スポンサーリンク

2024年元旦の星空観測は防犯カメラで

2024年1月1日は田舎で星空観測を楽しんでみたよ。

私が楽しいなぁと思って取り組んでいるのは、T-Studioさんに教えていただいた防犯カメラを使った電視なんだ。Cマウントレンズでお手軽に持ち歩けるだけじゃなくて、K&FコンセプトのEOS→Cマウントアダプタを使えば、ちゃんとした望遠鏡にも接続できるんだよ。BORG 71FLで月面を観察したり、自作望遠鏡でアンドロメダ銀河(M31)を見てみたり。

22年8月にCマウントレンズを使って田舎で撮影した干潟星雲(M8)は輝線域がもやもやと見えたんだけど、あともう一歩という感じだった。なので、今回、試してみたいなと思っているのは、集光力が大きなED81SII改を使って明るいオリオン星雲(M42)を見てみることなんだ。しかし、これが…大失敗。

架台はポルタ経緯台。光学ファインダーを使って天体を導入する。バーティノフマスクを装着。木星でピント合わせ。マスクをはずすとガリレオ衛星が見えた。左からカリスト、木星、エウロパ、イオ、ガニメデ。Cマウントで見るよりも星像がいいのは確か。このカメラで模様を見るのは難しそうだ。

ベカやデネブをひととおり見る。冬にしては暖かいので、さほど苦はない。そう、最初はね。手袋は必要だけどね。すばる(M45)を見てみる。Stellariumと照らし合わせると、アステローペ、タイゲタ、マイア、ケレノ、エレクトラだというのが分かる。刷毛のような青い分子雲が写らないので、すごい地味。

アルデバランからヒアデス星団(だと思う)をぐるりと一周。星に色がないので寂しい。ファインダーで見ると色付きの星がキラキラしていて綺麗だ。

土星が沈みそうだったので、土星も見てみた。輪っかが分かる。しかし、露出の調整が難しいので、白潰れした点にしかみえない。

で、オリオン星雲に望遠鏡を向けようとしたところ、モバイルバッテリーに霜が降りている。いや、普通に凍ってるのか? 主鏡とファインダーの対物ンズは大丈夫なようだ。しかしだな、ファインダーが曇って見えないんだ。

どして? よく見ると接眼部が曇っている。どうも顔を接眼レンズに近づけたときに肌の湿度やら息やらでレンズが曇ってしまうらしい。拭き拭きしながら観測を続けるものの、高層に雲がかかりはじめて星に元気がないし、接眼レンズは曇るで、M42が導入できない。見えない星は、光学ファインダーで導入できないのだよ。指先は凍えるは、体温は下がり始めるわと、かなり寒くなってきたので、観測中止を決定。

ファインダーの接眼レンズが曇るって、冬場の星空観測の落とし穴なの? 接眼部にもヒーターを巻かないといけないんだろうか。しかし、セッティングが面倒くさいけど、やっぱり自動導入が無難かなぁ。AZ-GTiを経緯台で運用するかな。ということで、元旦の星見は目論見を果たせず終わってしまったのであった。

防犯カメラの露出コントロールがもう少し楽なら、木星や土星の模様も見えたかもしれない。本格的な望遠鏡に接続して気合を入れて星をみようとすると、期待値も上がってしまうから、Cマウントレンズあたりでお気軽観望用途に使うのがいいのかもしれないな。SD81Sii改のF6.1よりも、CマウントのF1.2とかのほうが明るく写るような気もする。防犯カメラ観望のスイートスポットをもう少し探してみる。

しかし、冬場の眼視はいろいろ厳しい。

この記事へのコメント

  1. しかし、こんな日に大地震って、もう少し空気読めよ!と言いたい。
    まったくぅもう!

    寒くなってきたけどまだまだN3Bの出番ではない。
    a coffee to go!(^^)_U~

    • N3Bってアーミージャケットなんですね。かっこいいー
      しかし、地震に続いて、今度はJAL機炎上ですよ。何の厄年か。
      国際救助隊、たすけてー

      • N3Bの格好がどうのこうのではなく、おいらの中では防寒最強なんだよね。
        都内の寒さならまったく問題なし。
        めっちゃ寒い日には手袋が欲しいときがあるけど、買っても買っても失くす(orどこかに忘れる)んだよね。
        傘も・・・

        しかし、うちの庭でなんてことが・・・
        ◎◎;ゲゲゲッ!←羽田含めて大田区は自分の庭だと思ってる奴

        • そんなに暖かいのですか。試してみたくなりましたよ。
          傘も手袋もニット帽もなくすごとに買い足して、一人には十分すぎる数が溜まってしまいますね。

  2. https://tstudioastronomy.blog.fc2.com/blog-entry-422.html

    ご参考にしてください。
    電子シャッター、逆光補正バックグラウンド、蓄光FULLにしておくとフルオートで露出制御してくれます。

    • T-Studioさん、ありがとうございます! リベンジしてみます!

      • 追記

        カメラの測光範囲もメニューから調整可能ですよ。(デフォルトは中央)
        今回の場合は焦点距離が対象とマッチしていなかったのが原因だと思いますよ。
        (惑星は2000mm以上は欲しいですし、星雲・星団だと200mm位が画角にちょうどよく収まります。)

        露出は蓄光使っても一秒までなので、長期露光の対象には向きませんが、惑星撮影などは天体カメラより使いやすいですよ。(自動で露出調整してくれますので)

        レンズ交換の出来るビデオカメラと捉えると扱いがしやすいかなと思います。

        • 初めてこの鏡筒で土星を見たとき、輪っかが見えて感激しました。そういう意味で土星はおまけです。測光範囲も設定できるのですね。試してみます。ありがとうございます。

  3. 明けまして御目出度う御座います
    おぉ天文ネタだ

    AsiAirでの電視観望が上手く行ってませんでしたが、
    小海星祭りでどなたかにいただいた助言通りタブレットを換えたら上手く行きました
    まさか古いNECのAndroid7タブの方が新しめの中華Android11よりも上手く行くとは・・・

    予約でSeeStarを買い損ねたことを悔やんでいますが、
    市場に出回るようになったので中古待ちです
    ずぼらな自分には用意されたオールインワンが良いようです
    (また機材が余るわぁ)

    • せろおさん、あけましておめでとうございます。初っ端から天文ネタで失礼しました笑
      ASI AIRって相性があるんですね。天文から離れている間にSeeStarっていう製品が出ているとか、案外進歩が早いですね。

      センサーの感度が上がって、価格も落ち着けば、次に来るのはリアルタイム観望ですよ。たぶん、知らんけど。

タイトルとURLをコピーしました