2021年11月、ニュートン式の副鏡に疑問を持ち、詳細スケッチを作成してから約5か月。ようやくプライム・ニュートン式望遠鏡が完成した。とはいえ、あと専用フードを作ったり、内面反射抑制の改良を加えたりするかもしれないから、未完成と言えば未完成なんだけどね。
主鏡は直径76mm。焦点距離300mm(280mm疑惑あり)、F値は3.9。副鏡のないプライム・ニュートン式。全長は43cm。重さは測っていないけれど、2kgはありそう。
3Dプリンタ製ボディーで、セルの部分はPETG、遮光の役割を果たすチューブはPLAで印刷した。30cmのアルカスイスプレートですべてのセルを連結固定している。それをダイソーの金属ポールで補強している。ポールは3本でも良かったけれど、5本のほうがかっこいいのでそうした。強度的にはたぶん問題ないと思う。
ということで、ブラックとシルバーを基調としたスパルタンな鏡筒の出来上がり。全体像はこんな感じ。先端のセルはいずれフードにするつもりなので、いまは飾り。
写真では見にくいけれど、セルの左肩には1/4ネジの穴を2か所設けている。ガイドやファインダーは、そこに接続する。
こちらはリアビュー。主鏡のセルは金属製。これはAliexpressで買ってきた(2000円)。基底のセルとはM4ネジ3本で固定している。
アメリカンサイズのカメラを接続するアダプタは、Aliexpressで購入してほったらかしになっていたBORGじゃない直進ヘリコイド(3600円)を使用。メタボなCeres-Cも装着できた。イモネジを使って装着したままにするかもしれない。フード用のセルを外すと、金属ポールが丸見え。
基底部のセルやフォーカス部のセルは、結構、何度も作り直した。一回パーツを印刷すると1点に数時間かかるので、げんなりすることもあったけれど、KENさんに教えていただいた3Dプリンタ「Creality CR-6 SE」の調子がすこぶる良く、ほぼノートラブルで印刷できたってのは良かった。PETGの設定も含めて、KENさん、ありがとうございます。ほかにも、試作の段階から、みなさんにいろいろアドバイスをいただいたおかげで、なんとか形にはなりました。ありがとうございました!
晴れたら実際に星を撮ってみたいんだけれど、今夜は無理そう。昨晩使ってみた感じだと、屈折と比べるとコントラストがちょっと低い印象。遮蔽が大きいのかもしれない。航空障害灯を使って光軸調整をした分には、ある程度追い込めたと思うので、光軸の問題はたぶんOKだと思う。この作業は慣れが必要だな。それから、F3.9とあってピントが薄いのにも苦労した。ファーストライトはいつになるだろう。BORG 36EDと並んで使い物になるといいな。
おまけ:金属ポール3本、遮光用チューブがない状態での試運転の様子(3月27日)。アルカ接続したNANO1を電子ファインダーとして使っている。
この記事へのコメント
うぉっ、いい仕事してくれそうな佇まいだ。^^b
完成形だけあって風格があり、既製品と遜色なし。
以上、写真で見た感想を是空よりお送りいたしました。^^アトハ ツカッテミテ ドウカダナ
なぜわざわざ匿名希望に(笑)ありがとうございます。おっしゃる通り、あとは使ってみてからですね!
うひょっ 昼間はメタルラックとしても活用できそうな佇まいだ ^^b
そんなことをするのは、一人だけですよwww 言われてみるとサイドテーブルや生花にも使えそうです!
ZINGAROを初めて見たときと同じような驚きを感じましたよ。
カッコいい!
ZINGAROは面白いコンセプトですよね、いろいろ刺激されます。ありがとうございます!
おめでとうございます!きれいに作れていますね。カッコイイ(^^)
ねこめしさん、ありがとうございます。詳細スケッチどおりにできました(笑)
こんにちは!
チューブも付いて、更にカッコ良くなりましたね!PLAで作成されたチューブの内壁側は植毛紙等を貼られるのでしょうか?
フード等を3Dプリンターで作成すると、意外に照かりがあるので気になりました。
ファーストライトが楽しみですね!!
やまぎりさん、ブログでははじめまして! この望遠鏡のチューブは、つや消し黒のPLAフィラメントで厚さ3mm(infill 30%)あるのですが、これだと目に見える光の透けは、いまのところありません。
実は青と白のフィラメントでも同じ厚さで作ってみたのですが、鏡筒内がぼんやりと明るくなる感じで光が透けていました。遮光の性能もフィラメントによるみたいです。
透けが、気になったたり、実用に耐えられたりしそうなら、植毛紙を貼ってみようと思っています〜。
鏡筒とカメラがお揃いの6角形で統一感ありますね・・
ん-予想を超えた美しい仕上がり!
これならテーブルに寝かせても勝手に転がってコンクリ床にダイブしないですね!
i*matさん、*が+に!
転がらない望遠鏡として、鉛筆みたいに特許取りましょうか。コンクリダイブでパーツが傷ついても刷り直せば無問題です!
な、Nano1が活躍しているだと!?(そっちw
うちの子は再び行方不明になりました・・・
この望遠鏡を見て、ショルダーベルト付きで脇に抱えて覗く、ニュートン反射望遠鏡をなぜか思い出したのですが、ググっても出てきませんでした。
抱えてのぞく反射鏡、私も見た記憶があります(笑) 探してもなかなか出てこないですね。
旅の者よ。そなたが探している望遠鏡とは、このことか?
https://tentaip.space/wp-content/uploads/2022/04/st-javelin.jpg
抱えて使う反射望遠鏡・・・
これですかね?ページ一番下に裏技で掲載
http://www.kasai-trading.jp/zingaro6.htm
残念ながらZINGAROではないのですよ
一時期8は持っていましたが、とても抱えては使えず・・・
青緑色か黄色か橙色で、メスフラスコのような形状で、曲面の台の上に置いても使えるし、ZINGARO6のように脇に抱えて使える、という広告でした
ZINGAROではければ、これですかね? Edmund Astroscan
https://skyandtelescope.org/wp-content/uploads/astroscan_m.jpg
ビクセンのコスモキッズじゃないですかね?
これを双眼鏡にしている強者もいらっしゃいますよ。
ヤフオクのアラートに登録しているのですが、もう随分出品されていないですね。
そうです!これです!
有難う御座います。スッキリしました。
この形状の物を双眼鏡にするとか、変態過ぎますね(笑)
76mm 300mm F3.9で偶々ですが、にゃあさんのプライムニュートンの主鏡と同スペックですね。
あーこの赤いフラスコ、アトムで見かけた記憶があります。
もう売ってないし、再販計画もどっか行っちゃっているようですね。残念。
世の中、変わった望遠鏡がありますよね。ひょうたんみたい(笑)ところで、アトムって何ですか?
あ、街の電気屋さんのチェーンなのですね。しぶい商品を扱ってたんですね!
アトムはかつて秋葉原に有った天体望遠鏡ショップのことではないでしょうか?
赤いヒョウタンはアトムの広告で見たような記憶があります。
一度だけ行きましたが、総武線沿いだったような気がします。
あぴさんの代わりに突っ込んでおきます(^^;)
あ~そうそう地域電器店のフランチャイズチェーンでその一角に望遠鏡が・・・ちが~う!!!
今亡き望遠鏡ショップでしょ!!!
てな感じでいいですか?(合ってますよね)
アトムについて検索したら中川さんの記事が見つかりました。
https://www.astroarts.co.jp/hoshinavi/magazine/shokunin/003/index-j.shtml
なんかすごいショップだったのですね。
まったく、ボケでもなんでもなく素で知りませんでした(笑)
完成おめでとうございます!
ファーストライトが待ち遠しいですね!
Kenさん、ありがとうございます!プリンタさまさまです!
完成おめでとうございます。
PCなどの設置工夫すればケーブルレスシステムできそうですね。
ありがとうございます。次に目指すのはそこですね!