なく写りそうな気がする。が、さらにASI385を取り出して、水銀燈だかLED街灯の光をフォーカシングしてみた。黄色と青色が滲んでる。実際に星を撮ってみないと分からないかも。
あとは球面収差とかコマ収差が気になる。カメラをEOS Kiss 7Xiに替えて撮影した。まずはこちら。トリミングなしでサイズだけ縮小してある。
以前、自作したレデューサーを噛ませて撮ってみた。下の写真がそれ。航空障害灯の楕円形が円形に補正されているのは見てとれる。でも、レデューサーのない方がシャープに写っているような気がする。
ANT6と比べてなんだかいい調子。でも、これで万全なわけがないと思う。油断は禁物なのだ。来週のおやすみに空が晴れるといいな。
この記事へのコメント
なんか、放送局がもってそうな機材っすねぇ~
やっぱ、にゃあ△
けむけむさん、300mmがこんなに大きいとは思わなかったです。200mmに比べて1.5倍ですものね。400mmじゃなくてよかったです。
うわっ!!
ホントにアポクロマートだったんだー!!
これは男気の成せる勝利ですねぇ。
追従するマニアが続出する予感♪
・・・星空での実写結果、首を長くしてお待ちしております。
あぷらなーとさん、なんだかいい雰囲気ですよ。空が晴れているので、星を撮ってみます♪
ほんと仰々しくなってる。
ここまできたら、カメラ本体もCAGEで囲いましょう。^^
最近さぁ~、光害カットフィルターなのかマルチバンドナローフィルターなのか、頭の中がゴチャゴチャしてきたよ。><;
是空さん、それそれ。仰々しい、これが言いたかったんです(笑)LEDやナトリウム輝線だけを透過させる光害フィルターはブロードなんだろうかナローなんだろうかとひとしきり悩みました。星が黒く写ったりしないのかな。どっちにしても誰も買いませんね。
おぉー、これは面白い望遠鏡になりそうですね!
77mmのEDがこのお値段はオトクですよねぇ。
おまけに結構明るいF値となると、いろいろと楽しめそう♪
星空での検証結果も、楽しみにしています。
これで、52mmも(もう少し安価に)出てくれたら、ASC-11用のレデューサ兼ねて、買っちゃうんだけどなぁー。
77mmだと流石に接眼部に入らない!(爆)
UTOさん、ちょうど星空の写真をアップしました! フォーカスが難しかったのですけれど、なかなか期待させる写りです。TB006は遊びながら、これは駄目かもと心の片隅で思っていましたが、これは遊べますよ。52mm版が出たら、間違いなく買ってしまいます!