星が赤くなったり、青くなったりする。青い星にピントを合わせたら、赤い星がボケて、赤い星にピントを合わせたら青い星がボケる。
そう遠くない昔の記憶が鮮明に蘇ってくる。これはデジャヴュだ。
帰宅直後、晴れ間があったので、あぷらなーとさんのブログを再現すべく、いつも使っている36EDをアクロマートレンズに差し替え、同時に接眼部をヘリコイドからMMF-1フォーカサーに換装。Astro Nierの変形合体が完了した(要は延長筒以外に原型をとどめていない)。そして、LPS-V4を装着したカメラを望遠鏡に接続してパソコンに画像を映し出したら不思議なことが起きたんだ。
あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!
「星が赤くなったり、青くなったりする。青い星にピントを合わせたら、赤い星がボケて、赤い星にピントを合わせたら青い星がボケる」
な… 何を言っているのか わからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…
「木星でピントを合わせたんだ。木星にピントを合わせると、衛星に赤い輪っかができたんだ。青く写っていた衛星にピントを合わせると、木星はどんどん青く大きくなった」
頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
クローズアップAC(No.5)を使ったピント合わせで苦労した過去の話が下記のエントリーです。LPS-V4を装着しても今回も同じことが起きたというわけ。
LPS-V4ではNebulaBoosterのように波長が絞りきれなかったということなのでしょうか。しかし、NebulaBoosterも青と赤の波長を通しているはずなので、あぷらなーとさんの鏡筒でも同じことが起きてもいいはず。それでもピントが合ったというのは、C線とF線のピントが一致するレンズだったから? あるいは別の秘術を使ったから?
いずれにしても結論から言って、LPS-V4とクローズアップAC(No.5)の組み合わせではうまく行きませんでした。沈没です。
※ 写真は撮ったのですが、SharpCapでpngを指定して保存するとFITSみたいな市松白黒で保存されてしまったので、参考になりませんでした。1枚だけ衛星に輪っかのある写真を載せておきました
この記事へのコメント
フィルターとか鏡筒とかに依存するんですかねぇ
ひょっとして、あぷらなーとさんだけが実現できる技術なんでしょうか?
「ス〇ッフ〇胞はあります」ってセリフが聞こえた気がしました。
けむけむさん、実験する機材と環境によるわけですね。すべての機材で再現するわけではないということが分かっただけで収穫です〜
ああ、無念。
フィルターが結構短波長側を通しているということと、クローズアップレンズは天体用ではないため、色収差の補正条件が望遠鏡とは異なることの2つが作用しているのかもしれませんね。
https://apranat.exblog.jp/23503204/
で、テストしてみた結果、クローズアップレンズの場合は一般的なアクロマートとくらべてボケる色が異なる印象があったので、心配です。
イメージとしては、
望遠鏡:黄色と青のボケ
クローズアップレンズ:赤色とシアンのボケ
・・・ということは、そもそもC線(Hα付近)とF線(OⅢ付近)の焦点が一致していない可能性がありますね。うーむ。
あぷらなーとさん、ACでもHαならかなり優秀な写真が撮れるので無問題です。どの色を消してアクロマートと呼んでいるのかとか、どうして赤とシアンでボケるように設計したのか考えると面白そうです。私には考えがつきませんが。
まったくの素人考えですが……
ACは元々がカメラレンズに装着して使用するモノで、一方のカメラレンズは色収差補正済……すなわちアクロマートと同じような補正傾向を持っているとすると、ACはこれと逆の補正傾向を持たせて、トータルのバランスをとる設計なのかな、と。
さすがに人依存ということはないと思いたい……( ̄▽ ̄;ゞ
HIROPONさん、なるほど、まさに補正目的のレンズですものね。ユースケースを考えたらその方が自然ですね。私の日々の行いの悪さからすると人依存もあり得るかもしれませんよ(笑)
どこかのブログでときたま見かけるフレーズ(サムネなんかモロだし)だなぁ。^^;
このフレーズが出たときはたいてい新しい機材が目の前にというパターンなんだけどな。
どどどどど素人の話なのでスルー(もしくはあざけ笑って)して。
↑のコメントのアクロマートとACクローズアップの違いを読んでいて、レンズをひっくり返して付けるとどうなるんだろうと思った。
今回のフィルターが結構短波長側まで通すということに関してはだめだけど、アクロマートとACクローズアップの違いは、もしかしてもしかする?わけないか。^^
是空さん、レンズをひっくり返すとどうなるんでしょうね! 近視用のメガネをひっくり返して見たことはありますが、どんな効果があったかというのは記憶にないです(笑)
単ダマートだと変わらないと思うけど(←根拠のない想像)、アクロマートレンズだとどうなんだろうね?
単純な見え方が変わらないとしても、色の分散の仕方が異なるような気がしないでもない。
あぷらなーとさんなら、ちょちょいのちょい的問題だね。^^
ちょちょいのちょいではないですが、今回のにゃあさんの実験で、思うところがあるので、落ち着いたら記事書きます。お題は「邪道流・アクロマートの色補正様式と収差曲線の見方」です。多分このあたりは困惑されている方も多いと思うので。
あぷらなーと先生、講義ありがとうございます! こういう基本を教えてくれる先生がいなかったり、場所がなかったりするので、本当に助かります。単位が取れるかどうかそれだけが心配ですが(汗)
ありがとうございます。m_ _m
おまたせしました。
本件に関連する『考察ごっこ』記事、アップしました。
あまり上手に説明できなかったので、せめて『雰囲気』を味わっていただければ・・・と。
https://apranat.exblog.jp/30736406/
あぷらなーとさん、ありがとうございます!! ACシリーズはナローで運用するのが正しそうな感じですね。