SONYのカメラをASCOMで制御するドライバが公開されているので、今回は実機で接続確認をしてみることにした。α6400だと問題なく接続できそうなんだが、四次元に召されてしまったようで手元にない。
そもそも私はAPSで非改造のα6400よりも、フルサイズで天体改造したα99をAPTに接続したいんだ。しかし、少し試してみたんだけれど、どうも一筋縄ではいかないようだ。取り組みは長くなりそうなので、ひとまず、やったことメモを残しておく。
まずはWindows PCにドライバをインストール。次いでα99とPCをUSBで接続する。カメラ側のUSB設定は「マスストレージ」モードではなくて、「PCリモートモード」にしておく。撮影モードはマニュアル(M)にセット。記録方式はRAWにする。
インストラクションには、「Imaging Edge Remoteで動作させるための手順を踏む」と書いてあったので、なくても機能するかもしれないが、念のため、Imaging Edgeをインストールしておいた。
APTを起動。カメラとの接続ボタンを押す。ASCOMドライバである「ASCOM Camera Chooser」が立ち上がるので、ダイアログから “Sony Mirrorless Camera “を選ぶ。”Properties… “ボタンをクリック。リストのなかに、α99が表示されていない。
ここに自分のカメラが表示されない場合の対応方法は次のとおり。
コマンド・プロンプトを開く。ドライバが入っているフォルダに移動する(cdコマンド)。デフォルトでは、c:Program Files\Common Files\ASCOM\Cameraになるはず。なので、
cd c:Program Files\Common Files\ASCOM\Camera
と打ち込む。
次いで、フォルダ内にあるSonyCameraInfo ユーティリティーを実行する。
SonyCameraInfo.exe
と打ち込んで、SonyCameraInfo.exeを実行する。
インストラクションによると、カメラが見つかると、ユーティリティーは2つの写真を撮ろうとする。まずは「ライブビュー」機能を使ってクイックプレビューを撮影しようとするが、カメラによってはうまくいかない場合がある。2枚目は、通常の写真の撮影。カメラの設定を調整するよう求められることがある。
プログラム実行中はカメラを触ってはいけない。カメラの液晶を見ていると、シャッタースピードの値が変わっていくのが確認できた。PCには下の画面のような値がずらずらって出てきた。この情報は、開発者さんに送れと書いてあったので、送っておいた。
SonyCameraInfo.exeの実行後、ドライバのリストにα99が現れたので、それを選択して、APTに戻る。
選べるシャッタースピードは、Bulb,0, 1/2, 1/3, 1/4, 0.000。 GAIN欄にISOである400を打ち込む。1/4を選んで、Shootボタンで撮影すると、確かにAPTに画像が転送されてきた。
これはこれで感激。しかし、そうは問屋が卸さない。シャッタースピードをBulbにして任意の数字を入れてShootすると、シャッターを切るまでに数秒の時間がかかる。カメラの液晶を見ていると、(わからん説明だと思うが)Bulbになるまでシャッターの値を一段一段変えてた。これでは実用にならない。また、Live Viewに画像を写せないという問題もある。それからAFをオンにしておくと、ピントが合わなくてもシャッターを切ってしまう。いろいろ問題はある。
開発者さんに送ったメールに対応してくれるといいんだけれど、対応してくれたからといってうまくいく保証はないな。
ついでに、NEX-5, QX-1を同様につないでみたが、接続が確立しなかった。残念。
全く関係ないけれど、α99の画素ピッチは推定5.8μm。
この記事へのコメント
http://www.gphoto.org/proj/libgphoto2/support.php
Sony Alpha-A99 M2 (Control) Image Capture, Trigger Capture, Liveview, Configuration
gphoto2ではサポートされてるので、stellarmateなら使えそうですね。APTの解決にはなりませんが・・・。
rimpaさん、ご無沙汰しています。コメントありがとうございます。gphoto2というソフトを初めて聞きました。なるほど、Linuxで動くのなら、Stellarmateにインストールしてしまうという手もあるわけですね。それもハードル高そうです。INDIドライバがあると嬉しいのですが…。
にゃあさん
INDIのデジカメドライバはごく一部を除いて全てgphoto2ライブラリを使用していますよ。(それぞれのカメラ名は識別用に変更してあるだけです。)
なので、StellaMateでもAstRPiでもINDI環境をインストールしてあるものはgphoto2に対応したデジカメは使用できます。
(α99への対応は試してみないとわかりませんが。。)
http://www.gphoto.org/doc/remote/
対応表、現在対応しているものより古いままですね。
ASCOMにしてもINDIにしてもこのあたりの対応は有志だのみです。
T-Studioさん、そういうことなのですか! ありがとうございます! rimpaさんにいただいたgPhotoのリストをみると、α6400がなくて、α99IIがありました。StellarMateをアップデートしてつないで試してみる価値はありそうです。はなからソニー機は天体向きじゃないと決め込んでいたのでノーマークでした。
と、言いながら、リストに載っているにもかかわらずX-T1が繋がらなくて難儀しています。モデル名は返してくれるのですが、ISOすら返してくれません…orz
ぬぬぬ、私はさらに難航しそうな予感。LinuxはというかWindowsもそうですが、デバイス周りって鬼門ですね……。
なかなか難しそうなことに取り組んでいますね。
NEX-5(N)で出来るかなと期待してたんですが、USBにシャッター制御が来てないらしいですね。α5000~なら出来ると聞いたことあります。
EOSkissなら、かなり古い機種からPCで制御できるのに、SONYはその点、チョット弱いように思えます・・・
難しいことやっているのは開発者さんで、私はわがまま言っているだけですけどね(笑)ミラーレスとか一眼レフで天体写真を撮るのって、PCがあるとずいぶんはかどるので、PCで使えるか使えないかで大きく違いますものね。NEXとQX1にも期待してたんですけど、せめてα99で使いたいです。
開発者さんの考え次第だけど、少しずつ改良されて良くなっていくんじゃないかな?
そのためにも、要望などを積極的に送るのいいかも。
使用者=開発協力者 ←^^チョットイイコトイッテナイ?
以前、にゃあさんがファンディングへの参加意義を言っていたけど、それと同じかもしれないね。
共創ってういうやつですね! ユーザーがいないと開発者さんのモチベーションは上がらないので、一人だけではなくて、たくさんの人がこのドライバ使ってるよーと要望を通じて応援するのがいいのかもですね!
”共創”かぁ~。
そんなしゃれた言葉は思いつかなかった。^^
さらに洒落た言葉に変身、共创(ごんちゅわん)!