クローズアップフィルタを使ったレデューサーで星像を修正するのは、なんだか時間がかかりそうな予感がしたので、バーティノフマスクを刷ってみることにした。
R130Sf用のバーティノフマスクは普通にドーナツ形状で作ってしまうと、装着できないし、装着できたとしても、カメラを取り外さない限り、はずせなくなる。ほかのプライム・フォーカス鏡筒でも、ケーブルがリングの内側を通ったままになるんだと思う。
なので、今回はマスクを2分割してみた。それが下の写真。別に「キィー!」ってなって破壊したわけではない。片方のマスクの内径にあるツメで、もう片方の内径を挟んで合体する仕組み(よくわからんだろうが)。
PETGで印刷したのだが、i*matさんがおっしゃっていたようにテカテカが気になってしまい、外の天気も良かったので、つや消しのクリアを表面に塗装してみた。そしたら、テカり具合がかなり落ち着いた。この表面処理の技は使える。積層痕を消すだけが3Dプリンタの表面処理じゃないわけだ。
マスクをR130Sfに装着してみたのが下の写真。割れ目は気になるが、それはしようがない。ひさしぶりにα6400を引っ張り出してきて撮ってみたんだが、やっぱり出来上がりの雰囲気がスマホとは違うな。
星が見えないので、航空障害灯に向けてピントを合わせてみる。OK!
バーティノフマスクのテストをしている間に、もうひとつ別のマスクを印刷した。外径に縁を立ててトップリングに立てかけるタイプ(要は望遠鏡のフタを単純に二分割したようなもの)。こちらはつや消しのクリアを塗装していないので、テカテカしている。先のタイプと機能的な違いはない。
で、どちらの方が着脱の使い勝手かよかったというと、圧倒的に後者だった。へんなギミックはいらんよねと。一号機のマスクを作ったときは、二分割すれば良いことに気づかなかったんだよな。
ともあれ、これでピント合わせが楽になるはず。
この記事へのコメント
そうかぁ、プライムフォーカスって、こういうことろにも一癖あったりするのね。^^
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周辺減光の原因が判明したみたいで何より。
原因となりそうな部分は限られてるから、まず間違いないでしょう。
容易に解決できるものならいいんだけど。
ブログ主の悶絶は、読者の喜びのエッセンスなんだなぁ。^^みつを
そろそろ悶絶モードに入りますよ! 屈折で相当難儀した回を思いだしてしまって体が動きません。ヒィ!
バーティノフマスクって、全面を覆う必要あるんですかね?
透明マスクのように、スリット以外からの光があってもいいのかなと。
光条がみえにくくなるかもしれませんが、2/3くらい覆うタイプとかどうなんでしょ。
スパイダー位置の面積等分をあえて崩すとスパイダーだけでピントも合わせられたり…しないかな
全面を覆う必要はないみたいですよ。プライムフォーカス鏡筒でそういう実験をされた方がいらっしゃるので間違いないです。
「スパイダー位置の面積等分をあえて崩す」は、ありかもしれませんね。ピント合わせマスクを兼ねた光条の形が鑑賞に耐えればいいので、その形にさえできれば…。できるのかな…。
実戦配備を視野に入れて・・・このバーティノフマスク、もう一工夫で対物キャップ兼用になりそうですね!
分割すれば何でも出来る!!
このマスクの収納とキャップをどうしようか考えあぐねていたところでした。なるほど兼用一体化という手があるのですね。
>分割すれば何でも出来る!!
お高いカメラも、TAKAHASHIも! いますぐあなたの手元に!
キャップ型のマスク良いですね!
バーティノフマスクって持ち運ぶのに結構邪魔だったりして、
運搬ケースに入る場合はまだイイのですが、
複数鏡筒で使い回しているとドッチに入れるか?とか、
固定用の金具の出っ張りが邪魔だったり、
あげく忘れたりします。
それが3Dプリンターがあれば、鏡筒毎に印刷して被せておけばいいわけですね!
これは特許取ってボロ儲けや!
・・・って製品だとWOがもうやってました。
全社、標準装備すれば良いのに。
せろおさん、おっしゃるとおりで、全社、標準装備すればいいのにですよね。鏡筒ごとに兼用キャップを作るという頭がなかったので、順次作っていきたいと思います! 実は印刷と塗装が終わっていたので進捗報告の記事をアップしました〜