プライム・ニュートン式のプロトタイプを作ってみて、反射式望遠鏡の仕組みが、少しずつ体で分かってきたよ。屈折式望遠鏡を組んだときは、波長との戦いだったのでレデューサーや干渉フィルターを組み込んでより良い写りを考えた。一方の反射式は、光軸との戦いのような気がする。その精度は、テキトーで済まそうとしても済まされないシビアさがあるね。
プライム・ニュートン式も形を組むだけならばすぐ作れるし、写真も撮れる。そこまでは超カンタン。でも、フォーカスやチルトとか、機構の知識や経験がないと満足のいく写りに至らないってことがよく分かった。屈折式もそうだったけど、フォーカス機構は自作するより、市販品を使ったほうが苦労がないし、精度も高い。加えて、カメラはCenter Camで使われているようなウェブカム用では、特に暗所性能とか分解能とか画質に満足できないので、天体写真用のカメラを使ったほうがいいということも分かった。

プロトタイプで印刷したパーツ。印刷物のほかにポールやフォーカサーが必要だよ。
初号機製作に向けた今後なんだが、まずは口径の見直し。影ができている問題の原因がこれかもしれない。76mmの鏡に対して口径90mmは必要というのがあぴさんの見立てで、わざわざ計算していただいた。ちょっと大型化しそうだけれど、仕方なし。それから、どうしても光軸調整の機構を知りたいんだ。押しネジというのは分かるけれど、引きネジがどんな仕組みになっているのか、動画とか写真を見てみても、理解できないでいる。勉強のためにミラーホルダーを発注した。手元でじっくり観察する。それから遮光については、いまはボロ布をかぶせているけれど、いい方法を思いついたので、それを導入してみる。それから、写りの悪さについては、中華製の鏡の精度を指摘する声もあったので、そうなったら、どうしようもない。
いずれにしても、作図はやりなおしになる。作図自体は考えていることが楽しいんだけれど、プリント時間がね、長いんだ。そこがつらい(汗)もう一台プリンタがほしくなるよ。試作もそこそこ数を作ったので、フィラメントも1リール1kgは使ってしまった。おかわりしないといけないな。
ミラーホルダーのほかにも届いていないパーツ類がいくつかあるので、お届け待ちなのだ。ということで、もろもろパーツがそろってから作図を再開するよ。再開時期は早くて1週間、遅くても3週間後ってところだと思う ( •◡-)
#プロトタイプ編で10回連載達成〜♪(だらだら長いだけだったけどな)
この記事へのコメント
>反射式望遠鏡の仕組みが、少しずつ体で分かってきたよ。
完成した物よりも、こっちの方が大切だと思うぞ。^^b
そもそもがそういう趣旨ではじめてると思ってるんだけどね。
いいものが出来上がるに越したことはないけど、物理的な結果よりも過程を楽しみしてる。
>だらだら長いだけだったけどな
この連載、おいらはコメントを含めて結構楽しみに読ませてもらってるよ。
是空さん、ありがとうございます! おっしゃるとおりです。そもそもNewtonyを買って勉強する代わりでした。自分で組み立てて勉強していくことが第一の目的です(`・ω・´) キリッ
屈折のときもそうでしたが、過程が楽しいですねー。みなさんのコメントに支えられて、前進できます。いつもありがとうございます!
スマホからコメント送信ができなかったorz…
3度も失敗したよ、なんでだろ?
押し引きネジはそんなに複雑な仕組みじゃないですよ。
にゃぁさんって反射望遠鏡持ってますよね?
見たらすぐ分かるような簡単な仕組みですよ。
(分解の性癖がある人だけ?この仕組みを見ちゃう人って?)
もう主鏡ホルダーを発注したってことだからそれは解決ですが・・・。
カメラde遊ingさんの、TANZUTSUのモデルも拝見したので、全体の構成はよく分かったのですが、どんなふうに動くのか分からないのですよね。R200SSは、光軸がくずれないというのが売りらしいので、分解したなくないです(汗)勉強して光軸が理解できてから分解します(笑)主鏡ホルダーを手にとって動きをみてみたいです。なんてことない仕組みだと思いますが…
あぁ名前が↑
“de遊ing”が抜けてる~。
直しておいてくださいm(__)m
修正しました!
望遠鏡を作るということは、地図の無い国を旅するようなものでアル・・・(by i*mat)
思えば、不可思議な鏡面の入手に端を発し、毎回、皆さんの色んなアイディアで楽しめました。
これからもよろしくお願いします。
i*matさん、楽しんでいただけて何よりです。何週間かあとには、画質向上目指してがむばります! 見てくれも、がむばります!