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どうしてWindowsパソコンが必要なのだろう?

パソコンいらずの環境っていいな」と私が感じ始めたのは2018年9月で、この1年あまり、「パソコンなしで撮影できたらなあ」と思い悩んできたらしい。

一眼レフに関しては、M-GENがあって、デジカメコントロールケーブルも自作するなどしたので、手持ちのα99、EOS Kiss X7iともにディザリングガイドもできるようになったから、一眼レフをパソコンにつなぐ理由はさしてない。じゅうぶんPCレス環境じゃないか。それでいいじゃないか。おめでとう。

一眼レフはそれでいいんだけど、それだと話が終わっちゃうじゃないか。CMOSカメラを使うためには、どうしても撮影用のPCが必要なんだ。CMOSカメラを使いたい理由は2つある。冷却してノイズの少ない画像を撮りたい、モノクロでナローとかLRGB撮影をしたいの2つ。

ワンショットカラーの場合は、撮像ソフトはSharpCapでも、APTでも、ASICAPでもなんでもいいな。モノクロナローを撮影する場合はフィルタホイールの制御が必要なので、APTかASICAPに選択肢がせばまる。これらのソフトが必要だし、PHD2でオートガイドもしたいので、Windows PCを使ってるってわけだ。でも、ワンショットカラーもホイールの制御もPHD2もラズパイでいけるかもしれない。だからラズパイでStellarMate OSを試しているわけだな。

しかし、私の場合、ほかにも理由がある。冷却しないタイプのASI385とかQHY5III178Cとかの小センサーCMOSカメラが手元にあって、これらはベランダで200mmとかの短焦点で撮影するときに重宝してる。クロップ効果で焦点距離1000mmの望遠鏡として使えるんだ。大きな筒を振り回せないベランダではこの構成が気に入っている。なので、やっぱりPCが必要になるんだ。PCで何のソフトウェアを立ち上げていることが多いかというとSharpCapだな。電線にひっかかっても被害が最小限に収まるようにと10秒とか15秒で撮影している。そうすると、コンポジットが大変になるのでライブスタックでしのいでいる。SharpCapを動かすためにWindowsを使っているわけだけど、これに代わるラズパイで動くソフトウエアが見つからない。

PCレス環境に関しては、一眼レフは解決済み撮影用途は試行錯誤中ライブスタックは解決策が見えないというステータスってことか。リモート制御に関しては、ラズパイにINDIGO Slyをインストールして、WindowsパソコンからAPTでリモート撮影するという環境も試しているところ。

ラズパイを使った撮影をPCレスというのかどうか、細かくいうと議論がありそうだけれど、長い絡まった蔦のようなケーブルとおさらばできて、電源の心配も小さくてすむのなら、それでいいのだ。

何のために天体撮影でパソコンを使うのか
撮影地にパソコンを持ち込むのは色々と面倒 ── 。天リフさんが、ツイッターを使った簡易投票で、「天体撮影でのパソコン使用」についてアンケートをされていた。「必須」32%、「面倒だけど仕方がない」が33%だった。天リフさんは、パソコンのイヤな...

この記事へのコメント

  1. 素直に Windows パソコンを持ち歩いてます。
    他の機材が重いし大きいのでノートPCは存在が薄いです(いいのか悪いのか)

    一晩にいくつも彗星を撮影するスタイルだと、やっぱパソコンは必須アイテム。出来れば山でも WiFi使いたいくらいw

    • けむけむさん、それはありますね! 機材全体が大きかったり、多かったりすると、パソコンそのものは気にならないっていう。どちらにしても極軸をとるのにPolemasterやSharpCapを使うので、WIndowsからは逃れられないです。私の場合、設営・撤去の際のケーブルの始末だけが気になっているのかもしれません。

    • おぉっ!既に本気出している方だ。^^
      ノートPCと睨めっこしている後ろ姿は正に”本気”そのもの。

      彗星って旬の頃に名前を聞くぐらいの感覚だったので、今撮影できる彗星がそんなに沢山あるんだとビックリ。
      調べたら20等以上(明るい方ね)だと「えぇっ!こんなにいっぱい?」というぐらい出てくる、出てくる。
      ただ20等は0等星の2.5^20分の1。約1/100000000ってどんだけ暗いんだ?

      そういえば、ハレー彗星が既に地球に向い始めているよ。
      前回は散々な結果だったけど、次回は期待できそう。
      2061年が楽しみだ。v(^^)イキレイレバナ

      • 20等級は、山で本気出さないと写らない級ですね (^o^;
        彗星、暗いのはいっぱいいますが、撮っても、「何が写っているのか分からない」写真が出来上がります (^o^)
        山でも WiFi使えたら、撮影した像とDSS( http://stdatu.stsci.edu/cgi-bin/dss_form )を比較したり、色々と用途は広がりそうです。

        2061年は確実に生きてないので残念ですが、そろそろ肉眼彗星来ないかなぁ~

  2. PCは実験環境が気軽に試せると感じています。
    インフラとアルゴリズムは常にイタチごっこですが、PCはアマチュアがそれらを利用できる環境が整いやすいですね。
    (PCが開発環境そのものだったりする場合もありますし)

    一昔前は惑星をビデオで撮影するなんて考えもしなかったですが、このフローは浸透しましたね。(結果が伴うので)

    同様に低照度での高解像度撮影や、リアルタイム映像などもこれからも様々な提案がなされていくと考えています。

    天文は他の領域と比べると、研究者がアプリの開発を行う比率が高いので楽しみです。(低照度での超解像アルゴリズムコーデックとか出たら他のジャンルでも役立ちそうです。)

    私はのんびり星でも眺めながら、その時自分が利用しやすいものを利用していこうと思います。

    • T-Studioさん「その時自分が利用しやすいものを利用」って大事な考え方ですね。どうしてPCが必要なのかを考えているということは、多分に面倒臭さもあるんだと思うんですよ。本気で撮りたいときと気軽がいいときと、それぞれセッティング環境も違ってくるってことですね。あとはオヤジさんがやってらっしゃるように、PC自体を小型化するとか、そんな工夫がいいのかもしれませんね。

  3. AsiAir環境でも結局はケーブルだらけなので、WindowsノートPCでも変わらないかなぁ。
    タッチ操作だけで扱える分、AsiAirの方が手軽ではあるけど。
    配線関係も全て無線になればイイのなぁ、とは思うけど、
    それはそれで動作が不安定になったり、どれかの機器の充電を忘れそう・・・

    • せろおさん、AsiAirでもケーブルだらけになりますか。確かに、スマホ電子ファインダーの充電を忘れてしまっていることがあって、急速充電しても十分に充電できてないとカメラを認識しなくなるというケースがあります。一眼レフとM-GENで撮影するのが一番すっきりしてるような気もしますが、結局、オートガイドの配線は生えるし、モバイルバッテリーにつなぐとなると…。なので、配線がない環境って夢見がち症候群なんですかね。なかなか悩ましいです。

  4. >PC自体を小型化するとか
    最初の数年は、PCの小型化・・・実現できないのに、小さなPCを5個も6個も買いました。
    カメラ3個も繋いで・・・無理ですよね。(汗)
    しかし、USBの認識切れ!・不安定、これが一番の理由で、今は、兎に角、余裕のあるPCをニワトリに使えればと思ってます。
    今のDesk-miniを知らなかったら、本当、PC部屋の最速PCをニワトリに使う予定で、小さいPCケースを購入した程です。(笑)
    人様と同じように、夜空を撮影するのにUSBの認識が切れたり不安定だったり、これじゃ、貴重な数少ない夜空がもったいないですもんね。
    でも、ラズパイで、あれだけの処理が出来るって、考えられない石頭オヤジです。(頭ポリポリ)

    • オヤジさんのINDI使いぶりに驚愕してます。やっぱり基礎になるものを持っている人は強いですね。私はこれといった基礎がないので、あれやこれやと手を出していることそのものが面白いタイプです。
      今年は、まったく晴れないので、写真の撮り方とか忘れちゃいました(爆)おかげで、ラズパイとかスマホ電子ファインダーとか、ガジェットをいじってることの方が楽しくなってしまってますよ。
      なので、まともに写らなくても気にしない体質になってきているのかも
      ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

  5. うーん、私も自宅望遠鏡ではWin-PC(といってもMacにBootCamp)を使っています。SharpCapと、一眼もEOS UtilityでPCで見ています。そのほうが構図とりやすいというか、単純に見やすいので。元々スマホが苦手でPCユースが多いので、PCが面倒とも思ったことがありません。重いけど。
    遠征はPCを使わずレリーズで撮影しますが(ASIは外では使っていない)、やっぱりケーブルだらけになっちゃいますねえ。
    思うんですが、天体撮影って、こういう前準備とかアライメントとか、撮影の前の段階がきっと楽しい手順でもありませんかね。
    ケーブルだらけでもPCをつないでバッテリーも大きいのを用意してとかやっても、それが無いと楽でしょうけど、楽っていうのはつまんなくてそのうち飽きちゃうのかなと。
    飽きっぽいのは私だけかも知れません(笑)

    ↑オヤジさんも言っていますが、貴重な数少ない夜空ですもんね。
    明るいうちからわくわくして色々準備して、さあ今夜こそ行けるぞ!っていうのも楽しみになりました。

    望遠鏡を自宅据え置きにして動かしていない私が言うことではありませんが。。

    • めりーさん、PCが気にならないって素敵です。私は1kgを切るノートPCでも重いと感じるタイプで、かばんのなかをいかに軽くするかということを考えてしまいます。で、タブレットとかスマホを使ってみるのですが、それだとやっぱりやりたいことができなくて、またPCに戻るという悪循環をここ20年は繰り返しています(笑)

      >明るいうちからわくわくして色々準備して、さあ今夜こそ行けるぞ!
      ホントこれで、遠征するとセッティングしているのが楽しいんですよね。でも、ベランダだと、いまのことろまともに撮れる術を編み出していないので、簡単に済ませたくなっているんだと思います。というか、敢えて面倒なことをして楽しんでるのかもです。

  6. 撮影にPC無しで運営している人が来ましたよ(^^;)
    皆さんがどんどんCMOSカメラなどへ移行していくなか、時代に取り残されていく人ですよ(^^;)

    どうして天体写真を撮っているのか・・・それぞれがどこに楽しみを感じるのか・・・これはそれぞれが全く違うんでしょうね。

    自分は暖かい地域に住んでいることもあって撮影中は双眼鏡を使って眼視で星空を楽しんでいます。
    車の中に入ってしまうのは勿体無いと思っている人です。
    でも、これは暖かいから出来ることであって寒くて我慢できない日も偶にあります。
    撮影に行った時にパソコンとかの操作に煩わされることなく貴重になりつつある星空を堪能したい、でも、目では見られない世界も撮っておきたい、そんな感じです。
    あくまでパソコンは帰ってからの画像処理用ですぅ。
    あ、スマホを現場で使っていますが、これはカメラのレリーズタイマーとしての利用です。
    あと、星の時角確認にも。

    趣味ですからどんなことでも楽しめたらそれでいいと思っていますよ(^^;)
    今は対空双眼鏡が有ったらどんなだろうと、そんなことを考えています。

    • 天体写真って幅が広いジャンルなんだなあって、始めてみて知りました。
      双眼鏡、いいですね。ほんとに、あのキラッキラの星たちは素晴らしいです。
      私なんかには、あのキラッキラはもちろん写真で表現することができません。写真はキラキラしませんもんね?きっとどんな上手な人が撮っても、それは「写真」であって、あの星の光とは違うかなって思います。

      私、遠征地ではスマホすら使っていなくて、というか使いこなせなくて。

      にゃあさん。
      PCを持ち歩くなんてとても無理です。荷物は10gでも軽いほうがいいですもの。自宅と職場に1台ずつ置いて、出先はスマホのLINEのみでほぼ音信不通、情報源も無しで生きています(ナビウォークも使えず)
      ベランダで撮れてませんでしたっけ??
      にゃあさんのように都内で撮ってる人がいて「すげえ」と思って、私も札幌市内から始めました。撮れても処理がめちゃくちゃ大変らしいので、そこで技術が足りずに立ち止まっていますけど(笑)
      都内から星を撮るのって、すごく面白いジャンルだと思います。

      • めりーさん、ベランダでも撮れるのですが、体を束縛されている感じがあるんですよね。やっぱり、AVXをどーんと設営して広い空を撮影したいです。しかし、そういっていただけると、光害地ベランダ撮影の三重苦を克服する撮影法を編み出したいところです!

    • カメラde遊ingさん、私は撮影中にビデオを見てることが多いですよ。言われてみると、せっかく綺麗な空が広がっているのに、どうしてビデオなんか見ているんでしょうね。これだけ曇天が続くと、なんてもったいないことをしてたんだと思います。双眼鏡いいですね。一応、小さいのはあるんですが、見上げていると首と腕が痛くなってしまって、長続きしないです。そうなると、ここは対空双眼鏡の登場でしょうか。って、対空双眼鏡のことよく知らないんですよ。ちょっと調べてみます!

      • まず高さが自由になる椅子があると快適に双眼鏡が楽しめるようになりまよ。
        天文用だと国際光器さんで扱っているようなのですかね。
        自分はリリーチェアってのをリサイクルショップで安く買いましたけど、これに座って双眼鏡は三脚固定にしています。
        低空は椅子を高くして、天頂方向を見る時には低くして・・・雲台も工夫してありますよ。
        ユーハンのYouHunterみたいな架台があればいいのかも知れませんが、持っていた雲台を組み合わせていろいろな角度に簡単にセットできるようになっているので長い間見ていても疲れることは無いです。
        対空双眼鏡ってフィルターが使えて倍率も自由に替えられるのがいいなぁって思っていますが、なかなかどうして、価格も大きさも手軽さもハードルが高そうで手が出ません(^^;)

        • カメラde遊ingさん、ありがとうございます! 対空望遠鏡ってそんな違いがあるんですね。おもしろそうです!

  7. ご無沙汰いたしております。

    私の場合一晩1対象 多くて2対象だからパソ使っても時間の優位性はないかなっと。。
    デジカメだと写りにくい対象があるのも事実なんだろうけど
    現状に満足しちゃっているから無理してパソ使わなくも特に問題ないし…
    どうしてもパソ環境必須機材じゃないと撮影できない対象が撮りたくて撮りたくてストレスになる事が有ればその時に考えよっかなぁ。。。って感じです。

    しっかし今年は長期開店休業状態
    6月に北アメリカ&ペリカン撮ってから成果なし….
    このまま冬季休眠に突入だなぁ。。。

    • moritoさん、ご無沙汰しております! どうしてもWinでないといけないならWinを使うし、どうしてもRPを使いたいときはそれを使うということにつながりますよね。おっしゃるとおり、今年はすっかり晴れません。そちらの冬はほとんど晴れませんものね。そういう意味ではまだ東京の方がマシなのかも。晴れるのを祈るばかりです。

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